2014年10月7日火曜日

グリザイアの果実 1話


局:BS11
放送日:2014/10/06
制作:エイトビット
評価:HVFULL

台風関連テロップが大量に出た中、MXでは全編L字という悲惨な状況だったグリザイア。ということでBS11でチェック。

分布で見ると縦は枠をはみ出しそうなくらい伸びの良い巨大な縦長楕円分布になる。

番宣からシネスコだったけれど、本放送も全編上131下132ピクセル幅の黒帯付きシネスコの珍しいテレビアニメ。上下の黒帯幅が僅かに違い絵の部分は縦817の中途半端な数字になるけれど、1920を2.35で割ると817.02辺りになるので、2.35:1の比率から必然的にこの数字になっただけだろう。


常連のシャフトをはじめシネスコ演出を使ったアニメは良く見かけるけれど、全編シネスコの劇場版の一部を除くと1280x720の絵の上下を黒くした状態なので、実質1280x540前後のHDと呼んでいいのか怪しいくらい縦解像度の低い絵になってしまっているけれど、このアニメは黒帯び込みで縦1080のフルHD相当の映像になっている。変則的な珍種映像でも脱1280x720組の制作がさらに増えた。

絵の部分ではそのまま1920x817になり、これをフルHD制作というのは不適切だけど、画素数では157万弱なので16:9に換算すると整数にならないけれど1670x939辺り。16:9でも縦940を超えるアニメは僅かしかないし、画素数でもトップクラスの映像と言っていいだろう。

黒浮き気味の線も少なくはないけれど、細くても十分暗い線で描いているので非常に精細感の高い鮮明な映像に見える。縦方向は撮影以降リサイズされていない状態なので、それに伴う劣化もなく、縦1080相当のジャギも綺麗に残っているところも多い。黒いエリアが多い状態は圧縮にも有利に働き、圧縮劣化も抑えられて安定感も高いようだ。

ただ、横の伸びが悪くなっている通りこれも1440経由の映像なので16:9映像以上に情報の欠落率が高くなってしまう。同じ画素数で映像を作ったとしても、放送で見る場合は素直に16:9で作った方が情報量の多い映像になるはず。最初はフルHDで作ろうとしたけど、思いの外大変だったので、上下を切って妥協・・・なんてことでシネスコサイズにしたわけではないと思うけれど、窮屈に見えるカットが多いかも、というのは個人的感想。