2013年4月4日木曜日

RDG レッドデータガール 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/04/03
制作:P.A.WORKS


大きな分布の鮮明HV。極端なくっきり画質ではないけれど、線も適度に暗く若干輪郭強調気味になっているのでしっかり鮮明に見える。ただ少し鮮明さを優先したような特徴でジャギ感の残る線も多く、環境によっては少し粗い絵と感じてしまうこともありそう。


ノイズ効果のないすっきり画質で圧縮劣化も少なく、かなり安定した放送画質になっている。

個人的な好みの問題かも知れないけれど、TARITARI辺りから背景の3D感が妙に強くなり、その3Dで作った空間に2Dのルールで描いた人物をやや強引に配置しているために、大小関係、前後関係が不自然に見えるカットが多くなった印象。単純に合わせが下手なのか、背景の情報量が多すぎて3Dの空間を強く意識してしまうために2D作画が浮くのか、理由はともかく結構気になる。人物でも3D利用が増えているし,特に背景や家具などでは3Dを利用しているアニメも多いけれど、ここまで違和感の強い絵はあまり見かけない。true tearsのモブのロボット歩きとか2D空間での3Dの異質さが気になる例はあるけれど、PAでもTARITARIより前は指摘したくなるほどの違和感のある映像は少なかったような・・・

この作品も最近急増中の拡大時に線があまり太くならないリサイズを使っていて、縦720とジャギよりも1.5倍に拡大した3ピクセル周期の揺らぎがはっきり見えるHV1280。夜アニメではSILVERLINK作品以外ではあまり出てこなかった特徴なのに、今年に入ってマングローブ、ブレインズ・ベース、さらにPAにまで拡大。同時期に変わったということは撮影関連のソフトウェアの更新でリサイズの処理が変更されているとか、何か共通の要因がありそうだ。鮮明になる処理だけど線の滑らかさが失われるなどの副作用もあり、個人的には720→1080の中でも低品質な処理だと思う。