2011年12月27日火曜日

ファイナルファンタジー


局:BSアニマックス
放送日:2011/12/25
評価:HV1280+


輪郭線のない3DCGでは暗い分布になりがちで、人物のいるカットはどこも似たような分布になってしまうけれど暗いものの伸びは悪くなく、しっかりHVらしい分布になっている。逆に大きな分布になるような細かい描写は少なくトップクラスの高精細映像にも見えない。

グレイン風ノイズと圧縮劣化の影響も大きいだろうけど、CGらしいわかりやすいジャギがほとんど見えず全体に滑らかな線になっているところ。高コストな3Dと言われるとそう思えるような特徴になっている感じ。ただ暗いシーンが大半で、比較的暗部の潰れが少ないBSアニマックスでも何が映っているのかはっきりしないところも多い。圧縮劣化がノイズ効果と区別できないのでノイズらしいノイズが見当たらないという辺りも含めBSアニマックス向きの映像と言えるかも。

ジャギっぽい特徴がまったく見えないわけではないけれど、レンダリング解像度の特徴よりもテクスチャの特徴が強く出ているのか全体に共通する周期のジャギがなかなか見つからず、ノイズの手伝って完全にお手上げ。

唯一、冒頭のタイトルや最後映像に重ねられている文字にははっきりジャギが出ていた。上下20ピクセル幅の黒帯付きのビスタサイズの映像だけど、文字は誤差数ピクセル以下で横1820程度で少し拡大した状態。後から重ねられる文字は、映像と同じ解像度かそれより上なのが普通で、文字だけ低解像度の映像はほとんどないことから(テレビ局で入れるテロップ類は例外として)映像も同じと考えるとフルHDにちょっと足りない、という辺りが正解に近そう?

仮にその通りだとしても特に切りのいい数字でもなく、放送同様のビスタサイズかどうかもわからないし、オリジナル映像の状態をこの放送から推測するのは諦めた方がいいかな。