2011年4月15日金曜日

名探偵コナン 天空の難破船


局:日本テレビ
放送日:2011/04/15
評価:HV1280+

一つ前の映画と似たような分布の高精細な鮮明HV。明るい絵で線もしっかり黒く、リサイズの副作用ノイズでの輪郭強調もありくっきり感は抜群。今回も黒帯なしの16:9の映像。

HV1280では不可能な十分インパクトのある映像だけど、どちらかというと解像度で強引に押し切ったような画質で、ジャギ感の残る線があったり、リサイズでの乱れで周期的な輝度ムラが出ていたり、とちょっと雑なところもある。アニメのHV化もほぼ完了という状況になって上質なHVも増えているので、解像度はトップクラスでも初期のHVにありがちな特徴が多い映像という印象。

前作同様、縦864のジャギがはっきり出ているので元は1536x864だろう。

TAILS OF THE ABYSS 2話


局:BS11
放送日:2011/04/08
評価:HV1280

1話をうっかり消してしまったために、2話でBDと比較。

上がBS11再、2番目はBDの同じフレーム。BDはしっかり暗くなっているのに対し、BS11では周囲にノイズの分布が多く明るくなっているけれど、BDより少し大きな分布に見える。絵で見ても、極僅かながらBSの方が鮮明なところが多く、別のマスターというよりは、少しシャープに補正したようにも見える。



動画ではわかりにくいけれど、静止画で見ると線周辺のノイズも圧倒的に少なく、色もとても安定しているBD。




結局よくわからないままだけど、1週遅れで書いている原因になった奇妙な特徴のOPの最後のカットのフレームの分布。文字も残したままでチェックしています。3番目がBS11、一番下がBD。

ノイズっぽい分布も見えるけれど、BS11の方がBDより少し大きいくらいに見える。円に近い分布で縦横の伸びに差がなく、文字の輪郭を見ても横1920っぽい映像にはなっているんだけれど、BDと比較すると特徴は大きく異なり、文字の周囲に奇妙なノイズが多く出ていてシャープ系のフィルタで鮮明にしたような不自然な鮮明さになっている。タイトルのロゴの部分はBDとそれほど差はないのに、黒輪郭の白文字というよくあるテロップ系の©NBGI....の文字だけ輪郭強調したような状態、というのはBS11の他作品にもあった奇妙な現象。NHKの新BSでも同様の現象が起こっていて、そこでの説明通り、テロップの部分を検出してその部分だけをフィルタ処理でより鮮明にしているような挙動なんだけど、BS1, BSプレミアム, BS11と最近エンコーダが変わった3波に共通しているという辺りも興味深い。

上の本編での比較で見ると大きな差ではないけれどBSの方が鮮明になっているということは、実際は全体に鮮明化の処理がかかっているけれど、輪郭が鋭利な部分の方が影響を受けやすいことで文字だけが鮮明になったように見えているだけかもしれない?




BDも横が切れていない円に近い大きな分布だけど、放送と異なり線周辺にノイズもまったく見えず、非常に安定した映像。

横方向にリサイズした時に発生したように見えるノイズもあることからこの映像をほぼそのまま放送したとは考え難く、横が切れない分布になっていても、BS11は相変わらず元は1440経由に見える。といっても分布では判断できないという話なので、後は1920では潰れないけれど、1440では確実に潰れるような部分を見つけて比較するくらいしか方法がなさそう。

実はデータを消してしまった1話のOPは2話OPと異なる分布で、横の伸びが悪くいかにも1440経由したような縦長楕円分布になっていたのに、2話では文字が鮮明になってBDに近い分布に変わっていた。BDでも1,2話は微妙に違う状態で、どちらも大きな円分布だけど1話の方がノイズが少し多い。1話と2話の間でBS11内で変化があったのか、元映像の僅かな違いが影響して特徴が変わったのか、謎は深まるばかり。

ペンギンの問題DX?


局:BSJAPAN
放送日:2011/04/10
評価:HV1280

久しぶりにこちらもチェック。去年MAXが付いたことも数ヶ月前まで気付かなかったくらいだけど、さらにDX?になっていたことにも気付いたのもついさっき。

少しはっきりしない分布だけど、中間的なHV分布で計算された輪郭を持つことで出てくる同心円状の分布も見えている。一時期縞HV状態になっていたこともあるけれど短期間で縞は解消した。

CGらしいジャギ感もなく、どちらかというとソフトな輪郭のなめらかな線に見え、CGとしても丁寧な作りだけど、細かい部分にはわかりやすく縦720のジャギもはっきり出ていて、相変わらずHV1280。

デュエル・マスターズ ビクトリー


局:BSJAPAN
放送日:2011/04/10
評価:HV1280-iぼかし?

後回しにしてしまったけれどBSもチェック。テレ東と同じところ。

僅かにBSの方が横の伸びがよく見えるけれどほぼ同じ分布で見た目の差もないけれど、拡大して比較すると動きの少ないところではBSの方が線も崩れも少なくよりはっきりしている。

地上波でも横方向のはっきりした線の情報はよく残っているけれど、縦方向のボケの影響で激しくボケた線が地上波ではさらに潰れてはっきりしない状態になっている。

ネリーとセザール


局:BSフジ
放送日:2011/04/10
評価:HV1280

原作ベルギー、クレジットにある最初の会社はフランスなのでフランスのアニメっぽいけれど、ちゃんと確認していないので間違っていたらごめんなさい。CSのフジでは前から放送されていて、番組表ではよく見かけたけれどBSフジでの放送なので、たまには海外作品も見ておこう。

はっきりしない分布だけど横長のHV分布。PAL圏作品にありがちな25fps映像からの変換での残像も出ていて、コーミングのないフレームを得られないところが多い。本家サイトで公開されている動画も25.0fpsになっていた。縦の伸びの悪さは変換による劣化の影響もありそうだ。

輪郭線はあるけれどペンというより絵の具っぽい質感なので解像度の推定に使えるような特徴はほとんどないけれど、髭などの細めの線には高解像度のジャギも出ている。ただ、スタッフ等の文字の部分に横1280に十分近い特徴が残っていて、改めて本編の映像を調べなおしてみると線周辺のノイズに横1280に近い特徴が出ているので、最初からかどうかはともかく1280x720(かそれに近いサイズ)の状態を経由した映像で間違いなさそう、ということでこれもHV1280。

電波女と青春男 1話


局:TBS
放送日:2011/04/14
評価:HV1280


大きな円分布の鮮明HV。L字番宣よりよい分布になるのは当然だけど、逆にL字になっていても極端に小さい分布になるわけでもない。TBSのL字化処理も欠けさえなければ気にならないだけに惜しい。

極端に高コントラストな映像でもないけれど、比較的線も暗めでくっきり感も十分なシーンが多い。部分的にはジャギ感の残る線も見えるけれど、大半の部分はしっかり補間の効いたリサイズで元絵の特徴もよく残っていてバランスは悪くない。

いつも通りのシャフトらしい特徴で縦720のジャギも非常に分かりやすく残っていてこれもHV1280。文字と動きのない絵だけというシャフトらしい予告も、文字含め本編同様HV1280。

緋弾のアリア 1話


局:TBS
放送日:2011/04/14
評価:HV1280

大きさとしては番宣と大差なく控えめな円分布のソフトなHV画質。全体としてはコントラストは十分なのに、どうしてもくっきり画質は避けたいらしく、全体に低コントラスト気味のシーンが多くどこかはっきりしな絵になっているところが多い。

全体に明るさのバランスに統一感がなく、カットによっては背景ともマッチしていないように見えたのはうちのテレビとの相性なのかな?低コントラストのボケ画質でも他のJC作品では全体に似た質感で安定している印象だったので少し気になるバランスだった。

ソフトな質感なので線もなめらかに見えるけれど、乱れも抑えられていて明るさのバランス以外の処理は悪くない。少しフィルタで補正すれば縦720の特徴もきれいに残っていてこれもHV1280。

本編より精細に見えるCM前後のアイキャッチ画像も1280x720だった。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 1話


局:フジテレビ
放送日:2011/04/14
評価:HV1280


初期のCM枠での番宣以降の映像は未チェックなので、他の番宣はもう少しよい状態だったかもしれないけれど、当時見たところ映像よりは一回り大きな分布で、鮮明なシーンはどこも似たような大きさになる。

極端に線が暗いわけではないけれど、僅かに輪郭強調気味でコントラストも十分なのでくっきり鮮明画質に見える。線もなめらかで荒れた感じもない上質なHV映像。若干圧縮の影響と思われるノイズが多いように見えるので、これもBSの方がすっきり映像になりそう。

補間に優れたリサイズの影響で元絵の特徴もよく残っているけれど、比較的わかりやすく720のジャギも確認でき、これもHV1280。

[C] 1話




局:フジテレビ
放送日:2011/04/14
評価:HV1280


番宣と大差ない中間的な円分布。ベタ塗り感を無くす程度に軽微なグラデーションも多用しているけれど、どちらかと言えばすっきり画質で、コントラストも十分の鮮明映像。周囲に少しノイズの分布も見え、動きの少ないところでも少し線周辺に圧縮ノイズ目立つの現在のフジテレビらしい特徴が出ているように見えるので、BSではもっとすっきりした絵になりそうだ。

少し線も崩れ気味でなめらかな線というほどではないけれど、細かい描写が潰れてしまうようなこともなく、線間隔の狭いところなどは綺麗に縦720のジャギも残っていてこれもHV1280。よくあるパターンだけど、本編中の字幕っぽい文字は縦1080で入っている。




評価:HV1280-i(GONZO)

初期番宣は縞縞状態だったけれどその時とは違うGONZO縞のカットが混ざっていた。全体を確認していないけれど、見つけたのは1個所のみ。