2013年12月7日土曜日

京騒戯画 8話 でBS朝日の変化を検証



局:BS朝日
放送日:2013/12/06
制作:東映アニメーション
評価:HV1280+/791


局の変化が最も多い月曜早朝のタイミング、12/2に映像ビットレートが大きく変化に気づいて調べるまで知らなかったけれど、マスター更新の発表もあったBS朝日。MXも変化してしまったけれど再度比較してみよう。上がBS朝日、下がMXの同じフレーム。

分布の傾向は余り変わらず、BSの方がノイズが少し多いので伸びが良く見えるみえる傾向はあるものの、明るい部分はMXの方が伸びが良く見えることが多かった。ここの比較ではわかりにくいけれど、11月までと映像で比べて安定感のある画質に変わりMXとの差も0話から大きく縮まっている。

BS朝日は放送内容に関係なくほぼ一定のビットレートを維持するCBRっぽい特徴の局の一つで12/1までは長く19.2Mbps辺りで安定していたけれど、12/2から20.1Mbps程度に向上。ビットレートの差だけが理由ではないだろうけど、絵で見ても以前よりブロックノイズが減り、微妙な描写が潰れてのっぺりした絵になりにくく情報量の多い絵を維持できるようになった。

11月の放送と同じ絵のところで比較すると極わずかな差ながら色も微妙に変化していた。MXも10月から色が変わっているけれど、その新MXと非常よく近似するようになったようだ。局で入れるテロップ類にも変化があり、それらに関連する機器も含めて当然エンコーダも新しくなったのだろう。

わずかな番組しか確認していないけれどアニメ以外含めて今のところ12/2以降の放送で横1920を維持した映像は未発見で、このアニメも横方向のリサイズ跡がはっきり残る横1440経由の映像なのは変わっていない。


局:TOKYO MX
放送日:2013/10/04
評価:HV1280+/791


BS11より明るい部分の伸びが良く、ノイズも少ないMX。

0話では圧勝と言っていいくらい背景の微妙な描写も潰れず良く残っていたけれど、BS朝日が向上したことで差が縮まり、カットによってはBSの方が潰れが少ないところも見つかるようになった。それでも全体ではまだMXの方が緻密な絵になっているところが多い印象で、情報量はまだMXの方が上だろう。

動きの少ないところでは圧縮劣化での乱れもMXの方が少なくても、シーンチェンジ近辺ではBS朝日の方が安定感して見えるところも多くなった。劣化が目に付きやすい環境であればBS朝日の方が落ち着いて見やすい画質に見えるかも?



以前より高画質になったと言っても今までが悪すぎただけで、MXと比較して圧倒的な絵を見せるBS日テレには遠く及ばず、MXより若干悪く見えるくらいの微妙画質はBSの中で並かそれより少し下辺り。番組名の常時表示も続いているし、BSで放送するとしても避けて欲しい微妙な局という印象をひっくり返すような変化ではなかったようだ。 それでもここ数年画質が悪くなる例も多発しているだけに、はっきり良くなったと言える変化は評価したいところ。


テレビ朝日ではエンコーダ設定に特にはっきりとした変化は出ていないないけれど、スペック的な要素以外で画質が変化することもあるので、直近でチェックした究極ゼロで比較してみる予定。