2008年5月7日水曜日

チーズスイートホーム


★4:3アニメです

局:テレビ東京
放送日:2007/05/07
評価:4:3-ip/486(評価追記)

どれでもよかったのですが、アプコンで動き検出アプコン(動く部分ではフィールド単位の拡大で縦方向の劣化が発生しているが、動かない状態が続くとフレーム単位の拡大になり、適切な画質になるパターン)を使ったものでインタレ保持リサイズの効果と弊害を見てみよう。まずは静止状態で適切な拡大の分布の生データ。絵の差はありますが、分布の傾向は1話と同じ。

綺麗に拡大されているので、無駄な操作で何らかの劣化があるのは確実ですが、この部分に

ResizeInter(243, 8, 3,1)

した結果。僅かに縦方向の劣化があるものの、見てわからない程度の違いしかありません。アプコンの場合、この操作による画質低下は危惧するほどではないように見えます。

次に、動きのありフィールド単位の拡大になって縞が出ているフレームを故意に選んでみます。縦の伸びが激しく悪化しているよくある分布になるのは想像通り。

その部分も同様に

ResizeInter(243, 8, 3, 1)

で縦の情報を適切に回復させると、若干好ましくない形状ではあるものの、縞は解消されボケた線もほぼ正常になり、縦の分布がその分よくなります。

この結果から、動き検出アプコンのアニメの場合、全体をインタレ保持リサイズで元絵サイズに戻す操作を行うと、動きのない部分の劣化が僅かにあるものお、動きのある部分での劣化が解消されることになり、全体としてほぼ一定した画質になるということになります。すなわちそれはアプコン処理前のソース映像に十分近い状態となる可能性が高いと推定できます。多くのアプコンアニメでこの動き検出アプコンで1080i化されている状況において、正しいサイズへのインタレ保持リサイズは十分な画質向上効果があると言える?