2012年10月3日水曜日

獣旋バトル モンスーノ 1話



局:テレビ東京
放送日:2012/10/03
制作:ラークスエンタテインメント
評価:HALF-HV1280+/837

ラークスエンタテインメントはスタジオ雲雀の3DCG部門を独立させた子会社とスタジオ雲雀公式に書いてあるけれど、CGはあっても大半は普通の作りのアニメ映像。

巨大でも明るい部分に傘をつけたような変わった分布。縦540の特徴が強く出ていて普通に見ていても線のガタガタさが気になるところも多いけれど、1080iの映像の片フィールドを縦に2倍に拡大した状態になっている。

最近ではBSアニマックスのさくら荘が似た特徴で番宣映像では時々見かけるけれど、本編がこの状態の映像は珍しい。全カットを確認したわけではないけれど、見た範囲ではどこもこの状態になっていた。



評価:HV1280+/837

OP中のフレームの分布。

OPにも本編同様片フィールドを拡大したカットが混ざっているけれど、大半はちゃんとフレーム分の情報が残っているので大きな円に近い自然な分布になっている。

OPのフレームの特徴を見ると、番宣と同じ縦837のジャギがはっきり残っているので、元は1488x837で正解だったようだ。

放送が横1440しかないので横方向の特徴は少し崩れているけれど、本編の映像でも横1488の特徴が残っているので元は同じサイズだったと考えてよさそう。1488x837で作った映像をフルHDに拡大し、その映像の片フィールドを縦2倍に拡大した状態で間違いないだろう。片フィールド分の情報が失われている不適切な処理だし、今後の放送では修正されるかも?・・・と予告を見るとちゃんとフレーム分の情報が残っているので初回だけの問題で済みそうだ。

国産アニメでも海外向けだからか、日本のアニメにありがちなぼかしや効果を出来るだけ排除したような高コントラストのすっきりくっきり画質になっている。ノイズ効果もないべた塗りに近い絵なので高精細でも圧縮劣化は少なく安定感も高い。

新世界より 1話


局:テレビ朝日
放送日:2012/10/02
制作:A-1 Pictures
評価:HV1280

久しぶりのテレ朝夜アニメ。


テレ朝ch@旧e2で見たところと同じ。

テレ朝の方が全体に一回り小さな分布になっていて、少しボケた感じに線も崩れている。他のアニメの別局との比較を見る限りテレ朝は常時ボケ局ではないけれど、ノイズ効果のあるこの作品では圧縮劣化の目立つ微妙画質になってしまっているようだ。

もちろんこのフレームに限った差ではなく、全体的にテレ朝の方が劣化が多くなっている。探せばテレ朝の方が安定しているフレームもあるけれど、背景や暗部の微妙なディテールはテレ朝chの方が良く残り、緻密な絵になっているところが圧倒的に多い。

テレ朝chは少し大きめロゴという欠点はあるものの、普通に見てわかるマイナス要素はそれくらい。テレ朝では"テレビを見るときは…"やCM明けの踊るロゴなど邪魔な表示もあるし、逆にテレ朝chはCMもアイキャッチのみの数秒、需要はともかく実写コーナーのおまけ付き。画質以外の部分で見てもテレ朝chの圧勝といった感じ。

テレ朝chは劣化軽減効果が大きい24pエンコードが可能で、その影響もそれなりに影響している可能性がありそう。といってもこの作品はソースが24pではなくフレーム判定して処理する非効率な動作なので、フレームでエンコードされているところは1割を少し超える程度と多くないけれど、有利なのは間違いないだろう。ただ、テレ朝はボケ局ではないもののブロックのノイズが出やすいエンコーダで潰れや線の乱れも多く、民放キーではフジテレビに次いで劣化が目立つ局、ということで比較対象がテレ朝だから良く見えるというのがこの2局の差の最大要因かもしれない?

テレ朝ch放送に間に合わなかったのかEDが変わっている別ソースでの放送なので、2話以降の特徴も確認した方がよさそうだ。

うーさーのその日暮らし 1話


局:テレビ東京
放送日:2012/10/02
評価:HV1280

2DCGっぽいところが多いけれど、3DCGで動くところもあり場所によって作りが違っているPC作画系の短編作品。


場所によってボケ具合が異なり、大きな分布になるところもあるけれど、ソフトな輪郭で上のような小さめの分布になるところが多い。線が極端に太いのでボケ感もそれほど感じないので、場所によって鮮明さが異なっていてもほとんど気にならない。

強めのぼかしでCGらしいジャギの特徴はほとんど見えず線の輪郭も滑らかに見えるけれど、細かい描写などには縦720のジャギがはっきり残っているところもあり、これもHV1280。

EDはかなり明るい映像になっているのに輪郭も付けず文字を白で重ねているので文字も読みにくいところがあった。手抜きではないけれど少し雑な仕事に見えてしまうところがちらほら。

わんおふ -one off- BD&DVD CM



局:テレビ東京
放送日:2012/10/02
制作:TYOアニメーションズ
評価:HV1280-i(SPICE)

奇妙な分布だけど、例によってフィールド毎の拡大で線が縞縞状態になっているHV1280-i。中でも劣化の目立ちやすいSPICE縞で、線が細いこともあって酷く荒れが目立つ酷い状態。普通にテレビで見ても何かおかしいと思える環境が多いだろう。

コントラスト抑え目の淡い絵で線もかなり黒浮き気味なので、くっきり画質というほどの鮮明さは感じないものの、横の伸びは良く元は精細感のある映像だったのにもったいない。

線が細めで近くで見ると粒状感があるところはあるものの。縞問題以外特に欠点らしい特徴はなさそう。ただ画質より作画的要素だけど、背景などと人物の明るさバランスが若干ずれているからか、キャラが浮いて見えるところが少し気になるかも。



縞解消後の分布。

若干四角感はあるもののかなり大きな分布になる。CMだけの問題でBDではちゃんとフレームで拡大された状態になるかもしれないけれど、こういうCMを流されると不安にならざるをえない。AT-Xでの状態はわからないけれど、HDで問題なければBDも大丈夫だろう。

縞の状態から縦720→1080とリサイズしたのが明らかだけど、世の中にはSDを1280x720に拡大した後、さらにフィールド毎拡大した映像も存在するので念のために線の特徴も確認してみると、縦だけでなく横方向も1280x720の特徴が残っているのでHV1280で間違いなし。

超速変形ジャイロゼッター 1話



局:テレビ東京
放送日:2012/10/02
制作:A-1 Pictures
評価:HV1280

今期から制作も記載します。


このフレーム大きな円に近い分布になっているけれど、下のように伸び悩み気味の分布になるところもあり、場所によって少し特徴が異なっている。

場所と言ってもカットによって違うのではなく、CGの車部分とそれ以外とで少し鮮明さが異なり、1フレーム内でも人物の線は少しソフトになっているのに対し、CG部分はかなり輪郭も鮮明な線になっている。上はフレーム内のCGの鮮明部分が目立っているので大きな分布になっているけれど、人物のところだけ切り出すと下のような分布になる。CGの時点で違和感は避けられないけれど、もう少しぼけ具合を合わせて調整しておけば違和感を軽減できていたかも?まあ最近はCG利用アニメも激増しているので、CGもあまり気にならない、というか気にしない方がいいかな。




CG以外は上に比べる若干小さめの6角形っぽい分布になる少しソフトなHV画質。といっても相対的にソフトというだけで、線も細すぎず十分暗く、くっきり画質と言えるくらいの鮮明映像になっている。ジャギ感も弱く滑らかな線に見えリサイズ質も悪くない。ノイズ効果のないすっきり画質で圧縮劣化もほとんど目立たない。

しっかり補間の効いたリサイズでも縦720の特徴は乱れずきれいに残っていてこれもHV1280。CGのEDも本編同様1280x720。