2011年10月7日金曜日

たまゆら ~hitotose~ 1話


局:TOKYO MX
放送日:2011/10/07
評価:SD-ip/486(A)

tvkと同じところ。MXだけHDが流行った時代もあったので、もしかしたら・・・程度には期待してみたものの同等の低画質化放送。

tvkより少し横伸びがよく少し鮮明になっている。小さいというほどの分布でもなく、細かい描写がつぶれているわけではないけれど、線の輪郭が極端に白く明るくなっているためにギラギラした感じに見える環境も多そう。

線の輪郭に沿ったノイズは輪郭強調効果になり離れてみれば鮮明さだけは十分のアプコン映像に見えるけれど、細かい部分はノイズで広範囲に色が飛んで白く輝いたような状態になっていたり、どこか不自然で変な絵になってしまっているところが多い。

古い作品では似た特徴の映像も珍しくないけれど、演出的なものでなく故意に悪くしているのだから酷い絵になっていることが正しい仕事とはいえ、2011年の作品でこの画質はありえない。去年までは低画質化放送も珍しくなかったし、OVAもそれでそれなりに売れたから続けてみただけ、というくらいの事情かもしれないけれど、アナログも終了して低画質化も淘汰された地上波でやってしまうと見劣りするとかいうレベルでは済まない貧相な映像に見えるわけで、放送画質がセールスに有意な影響を与えることはないと仮定しても、作品にあまり興味のない人が視聴をやめるのには十分すぎる理由になりそうな気がしないでもない。実際に視聴者がどう感じてどう行動するか統計的に確認する手段もないので、どんな意見も憶測に過ぎないけれど、誰か得する人がいるとは思えないのにまだ続けるところがあるとは思わなかった。

この映像の特徴に合わせて輪郭強調ノイズを軽減する処理も考えてみたものの、普通のアプコン程度の落ち着いた絵にするくらいまではなんとかなっても、ここまで強いノイズを消そうとすると副作用で別の劣化が出てしまい納得できる映像にするのはなかなか難しい。