2013年1月15日火曜日

2013冬 HV1280+深夜アニメのまとめ

夜アニメでも1280x720を超える映像が増えてきたので、新番ではない2作品を含めてまとめてみよう。

最近はリサイズ品質も向上して1280x720でも鮮明で精細に見える映像を作れるようになっているし、フルHD制作したからといって面白くなるわけでも売れるわけでもないけれど、このアニメの売りはフルHD制作(と言われても困るけど)なんて痛い宣伝もないので、ここくらいは良い映像を作ろうと努力している姿勢を評価したいところ。

高精細制作が影響したかどうかはともかく最後まで予定通り放送できなかったガルパンのアクタスを考えると、たまにフルHDの映像とか出しながら放送では冒険しないA-1も堅実に見えるけれど、失敗する可能性があってもやらない人よりやる人を応援したいものだ。


1
955.5
たまこまーけっと
奇妙な数字でも文字通り抜群の京アニ標準
OP, EDだけとはいえフルHDパートもあり
2
900
D.C.III~ダ・カーポIII~
精細な描写も多いものの
淡い色調や効果の影響でそれほど鮮明に
見えないのはもったいない?
3
869
八犬伝 -東方発見異聞-
さんかれあ以来で同じ数字
ディーン高精細作品では鮮明さ追求している印象
4
(864)
ロボティクス・ノーツ
IG標準なのであってると思うけど推定値
元絵の解像度が不足気味に見えるところが多く
このリストの中では微妙な出来かも
5
848
キューティクル探偵因幡
HV移行も遅めで注目していなかったZEXCS
1440x810を飛び越えてこのレベル
6
819
探検ドリランド
1456x819は1440x810の一つ上
稀にフルHDカットがある奇妙な特徴
819も撮影の数字か別の処理で結果的にそう見えるのか
よくわからない
7
810
GJ部
並べると下位になってしまうけれど
1440x810が定着しつつある動画工房
7
810
ラブライブ!
HV先行組でも規模がでかいだけに動きの鈍かった
サンライズにもようやく動きが
さらに短編の
1080gdgd妖精s
3DCGでも貴重なフルHD
顔のパーツが粗いのはご愛嬌
810まんがーる!
短編でもしっかりHV1280+の動画工房

も合わせると10作品になる。それでも全体の1/3に届かないけれど 1280x720で横並びの時代は終わったと思える作品数だろう。

面白いというか呆れるというか10作品しかないのに数字が8つも出てくる。 HV1280クラスでも例外はあるけれど、9割以上が正確に1280x720で文字通りの横並び状態だったのに、 HV1280+では1440x810, 1536x864, 1600x900辺りのわかりやすい数字は重なっているものの、偶然とは思えないくらいバラバラな数字になっている。このリストにはないテレコムアニメーションフィルムの837やufotableの855も固有の数字になっているし、数字がかぶらないように申し合わせてるに違いない、と言いたくなるレベル。


V1280+限定ではないけれど1位の数字が955.5なので補足。ビットマップのデジタル画像で何故整数ではない数字が出てくるのかについては何度か書いているけれど画像で説明しておこう。実際の映像とは大きく異なるけれど説明のために元は縦9, 10の映像を縦30に拡大したイメージ。

元は縦10の画像でもリサイズで一番下のラインが半分くらい切れて9と10の中間の特徴になっている場合がある。この例では下が切れているけれど、上が切れる場合はもちろん、上1/4ライン分、下1/4ライン分切れて9.5になることもある。

元は縦9の画像でも一番したのラインが引き伸ばされて9.5になるパターン。引き伸ばされる替わりに絵のない黒帯が入る場合もあり。

という感じで小数点以下の特徴はリサイズに伴う欠けや引き伸ばしで発生する。もちろん縦方向だけでなく横方向も同じ事情で整数に見えない絵になっているものがあります。9.1でも9.25でもどんな数字でも再現できるけれど、実際の画像で効率的に判別できるのは0.5単位が限界なので、955でも956でもなくその中間辺りの京アニは955.5としています。

武装神姫 1話


局:TBSチャンネル1@旧e2
放送日:2013/01/14
制作:エイトビット
評価:HV1280

TBS木曜枠が中心でも偏った作品の再放送が多いTBSチャンネルだけど、1クール遅れでの放送は珍しい。週5ではないけれど今回は帯なので1ヶ月かからず最終回を迎える。

TBS, BS-TBSと同じところ。

似たような分布で鮮明さはほとんど変わらないけれど、動きの少ないところでもノイズが目立ち、周囲が少し明るい分布になっている。

TBSより圧縮劣化の目立つ不安定な映像でもBS-TBSのような色異常もないし、視聴妨害大好きのTBSのような無関係な表示も出てこない上CMも無く作品に集中して視聴できる、というところは有料局でも珍しいくらい欠点が少ない局ではある。条件の近いテレ朝チャンネルHD

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 1話


局:TwellV
放送日:2013/01/14
制作:ディオメディア
評価:HV1280/719


あまりチェックする機会がなかったTwellVだけど、新作で地上波と比較する日が来るとは思わなかった。



MX, tvkと同じところ。


ここで挙げた通りTwellVはtvkと同じ設定が使われているボケ局で、MXと比べると一回り小さい分布になっている。tvkと比べると少し大きな分布になっていてtvkの方がボケが強い。

tvkと絵で比較すると細かい部分の色は鮮やかさを維持していて背景の潰れも少なくなっているけれど、MXも合わせてみるとtvkとほとんど差がないくらいボケた絵に見える。線があまり黒くないこの作品では黒浮きも目立ち、MXとtvkの中間辺りではなく圧倒的にtvk寄りの微妙画質になっている。

琴浦さん 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/14
制作:AIC Classic
評価:HV1280


大きな分布になる鮮明HV。

細すぎるくらい細い線で描かれているところが多いAICらしい特徴でも、癖のない高コントラストの映像で細い線もしっかり暗く精細感の高い鮮明画質に見える。

ジャギ感の残る線にはなっているものの、リサイズも上質で常識的な距離離れてみれば線も十分滑らかに見え、粗さもまったく感じもない。AICに多い演出と無関係に鮮明さが変わって見えるところがない分、細かい演出効果もわかりやすく見やすい映像になっている。

弱いノイズ効果を使っているように見えるけれど、これも放送では完全に潰れてすっきり画質になっている。皆無というほどではないけれど圧縮劣化もしっかり抑えられて、MXの中でも安定感の高め。
 1280x720とは思えないくらい精細な絵に見えるシーンも多いけれど、縦横とも1280x720のジャギが綺麗に残っていてこれもHV1280。