2011年8月16日火曜日

劇場版「空の境界」 第一章 俯瞰風景


局:WOWOW
放送日:2011/08/15
評価:HV1280+


全体に補間の効かないリサイズで線がガタガタになった状態をフィルタで誤魔化したような特徴。ジャギ感の強い線が多いけれど映像自体はかなり高解像度で、暗くなっているもののかなり大きな分布になっている。

背景では精細な描写もあるものの、人物などの線は少し太めでやや黒浮き気味なっていることもあり、ジャギ感の強さも手伝ってあまり高精細に見えないシーンが多い。カットによってはボケ感のあるところもあり高解像度を使いこなせていない印象だけど、シリーズ後半でもジャギ感の強い絵はそれほど変わらないのでこれでも狙った質感なのかな?スタートがこの画質だったのでそれを維持するという選択だっただけもしれないけれど。

TBSの特番では大雑把な数字しかわからなかったけれど、WOWOWの安定感はもちろん絵としてもジャギ感の強いガタガタの線ということもあって分析も容易で、ほぼ正確に1520x855になっている。オリジナルは一回り大きく16:9に切り出した結果偶然この数字になっただけかもしれないけれど、整数で16:9になる組み合わせの一つ。スタッフロールの文字にも縦横とも1920x1080のジャギがはっきり出ているので、これも最初から16:9で作っている可能性が高そう。冒頭の主要スタッフなどの文字は絵と同じ解像度になっているなど、テロップ系の文字のすべてがフルHDというわけでもなかった。

スタッフロールの横1920の特徴は崩れず綺麗に残っていて、分布で見ても1920を維持しているフルHDソースでの放送のようだ。

粗探しをすれば圧縮劣化もわずかにあるけれど放送とは思えないくらいの安定していてWOWOWの放送画質はやっぱり凄い。