2012年1月1日日曜日

機動戦士ガンダムSEED 1話


局:BS11
放送日:2011/01/01
評価:LB-p?, HV1280

番宣の画質を見た時点で期待してなかったけれど、こんな画質になるとは微塵も予想していなかっただけに動揺を隠せない。画質以前に無理やりな16:9の狭苦しさも気になるけれど、どうしてこうなったと言わずにいられない混沌映像。

いくつか異なるの映像が混ざった状態だけど、全体の特徴を細かく調べる時間もないので代表的な特徴を見てみよう。

上は、Aパート冒頭数分程度の少し甘いアプコンっぽく見えるところの分布。小さな分布の精細感のない絵でも十分暗い太い線になっているので鮮明さはそれなりに感じられる。少し明るく補正すると粗いジャギっぽい特徴が見えてくるところは多いけれど、リサイズとぼかしを組み合わせてなのか線の乱れを上手く隠しているので、アプコンと考えれば見た目の印象も悪くない。




フィルタで強引に鮮明さを出そうとしてみたものの、ディテールがつぶれて単純なアプコンより酷い絵になっているカットの分布。全体に線がど太く細かい描写はほとんどつぶれていて、その太い線の輪郭の一部だけが少し鋭利になっているのか、2重の分布になっている。その処理の副作用で線の周囲が明るく輪郭強調気味になっているところも多く、静止画では見るに耐えない画質になっているところも少なくない。ここまでフィルタの特徴が強く出てしまっては解像度視点どころか絵としても評価する意味もなさそう。

上のようなところは1280x720っぽい特徴も僅かにあり、絵の解像度が極端に足りなくてもHV撮影したといわれればそう見える特徴があるけれど、この分布になるカットには横720に近い周期のジャギが残っているところが多く、アプコン+強引なフィルタ処理にしか見えない。デジタルアニメでの撮影の定義自体曖昧なので、なんでもありといえばそうなのかもしれないけれど、ここの評価としてはレタボズームの方が相応しいだろう。ただ、ここも線の輪郭には縦720に近い特徴が出ているので、1280x720サイズのレタボズーム状態でフィルタ処理した後、フルHDに拡大した可能性が高そう。

この状態のカットは再撮影に使えるデータが失われていて、アプコン相当の映像を使うしかなかったとか?アプコンに正解は存在しないし、これでいいと判断して放送している以上、個人的感想でしかないけれどこれでHVと言われたらとても困る。




本編中にもHV解像度のところがあったけれど、わかりやすいところでアイキャッチの分布。十分大きな円分布で、精細感も十分のHV画質。細めの線が多く少し黒浮き気味になっているところもあるけれど、縦720のジャギも綺麗に残っていてわかりやすいHV1280映像。


追記
2話では真ん中の変な画質カットは激減していて、大半は上のような自然な絵になっていた。今後も状態の異なるカットが混ざった状態になるのかもしれないけれど、古いアニメだけにすべてが理想というのも難しいだろうし、たまに変なところが入るくらいなら画質を気にしながら見たとしても許容範囲かな?