2008年5月10日土曜日

縞縞対策 まとめ

現状アプコンアニメは
  1. 常時フィールド単位での拡大で縞が見える
  2. 動き検出アプコンになっていて、動きがある部分ではフィールド単位で拡大され劣化
のいずれかのものがほとんどで、全てフレーム単位での拡大は稀です。1,2に該当するものはかなりの確率でインタレ保持リサイズによって改善が可能でした。

前に、SDからのアプコンで元の縦解像度が486でないものがあると書いてしまいましたが、設定を詰めてみたところそれも486であることがわかり、いまのところ例外なく486になってます。従って、インタレ保持リサイズ時は486固定、同様に縞の見えるHV1280アニメは720固定と考えてもよいようです。

敗北宣言したくらい良好な結果が得られることが多い"インタレース維持リサイズ(縦だけ)"プラグインですが、調整値の指定が「正確に元のサイズに戻すことで得られる効果」を優先したものになっていないため、一部の HV1280アニメでの実験で線にゴミがついたような結果になり、調整の範囲では回避できないものがありました。といっても縞取りとしては十分な絵なので、それでも十分だと思えますが、ResizeIntrは慣れるとそのようなブレがない設定を見つけることができるので、場合によっては使い道もあるかも。

ということで、縞解消関連はとりあえず終了。

一連の実験で、レタボ収録のためと思っていた縦の分布の悪いアニメの中にフィールド単位のアプコンの劣化だっただけで普通にスクイーズというものが大量にあったと思える状態なので、イメージの見方については大幅に改訂の予定。

D.C.ⅡS.S.~ダ・カーポⅡセカンドシーズン~ 5話


局:BS11(上), TOKYO MX(中, 下)
放送日:2008/05/09(上), 05(中,下)

縞縞対策まとめ前実験。

ここで実験画像で示した例をDCIISSで近似的に再現。上は、1に該当するフレームで拡大されたBS11での放送そのまま。僅かに横の分布もよく、理想に近い絵になっています。


2に該当するMXの常時フィールド単位での拡大により縦が劣化した同じフレーム。少し悪いというレベルではなく、かなり劣化している分布。BS11でも動きのある部分ではこの程度まで劣化しますが、動きがあり、劣化も縦に限られるので、人の目で見たときMXほど劣化は感じない。


3に該当する結果。2の状態をインタレ保持リサイズで縦486にして、再び拡大(拡大するのは条件を揃えて比較できるようにするため)したもの。
複雑な処理の結果の劣化分、上のBS11の結果に比べて一回り小さいものの、縦の一部の線はBS11を超えている感じ。ちょうどサンプルの1と3の関係と同じように、十分な画質ではあっても最初から理想的な処理をしたものには勝てないという結果が分布さからも見える感じ。もっとも、MXとBS11でまったく同じSD素材から処理しているとは限らないので、厳密な意味では再現実験になっていませんが、比較としては都合のいい結果。BS11内で劣化部分と理想部分で比較してもよかったのですが、同じ絵の方が差が見やすいため、MXと合わせてみました。