2011年8月26日金曜日

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破 TV版


局:日本テレビ
放送日:2011/08/26
評価:HV1280

とは異なりフィルム経由ではないデジタルらしいすっきり画質での放送。

BDとの比較。上が放送、下がBD2.22の同じフレーム。

綺麗な円分布だけど、最近はもっと大きな分布になる鮮明HVアニメも珍しくないので普通のHV画質といった感じ。BDに比べ周囲のノイズ分布が消えてすっきりした分布になっているけれど、もちろん放送の方が上質なわけではなく、BDでは自然なグラデーションのためのディザ表現のノイズなどが安定してしっかり残っているのに対し、放送では完全に潰れてすっきり映像になってしまっただけ。

先にBDで見ていると圧縮劣化が気になるシーンも多いけれど、極端に鮮明すぎる映像でもないので初見であればそれほど荒れた感じはしないかも?

序BDに入っていた映像で確認済みだけど、序同様乱れのない縦720のジャギが綺麗に残っていてこれもHV1280。放送では少しわかりにくいけれど、BDでは横方向にも乱れがなく1280のジャギも綺麗に残っている。映画でも黒帯なし16:9で日本語字幕やBDのスタッフロールにはフルHDの特徴が綺麗に残っているのはよくあるパターン。

映像全体ではコントラストの高い映像だけど、フレームで見るとコントラスト控えめなところが多く、細かい描写などではかなり黒浮きしてはっきりしない絵になっている。序よりはCGのジャギも目立たなくなったとはいえ、CGだけでなく人物などでも細い線にはジャギがはっきり見えるところがあるなど、細部の特徴を見るとあまり上質な映像という感じはしない。にも関わらず普通に見ていると線も十分滑らかに見えるところが大半で、粗さが気になるようなカットはほとんどなく、どちらかというと鮮明な映像に見える不思議。

ノイズもなくしっかり補間されて線も滑らかに見える上質リサイズで拡大しているけれど他の作品より優れた技術を使っているというわけでもなく、この映像の凄さは作画や撮影でのこだわりで成り立っているのだろう。




余分なリサイズでのノイズもなく、非常に安定しているBDも鮮明さは放送と大差なく似たような分布になる。色も概ね近似するけれど滲みや色あせもなくBDらしい極めて安定した映像になっている。

ただ、3DCG率も高いのですっきりしすぎて物足りないシーンも結構多い、というのは個人的感想。