2011年12月31日土曜日

昭和物語 1話



局:BS11
放送日:2011/12/31
評価:HV1280

tvk1話で見たところと同じフレーム。

tvkより横の伸びが良くなっているけれど、小さめの横長分布のソフトなHV。線も少し太めで他の鮮明HVと比べると精細さに欠く絵に見えるところが多いけれど、
tvkより線も少し細くコントラストも少し高いので引き締まった絵になっている。

tvkより圧縮劣化が少なく、周囲が暗くなっているなど、BS11の圧勝という感じだけど、赤時代よりはマシとはいえ大きめで気になるロゴだけに、tvkの方が落ち着いて視聴できる。WOWOWまでロゴ付きになる時代で普通に見ていて意識することはほとんどないけれど、ロゴなし放送の価値は小さくない

2011年12月30日金曜日

魔法少女リリカルなのはStrikerS 番宣


局:テレビ東京
放送日:2011/12/29
評価:SD-ip/486(A)

普通の-ipアプコンの番宣だけど、動きのあるカットばかりで常にフィールド毎に拡大されたSD-iに近い状態。ということで今回は通常の絵のところではなく動きのない最後のタイトルの分布で見ておこう。

計算された輪郭を持つデザインされたタイトルロゴなので、同心円状っぽい分布になっているけれど、少し四角感のある普通のアプコン分布。番宣内のカットは動きの影響が大きいのか圧縮劣化が目立ちちょっと不安定な状態だけど、線も適度に黒いコントラスト高めの映像なのでアプコンとしては鮮明に見える方だろう。

ここを始める前の放送なのでtvk, MXとも未チェックだけど、どちらも額縁だったのでこの状態での放送であれば比較するまでもなく当時より上の画質になる。

輪廻のラグランジェ 番宣


局:TOKYO MX
放送日:2011/12/29
評価:HV1280


かなり大きな円分布の鮮明HV。線も細く精細感の強い絵になっているけれど、シャープ系フィルタで鮮明にしたようにも見えるくらい輪郭強調気味で若干ノイジー。意図的な効果に見えるけれど、色がずれていて線の境界に色が出ているために独特の質感になっているところも多い。

絵でなく塗りや輝度表現で個性を出そうとする作品が去年辺りから増えている感じもするけれど、静止画で見るとノイズが目立つところもあり、無茶しすぎな感じがしないでもない。極端な鮮明映像の方が映える環境もあるけれど、視聴環境によって印象差が大きくなる画質かも。

大きな分布でも特に高精細というわけでもなく、撮影解像度に対し作画が精細すぎるのか縦横とも1280x720のジャギがわかりやすく残っているHV1280。

2011年12月29日木曜日

おまえうまそうだな


局:TOKYO MX
放送日:2011/12/29
評価:HV1280+

キッズと同じところ。

比較しなければ十分大きな円分布で悪くない分布だけど、キッズの方が横の伸びがよく、MXは横方向に少し甘い絵になっている。MXとキッズの比較では差が大きく、MXの方は何か余分な処理が入っている感じ。MXではCMに入る前に元の映像にないタイトルが表示されていたので、その加工が影響したのかも?

分布で見ると僅かとはいえない差になっているけど、黒くはっきりした線で描かれているので、絵で見ても違いがわからないくらい。ただ背景のディテールはキッズの方が残っていて緻密な絵になっているのにMXは少しつぶれてすっきりした状態になっていた。

動きの少ないところではキッズの圧勝というくらい差のあるところもあるけれど、動き出すと圧縮劣化が大きくなり線が荒れが目立つキッズに対しMXは乱れのない安定した線を維持しているので、劣化が目に付きやすい環境で見るとMXの方が好印象になりそう。

超劇場版 ケロロ軍曹 誕生!究極ケロロ 奇跡の時空島であります!!


局:テレビ東京
放送日:2011/12/29
評価:HV1280

一つ前の劇場版は縦の伸びが悪い横長分布になっていたけれど、今回は円に近い大きな分布で安定している。少し太めのしっかり黒い線で描かれているという作画上の特徴が有利に働いているところもあるけれど、リサイズの質も高く十分鮮明でも線はとても滑らかに見え、かなり優秀なHV画質になった。いつも通りのすっきり画質なので圧縮劣化もあまり目立たず、放送画質としても優秀な部類。

補間も良く効いていて元絵の特徴も良く残っているけれど、細かい描写などには縦720のジャギも出ていてこれも映画でも黒帯なし16:9のHV1280。

ED部分はスタッフロールは縦1080で入っているのも良くあるパターンだけど、本編映像を縮小して額状態で表示している映像がほぼ正確に16:9になっているので、最初から16:9で作ったと断定しまっても大丈夫だろう。

Another 番宣


局:TOKYO MX
放送日:2011/12/28
評価:HV1280?

tvkと同じところ。

強烈なノイズ効果ではっきりしない分布なのはtvkと共通の特徴だけど、tvkより大きな分布でノイズ効果のつぶれも圧倒的に少ない。

tvkではノイズ効果に負けて激しく崩れていた線も、特徴を良く残していて、細く黒い分tvkより鮮明に見えるけれど、ノイズ効果の影響の方が大きいので動画として見比べるとそれほど印象差は感じない。

それでもtvkの方が劣化で線が滲んだように倍以上太くなってしまっているところも多く、他のフレームの比較では横の伸びが2倍近く違う分布になるところもあり、映像に関係なくボケるtvkでも特に相性が悪いタイプの映像と言えそうだ。

tvkより劣化が少ないと言っても強いノイズ効果の影響は大きく、MXでも線の輪郭は大きく乱れほとんど特徴は読み取れず?つきのまま。ということでやはり素直に本放送を待つことにしよう。

2011年12月28日水曜日

劇場版 イナズマイレブンGO 究極の絆 グリフォン 宣伝映像



局:テレビ東京
放送日:2011/12/28
評価:HVFULL

公開中のGO劇場版の映像の分布。どのカットもこんな分布になるわけではないけれど、特に細かい描写の多いところでは枠を超えてしまうくらいの縦長巨大分布になる非常に精細なHV映像。この1年で(解像度的な意味で)作画も向上したのか元絵の解像度も十分で、文字通りのフルHD相当の映像に見える。

テレビアニメ同等の1280x720程度の映画も多いけれどフルHD以上の劇場版も増えてきたようだ。

劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来


局:テレビ東京
放送日:2011/12/28
評価:HV1280+, HV1280


少なくとも2タイプの特徴が異なる映像の混合状態で場所によって分布も大きく異なっている。

冒頭を中心に線も細めで精細に見えるカットでは上のような縦の伸びが非常によい巨大分布になる。

フルHDに近い特徴だけど僅かに拡大した跡があり、文字通りのフルHD映像とは言えないもののフルHDクラスの高精細映像。拡大率が1.0に近く絵全体が微妙に歪んでいるので誤差があるかもしれないけど、複数のカットで縦1027.5程度の中途半端な数字になっていた。



もう一つのパターンはテレビシリーズ同様縦720のジャギが綺麗に残っているHV1280で、上に比べると縦の伸びが悪い。悪いといっても十分大きな分布の鮮明HVで、線も太めでしっかり黒いくっきり画質になっているし、作品に集中していれば上のような鮮明カットとの違いに気付くこともなさそう?

映画でも黒帯なしの16:9での放送で縦720の特徴が綺麗に残っているところがることから、最初から16:9で作っている可能性が高そう。そう考えると上の高精細パートは、撮影解像度はフルHDでも元絵の解像度が少し足りなかったために中途半端な数字の特徴になった、辺りが一番ありそうな憶測かな?

パパのいうことを聞きなさい! 番宣


局:TOKYO MX
放送日:2011/12/27
評価:HV1280?

BS11番宣の分布が少しおかしかったので、同じ絵のところで比較。BS11より横の伸びが良くなり横長楕円分布になる。線の乱れもなく滑らかな線になっているので、やはりBS11の映像は劣化状態だったようだ。BS11用番宣編集作業での劣化なので、BS11でも本放送は問題ないだろう。

MXの番宣で見ても正確に縦720と断定できるような特徴が見つからず?付きのまま本放送待ち。


このアニメ以外のBS11での番宣では不自然な劣化は出ていないけれど、ANIME+などのBS11固有の表示を追加する処理の過程で少し劣化してしまうのか、番宣はBS11ボケはなくなってもMXの方が少し大きな分布なる傾向が残っている。

けものおと。 @明坂聡美の「明けテレ3」


局:TOKYO MX
放送日:2011/12/27
評価:HV1280

見ていなかったのでこの作品の存在に気付いていなかったけれど、遅ればせながらチェックしておこう。

ちょっと小さめでもHVらしい分布。色付きの線でくっきり感はないものの、キャラの線が太いところが多いので十分鮮明。背景や引いたカットではHVらしい描写も多い。

同心円状っぽい分布になっていてキャラ絵などはPC上で作画したように見えるところも多いけれど、FLASH的に絵を動かす簡素なアニメと異なり、動画でしっかり動いていているので、短編でも普通のアニメの作りになっている。

ジャギ感を弱めるために少しぼかした感じの線になっているけれど、縦720のジャギも乱れず良く残っていてこれもHV1280。

2011年12月27日火曜日

Another 番宣


局:tvk
放送日:2011/12/26
評価:HV1280?

グレインっぽいというより砂の嵐に見えるくらいの強烈なノイズ効果の影響で細部が崩れているので、極端に小さい分布になってしまっているけれど、さすがに本編も同様のノイズ映像にすることはないだろうし、番宣とPVだけの特徴だろう。

ネット配信されているPVではこのノイズ効果がほとんど潰れてしまい、その名残りで汚い絵になってしまっているけれど、まあ条件の悪い環境の限界に合わせてしまったら表現の幅も狭くなってしまうので、たまにはこんなのもあり?

この番宣ではノイズ効果の方が気になってしまうけれど、比較的高コントラストの映像になっていて鮮明さを感じられるカットもあり、P.A.WORKSにしては鮮明に見える放送になりそうな予感がする。ただ映像全体は高コントラストでも線の黒浮き目立つアニメも多いので微妙なところかな。

ノイズ効果とその影響の圧縮劣化で線も酷く崩れていてほとんどお手上げ。それでも比較的安定した線の特徴は縦720に近そうで、これもHV1280っぽく見える。

最後の方にある羽根のシルエットはノイズ効果を加えた後の映像に重ねているらしく、ジャギっぽい特徴が残っていて、その部分で見ると縦は720程度に見えるけれど、背景の映像と羽根の間にあるタイトルの文字は縦1080になっているので、この映像はフルHD解像度で加工された状態なのも間違いなく、結局、この部分の特徴から元の映像の状態を推測するのは無茶なようだ。

意図的な効果なので素直に本放送を待った方がよさそうだけど、MXでの番宣であればもう少し別の特徴が見えてくるかも?

男子高校生の日常 番宣


局:テレビ東京
放送日:2011/12/26
評価:HV1280


カットによって少し差はあるけれど、基本は大きな分布の鮮明HV。若干黒を持ち上げた感じのコントラスト控えめな映像で極端なくっきり感はないけれど、線も細めで精細感も十分。僅かなノイズ効果があるのか、比較的簡素な絵のすっきり画質にしては圧縮劣化が目立つところが多い。

リサイズの質も悪くないけれど、少し鮮明さを優先した感じで線に周期的な輝度ムラもあり、環境によっては少しジャギ感のある絵に見えることもありそう。

細めの線だからか、縦横とも1280x720のジャギがはっきり残っているところが多く、これもHV1280。

夏目友人帳 肆 番宣


局:テレビ東京
放送日:2011/12/26
評価:HV1280


鮮明になったと同等の大きめの円分布。絵で見ても大差ない上質なHVで特に変化したところもなさそう。

乱れの少ないリサイズで補間も効いて元絵の特徴も良く残っているけれど、細い線などには縦720のジャギも綺麗に出ていて、引き続きHV1280。

おまえうまそうだな


局:キッズステーションHD@e2
放送日:2011/12/26
評価:HV1280+

劇場版の方。テレ東放送のテレビシリーズの枠で流れていたCMもチェックしているけれど、その時とは別のフレーム。

大きな円に近い分布だけど、僅かに縦の伸びが悪く見えるところが多い。CMと似たような特徴で、1440x810と思えるジャギが出ているけれど、リサイズでの乱れが比較的大きく、特に縦方向に周期的な揺らぎや輝度ムラも出ていて優秀な処理という感じはしない。

といっても気になるほどの荒れでもなく、線も太めでしっかり黒いくっきり画質なので見た目の印象は悪くない。ノイズ効果のほとんどないすっきり映像なので圧縮劣化もそれほど目立たず、放送画質としては優秀な方だろう。

黒帯なしの16:9だけど、文字は縦1080で入っているので最初から16:9で作ったと考えてよさそう。

これも横1440経由の映像。

ファイナルファンタジー


局:BSアニマックス
放送日:2011/12/25
評価:HV1280+


輪郭線のない3DCGでは暗い分布になりがちで、人物のいるカットはどこも似たような分布になってしまうけれど暗いものの伸びは悪くなく、しっかりHVらしい分布になっている。逆に大きな分布になるような細かい描写は少なくトップクラスの高精細映像にも見えない。

グレイン風ノイズと圧縮劣化の影響も大きいだろうけど、CGらしいわかりやすいジャギがほとんど見えず全体に滑らかな線になっているところ。高コストな3Dと言われるとそう思えるような特徴になっている感じ。ただ暗いシーンが大半で、比較的暗部の潰れが少ないBSアニマックスでも何が映っているのかはっきりしないところも多い。圧縮劣化がノイズ効果と区別できないのでノイズらしいノイズが見当たらないという辺りも含めBSアニマックス向きの映像と言えるかも。

ジャギっぽい特徴がまったく見えないわけではないけれど、レンダリング解像度の特徴よりもテクスチャの特徴が強く出ているのか全体に共通する周期のジャギがなかなか見つからず、ノイズの手伝って完全にお手上げ。

唯一、冒頭のタイトルや最後映像に重ねられている文字にははっきりジャギが出ていた。上下20ピクセル幅の黒帯付きのビスタサイズの映像だけど、文字は誤差数ピクセル以下で横1820程度で少し拡大した状態。後から重ねられる文字は、映像と同じ解像度かそれより上なのが普通で、文字だけ低解像度の映像はほとんどないことから(テレビ局で入れるテロップ類は例外として)映像も同じと考えるとフルHDにちょっと足りない、という辺りが正解に近そう?

仮にその通りだとしても特に切りのいい数字でもなく、放送同様のビスタサイズかどうかもわからないし、オリジナル映像の状態をこの放送から推測するのは諦めた方がいいかな。

2011年12月26日月曜日

偽物語 番宣


局:tvk
放送日:2011/12/25
評価:HV1280

止め絵っぽいところもあるので、動きのあるカットのフレームをチェックしたけれど小さめの円分布になるところが多い。化でもtvkボケの影響が大きかったので、いつも通り他局の番宣の方が大きな分布になるだろう。

化より少しソフトに見えるところが多い番宣けれど、化でも似たような質感になっているところもあったので大きく変わることもなさそう?tvkのみ大きく特徴が異なるので、他局で番宣を見つけた時に再確認するとしよう。

線のもいつものシャフトらしい特徴で補間の効いたリサイズで元絵の特徴も残っているけれど細い線や細かい描写には縦720のジャギも出ていて引き続きHV1280。

2011年12月25日日曜日

トムとジェリーのくるみ割り人形


★4:3アニメです

局:BSプレミアム
放送日:2011/12/25
評価:4:3-ip/486(A)


装飾サイトパネル付き4:3映像。wikipedia情報によると元は16:9のHDで、サイドカット状態ので放送のようだ。

4:3らしく横に長い分布になっているけれど、左右は少し暗くなっていて、中央の明るい部分だけで見ると、普通の16:9のスクイーズアプコンに近い分布に近い。元が高解像度の映像をSDにしているので全体にジャギ感の強いガタガタの線になっているけれど、4:3の部分では横540程度しかななく、映像としても16:9のSDの状態をサイドカットした特長になっている。少し暗い状態で横伸びが良いのはリサイズの副作用ノイズの影響のようだ。ということで、これもSD化+サイドカットというかなり酷い低画質化放送と言える。コンポジ経由ではないのが救い。海外のHD放送でも意図的な低画質化とかあるのかな?

装飾サイドパネルはHD解像度なので、オリジナルHD映像を16:9のスクイーズSD化し、それをSD-ipでアプコンした後、HD解像度のサイドパネルで重ねて4:3化したような状態。別の処理過程でも同じ特徴になるのでこの通りとは限らないけれど再現手順としてはそんな感じ。

今回の放送映像には元のHDがどの程度の解像度なのか推測できるような特徴は残っていなかった。

映画並みにぬるぬる動くわけではないけれど、平均的なテレビアニメよりは動きも多いので-ipアプコンで縞になっているところが非常に多く、普通に縞解消するだけでも落ち着いて見やすい映像になる。

Carnival Phantasm 3rd Season CM



局:TOKYO MX
放送日:2011/12/24
評価:HV1280


OVACMも見ておこう。

大きく綺麗な円分布の明るいすっきりHV画質。このフレームは十分大きな分布になっているけれど、コントラストを抑えたソフトなカットもあり、もっと小さな分布になるところも多い。

大きく動くところでは圧縮劣化も相応に出ているけれど、そのソフト加減が効いている感じでノイズの目立たない安定した放送画質になっている。

リサイズも上質で乱れも少なく元絵の特徴もよく残っているので線に注目すると少し解像度高い絵に見えるけれど、線の周囲のノイズには正確に縦720のジャギも出ていて、これもHV1280。

Fate/Zero 2ndシーズン 番宣


局:TOKYO MX
放送日:2011/12/24
評価:HV1280+

1期1話と大差ない横長の楕円分布で、特に変わることもなく、後半もまだまだ貴重な夜アニメでのHV1280+映像作品になりそう。

引き続き縦855のようで、横1440の放送でも1520近いジャギがはっきり残っているフレームも多くあった。

武装中学生 ショートアニメ


サイト:youtube
配信日:2011/12/22?
評価:HVFULL

枠に入りきらないような巨大分布の精細HV。

縦横とも1920x1080のジャギが残っている文字通りのフルHD映像だけど、ジャギ感の強い線で粗が目立つカットがあったり、撮影処理時のリサイズの副作用なのか少し輪郭強調気味なところもあり、全体にちょっと雑な作り。とはいえまだまだ貴重なフルHDアニメ映像であり、精細感も抜群。

かなりの低予算なのか動画節約が露骨でカメラワーク的な動き以外ほとんど動きがなかったり、動いていてもループしまくりだったりと、アニメというより動く紙芝居っぽい映像に見えてしまう。しっかり動いているカットもいくつかあり工夫した表現も使っているけれど、テレビアニメ全体のレベルが高いだけに見劣りしてもったいない出来になってしまっている感じ。独立したアニメ作品でないし高望みしすぎなのかもしれないけれど、もっと短くしてでも密度の高い映像の方が印象に残りそう。というのは画質とは関係なさ過ぎる個人的な感想。

2011年12月24日土曜日

エウレカセブンAO 番宣


局:TBS
放送日:2011/12/23
評価:HV1280

アニメ映像でもなく背景の空も写真っぽいしここで評価する意味はあまりないけれど一応チェックしておこう。

雲だけでは良くわからない分布にしかならないので、タイトルのある部分の分布。大きな円分布だけど巨大でもなく、文字の輪郭には縦720のジャギも確認できるHV1280。最後のタイトル以外の文字も同じ解像度で入っていた。アニメ映像を使わないCMはフルHD解像度で加工しているものが多いけれど、1280x720で動きも24fpsと普通のアニメっぽい特徴。

アニメ本編の映像がどうなるのかはこの映像だけでは予想は無茶だけど、まあbonesなので・・・

パパのいうことを聞きなさい! 番宣


局:BS11
放送日:2011/12/23
評価:HV1280?

演出としての効果っぽく見えるけれど、カットによってコントラストの差が大きく、線が暗く鮮明なところと、黒浮きが大きくソフトなところが半分ずつ程度まざった状態だけど、どちらのカットでも小ぢんまりした似たような大きさになる。

キャラソンCMも近い特徴だったけれど、その時より少し小さな分布で横が不自然に切れた感じになっている。横方向のリサイズの質が悪く1920の1/4の270周期な輝度ムラが出ていて、分布の悪さの割には線も荒れ気味。番宣用映像の編集で劣化したのかもしれないけれど気になる悪さ。

逆にキャラソンCMの映像よりは線も暗く少しくっきり感が増量したカットも多いので、少しソフトでも適度なコントラストで十分鮮明に見える、くらいの質感で落ち着きそう?

横に比べて縦方向は少し安定しているけれど線の輪郭がはっきりせず圧縮劣化の乱れもあり、キャラソンCM同様十分な精度で確認できるような特徴がほとんど残っていない。線間隔の狭いところなどには縦720に近い周期のジャギが出ているところもあるけれど、正確に720といえるほどはっきりしたものでもなく引き続き?付き。

2011年12月23日金曜日

メジャー 第2シリーズ 1話


局:BSプレミアム
放送日:2011/12/22
評価:HV1280

1期の駄目回とほぼ同等の2期1話。1期5話と同等の奇妙な分布で線もガタガタになっているけれど、太い黒い線のくっきり画質は変わらず鮮明さだけは抜群。縦横ともリサイズの癖の影響で3ピクセル単位でガタガタになっていて、比較的大きな画面で見るとその粗さが目に付くところも多い。

1期1話に近い線もなめらかになっている回もあり、基本的な特徴は1期から変わっていない感じ。その1期1話は横1920マスターでの放送だったけれど、少なくともこの2期1話は1440経由でリサイズの跡もはっきり出ていた。

アマガミSS+ plus 番宣


局:TBS
放送日:2011/12/22
評価:HV1280

1期と大差ない大きな分布の鮮明HV。番宣中のカットで見ると1期より僅かにソフトになった感じがするところが多いけれど誤差の範囲かな?個人的には1期では制服が黒さが気になったけれど、番宣で比較した感じでは僅かに明るく修正しているように見える。それ以外は1期と特に変わったところも無さそう?

僅かにぼかされて気にならないレベルだけど、これも元絵の解像度が高いのか解像度限界でジャギ感の強い線になっているところが多く、縦だけでなく横も1280x720の特徴がはっきり出ているHV1280。

似たような特徴なるリサイズ処理もあるので可能性の一つとしての話だけど、元絵の解像度が高く線が細すぎる時に出る特徴。いくつかの作品で似たようなことを書いているけれど、その大半はAICでこれも同じ。悪い画質というわけでもないけれど環境によってはジャギの特徴が見えてしまうこともあり、やりすぎというかもったいない感じがしてしまう。

キルミーベイベー 番宣


局:TBS
放送日:2011/12/22
評価:HV1280


全体に明るい絵でも線はしっかり暗い高コントラストの鮮明映像だけど伸び悩み気味の円分布。線の輪郭は少しソフトになっていて細かい描写が潰れ気味なので精細感の強い絵ではないけれど、その分線も滑らかで見た目の印象は悪くない。

補間弱めのリサイズで少しジャギ感の強い絵になったところをちょっとぼかして整えたような特徴なので優秀な処理という感でもない。といっても特に乱れたところもなく縦720のジャギも綺麗に残っているわかりやすいHV1280映像。

大きいというほどの分布ではないもののJCと聞かなければJ.C.STAFFと思わないくらい鮮明に見える。数も多いだけに今までもいろんな質感の映像があったけれど、JCに何が起こったのかと思うくらい来期は鮮明画質に偏っているような。

新テニスの王子様 番宣


局:テレビ東京
放送日:2011/12/22
評価:HV1280

動きのあるカットの多い番宣で条件が悪い映像だけど、それでも十分大きな分布。適度な太さの線はしっかり暗く高コントラストのくっきり画質で、精細感もまずまず。上下にノイズの分布が少し明るく見えているけれど、動きのあるカットの途中のフレームでも破綻したような酷いところはほとんどなく、放送画質としては頑張っている方だろう。

リサイズでの乱れもほとんどなく線も滑らかに見えるけれど、元絵は比較的解像度が高かったのか、解像度限界でジャギ感の残る線になっていることもあって、縦720の特徴もつまらないくらいわかりやすく、これもHV1280。

あの夏で待ってる 番宣


局:BS11
放送日:2011/12/22
評価:HV1280


状態の良いところは大きめの円分布になる鮮明HV。これもカットによって差があり、全体としては一回り小さいところが多い。極端に細い線での描写は少なく、線もしっかり暗いので、くっきり感も十分。

A-1 PicturesからJ.C.STAFFに変わっても監督繋がりなのか、彩度高めの鮮明映像であの花を思い出してしまうけれど、分布も似た感じでJCらしい小さい分布にはなっていない。というより今のところ来期スタートのJC作品の番宣はすっきりくっきり画質の大きな分布ばかりになっているし、強いぼかし+低コントラストのJC画質がJC以外で蔓延しているような。

番宣だけかもしれないけれど、はっきりわかるようなノイズ効果は無いように見えるけれど線の周囲にモスキートノイズが多め。元映像からの何らかのノイズ効果の影響だとすると、局によって少し劣化が目立つこともありそう?

乱れがないというほどつるつるの滑らかな線ではないけれど、補間の効いたリサイズで元絵の特徴もよく残りジャギ感も弱くわかりにくい。それでも線間隔の狭いところや細めの線には縦720の特徴もしっかり出ていてこれもHV1280。

2011年12月22日木曜日

BRAVE10 番宣


局:BS11
放送日:2011/12/21
評価:HV1280

動きや効果の多いカットが大半で条件の悪い番宣だけど、比較的安定したフレームでもこの程度の分布で、アプコンと大差ないくらい小さい分布になるところも多い。太目で十分暗い線なのでボケの強い絵には見えないけれど精細な印象も弱め。

くっきり画質を意図的に避けただけかもしれないけれど、ジャギ感やリサイズの影響で出たノイズを誤魔化すために強くぼかしたと考えたくなるくらい線の乱れも大きい。

その乱れの影響で安定したところでも十分な精度で確認できるところが少ないけれど、線周辺のノイズには縦横とも1280x720に近い周期の特徴が残っているので、これもHV1280で間違いないだろう。

2011年12月21日水曜日

探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕 番宣


局:TOKYO MX
放送日:2011/12/20
評価:HV1280

大晦日特番の告知だけど普通にアニメ映像を使った番宣。

カットによって大きく変わるけれど、特に鮮明なところはかなり伸びのよい大きな分布になる。このフレームは1期1話で見たところより一回り大きいけれど、平均的には1期と大差なく基本は線もしっかり暗いくっきり画質。ノイズ効果の影響か若干圧縮劣化が多く見える辺りは夏の特番に似た特徴なので、1期の通常回より夏特番に近い画質になりそう。

全体で見るとコントラストが低くなっているカットも多いけれど大半は演出的な効果だろう。基本が鮮明な映像であれば演出としての効果もわかりやすく、メリハリのある映像になる。

引き続き全体に縦720のジャギもわかりやすいHV1280。

2011年12月19日月曜日

輪るピングドラム 鷹の爪 コラボCM


局:TBS
放送日:2011/12/16
評価:HVFULL

他のDLE作品とは異なり、上下の伸びが枠をはみ出した状態まで良い巨大分布のCM。縦方向はリサイズ跡もなく綺麗に縦1080の特徴が残っているフルHD相当の映像。

存在に気付かず未チェックのDLE作品もあるので過去にもフルHD映像を作っているかもしれないけれど、最近のDLEの基本になっている1440x810で作ってから拡大するなんて作業の方が面倒にも思えるしDLEのフルHD化も始まっているのかも。

バイオハザード ディジェネレーション


局:BSアニマックス
放送日:2011/12/18
評価:HV1280

輪郭線のない3DCG作品では暗い分布になってしまうことが多いけれど、それでも大きめの円に近い分布になっている。ノイズ効果も弱く比較的すっきりした映像で、実写のような映像でもCGっぽい感じが強く残る絵。

アンチエイリアスも簡素なものを使っていて、細かい描写や人物の輪郭などはジャギ感の強い線になっているところも多く、大画面で見ると粗さが見えてしまうこともありそう。

悪い分布でもないけれど巨大というわけでもなく、全体に縦横とも1280x720のジャギが綺麗に残っていて、これも映画でも黒帯なしの16:9のHV1280。スタッフロールや本編に重ねられている文字には縦1080の特徴が出ているので、最初から16:9で作った映像で間違いなさそう。

同じ話の繰り返しだけど、CGであれば計算時間だけで高解像度化できるからか、あるいは映画で1280x720とかありえないという意識があるのか、海外では1280x720のCG作品はほとんどないのに、国産3DCGは映画でも1280x720ばかり。数年前の作品という点で直接比較するのもなんだけど、解像度視点で見ると3DCG作品としてはgdgd妖精sがトップクラスというのも面白い。FLASH系映像では数年前からフルHDの映像はあったけれど、ファイアボールチャーミングもフルHDだったり、CGアニメではテレビアニメ含めフルHDが当たり前の時代に入った2011年だったのかも。

劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!


局:BSアニマックス
放送日:2011/12/18
評価:HV1280


大きな円分布の鮮明HV。太めでしっかり黒い線なのでくっきり感も抜群だけど細かい描写もあり、精細な絵になっているところも多い。ノイズ効果のないすっきり画質が効いているのか圧縮劣化もほとんど気にならず、BSアニマックスにしては比較的安定感のある映像になっている。

映画でも黒帯なしの16:9で、リサイズでの乱れもほとんどなく縦720のジャギがわかりやすく残っているHV1280。タイトルやスタッフロールなども絵と同じ解像度で全体が1280x720から拡大した状態だった。

2011年12月17日土曜日

るろうに剣心 新京都編 CM


局:BS11
放送日:2011/12/16
評価:HV1280-i(SPICE)


映画でも黒帯なし16:9のCMで、分布でわかりやすい縞HV。SPICE縞でかなり線の荒れが目立つけれど、文字まで縞になっているし、あくまでテレビCM用映像だけのミスで映画用マスターは問題ないだろう(たぶん)。

縞問題を除けば、細めの線でもしっかり暗く精細かつ鮮明なHV画質で悪くない。

宣伝用に映画とは異なるフォーマットで作った可能性もあるけれど、本編も最初から16:9で作ってるのでは?と考えたくなるパターン。

ゼロの使い魔F 番宣


局:BS11
放送日:2011/12/16
評価:HV1280


純粋な新番ではないものもあるけれどBS11で微妙な分布になる番宣が続いたので、MXでチェック済みだけどゼロ魔4期の番宣も見ておこう。長さも異なり放送時間などの表記も異なる別ソースだけど絵としては同じところで比較。

MXと大差ない大きな分布の鮮明HV。動きの少ないところでもMXより圧縮劣化が多く線の乱れもあるけれど、番宣の編集過程で劣化することも多いので本放送まで気にしないでおこう。

BS11ボケが復活したわけではないので当然の結果だけど、鮮明な映像ではちゃんと大きな分布になる。他の番宣が何か別の理由で劣化していた可能性もあるけれど、気になるくらい悪い分布に見えてしまう。

ハイスクールDxD 番宣


局:BS11
放送日:2011/12/16
評価:HV1280

アプコンと疑いたくなるほどではないけれど小さい分布のソフトHV画質。演出効果でコントラストを抑えたカットが大半だけど、高コントラストのくっきり画質のところもあり、本編ではそれなりに鮮明に見えるところが多くなりそう。

小さい分布になるくらいボケているので絵で見て気になるほどではないけれど、2012年アニメにしてはリサイズの質があまり良くなく、縦720の半分の360周期の乱れや輝度ムラもあり線も崩れ気味。

縦720の特徴もはっきり見えないけれど、360周期の揺らぎは3/2倍になる720→1080の拡大で発生しやすいのでHV1280だろう。

機動戦士ガンダムSEED 番宣


局:BS11
放送日:2011/12/16
評価:?

SDっぽいジャギ感もなく、元からSD用の作画だからか黒く太い線なので鮮明に見える絵にはなっているけれど、良い場所でも平均的なアプコンにも負けるくらい小さな分布のソフトな映像。動きのあるカットばかりなので、本放送ではもう少し良い分布になるところもあるだろうけど過度な期待はしない方がいいかな?

HV映像と言っていいのか、逆にSD相当と言えるのかも微妙で評価に困るけれど、元絵の解像度が不足しているHVの極端な例と考えるのが妥当なのかな?本放送で安定したフレームを調べたときに細かい特徴も見えてくることに期待して保留。

モーレツ宇宙海賊 番宣


局:BS11
放送日:2011/12/16
評価:HV960?

絵としてはSDっぽい粗さは見えないけれど、どのカットも似たようなアプコンのような小さな分布になるボケ画質。宇宙の背景などもしっかり黒い高コントラストの映像だけど、線は全体に黒浮きが目立ちメリハリのない絵になっている。

縦720に近そうな特徴もあるように見えるけれど、線の輪郭が少し荒れていて正確に720といえるようなジャギでもない。細部は潰れが酷く、縦540程度のジャギも出ているので、960x540→1280x720経由のHV960の可能性が高そうな特徴に見える。

ただ、縦540の特徴も正確という表現を使えるほどはっきりしたものではなく、線の輪郭も少し変わるようなフィルタ処理を使えばアプコンでも表現できそうな絵なので?付きで本放送待ち。

2011年12月16日金曜日

借りぐらしのアリエッティ


局:日本テレビ
放送日:2011/12/16
評価:HVFULL


巨大と言っていい分布だけど、はみ出すほどの極端な分布でもない。ここまで大きな分布になるところもそれほどなく、一回り小さい円に近い分布になるところも多く、鮮明さだけでなくジャギ感のない滑らかで線で自然な絵にすることも考えたバランス志向の映像。そんな高精細映像でも線は適度な太さと黒さを維持しているので、あまり視聴環境に左右されず鮮明な映像に見えそう。

ノイズ効果もほとんどないすっきりくっきり画質で、高精細映像にしては圧縮劣化は少なめで安定した画質になっている。デジタルなのにフレーム毎に絵の位置が微妙に異なるフィルムっぽいガタツキ効果がある。実際のフィルム経由の映像に比べると僅かなズレになっているので視聴環境によっては気付かないくらい微妙な効果だけど、ポニョでも使っていたしこの揺らぎ効果がお気に入りのようだ。それ以外は特にフィルムっぽさを追求した感じもなくデジタルっぽい質感。

上下に21ピクセル幅の黒帯付きのいつものジブリHVフォーマット。縦1080ではまったく足りない高解像度の特徴が残っているけれど、解像度限界で潰れてしまっていて撮影解像度の特徴なのか、元絵の特徴なのかよくわからない。この映像自体はフルHD相当の映像で、元はフルHD以上なのは間違いだろう。

もうテレビサイズの映像で判断できるレベルでもなさそうなので気のせいかもしれないけれど、作画的には4Kでも通用しそうなサイズで作っているようにも見える。ただ、クレジットの文字の周囲のノイズには縦1152に見えるジャギも残っているので、元は2048x1108程度(黒帯込みで1152)の2Kビスタサイズを横1920に縮小した状態というのが正解かな?

テルマエ・ロマエ 番宣


局:フジテレビ
放送日:2011/12/15
評価:?

1クールを2作品で分けるという例はいくつかあったけれど、話数の少ない方を先というのは他にあったかな?

風呂場の湯気効果でDLE作品にしてはコントラストが低くソフトな絵で、分布も普通のHVという感じでちょっと地味。

計算された線ではなくビットマップ画像を動かすタイプの映像でその元画像のジャギが目立っている上に圧縮劣化での乱れも手伝ってよくわからずお手上げ。過去には1280x720のDLE作品もあったけれど、最近は1440x810で安定しているのでこれも同じかな?

大成建設 CM


局:日本テレビ
放送日:2011/12/15
評価:HVFULL

アニメ映像を使ったCMはチェックしない方が多いけど、まるでアニメ作品のCMのような新海映像なのでみておこう。

カットによって分布差が大きいけれど、鮮明なところは縦長の巨大分布になる精細HV映像。フルHDとつぶやかれていた通り、縦1080のジャギもはっきり確認できるけれど、縦1080を越える元絵の特徴も良く残っていてフルHDでもまだ解像度不足に見えるくらいの細かい描写も多い。

極端に精細な新海らしい映像だけど、人物の線は全体に黒浮き気味だったり、はっきりした輪郭線がなかったりとどこかはっきりしない絵になっている。

非常に情報量の多い背景に対し人物が簡素で背景より甘く、少し浮いて見えなくもない。youtubeにあるメイキングを見ると、こだわって普通のアニメとは絵にしようとしたようだけど、遠近表現が微妙だったり光と影の向きが合わなかったり、最近流行りの過剰効果に近い違和感を感じるくらいの塗りもあって、いつもの深海らしい映像的な魅力を感じなかった。

2011年12月14日水曜日

たまゆら ~hitotose~ 11話


局:tvk
放送日:2011/12/13
評価:SD-i/486(A)


ここ数回チェックしていなかったので、前にもあったかもしれないけれど、分布でわかりやすい常時縞のSD-i回になっていた。

過去にはSD-ip回とSD-i回の両方があったアニメはいくつもあったし、更なる低画質化を狙ってこの画質にした、なんて気持ち悪い行為は無かったと思いたいけれど・・・。

SD-ip回より縦方向にさらにボケた絵に見える環境がほとんどだろうけど、最初から酷い画質なのでいまさら気にするほどでもない?



縞解消後の分布。上よりはマシだけど1話と大差ない微妙な分布で、あまり縦の伸びも良くならない。

同じソースの映像であれば、SD-iアプコンの映像を縞解消した分布の方が、SD-ipアプコンの場合より縦長になるものだけど、この作品ではSD-iとSD-ipであまり差がなく、アプコン前のSDソースの時点でぼろぼろだったようだ。


追記
局で変わることは稀なので当たり前という感じだけどMXもSD-iだった。

2011年12月13日火曜日

ゼロの使い魔F 番宣


局:TOKYO MX
放送日:2011/12/12
評価:HV1280


J.C.STAFFから他に変わった?と思ってしまいそうな大きな円に近い分布のくっきり感の強い鮮明HV。リサイズ副作用ノイズで少し輪郭強調気味になっていることも影響しているのか、若干四角感のある分布になるカットが多く、鮮明でも環境によっては少しノイジーに見えそう。

全体としては高コントラストな映像だけど、輝度グラデーション効果もあり、画面上部は少し黒浮き気味。ここまで大きな分布でも、すっきり鮮明画質を避けている辺りはJCらしさを出しているような、特に何も考えてないような・・

しっかり補間の効いたリサイズで横1500程度の元絵の特徴も良く残っているところもあるけれど、ノイズに縦720の特徴もしっかり出ていてこれもHV1280。

鮮明画質を狙ったとしても少し欲張り過ぎた感じにも見えるので、番宣用に暫定画質で出しただけで本放送はいつものJCらしいソフトな画質なんて展開もありかも?

2011年12月10日土曜日

ワンピース 呪われた聖剣


局:フジテレビ
放送日:2011/12/10
評価:HV1280

2004年公開作品。2年前放送の2003年公開の前作はアプコンだったけれど今作はHVでの放送。

線は太めでしっかり黒く、映像としては全体に明るい高コントラストのくっきり画質だけど、線の輪郭は比較的ソフトで、見た目の印象のわりには小ぢんまりした円分布。ノイズ効果のないすっきり映像で線も太いからか、静止画で見てもフジテレビ劣化もほとんど気にならない。

リサイズの質の影響でジャギ感の強い絵になっているところや、稀に補間が効かず線がガタガタになっているようなところもあるけれど、全体としては線も滑らかに見えるカットがほとんど。さすがに最近の非常に上質なHV映像と比べると見劣りするけれど、2004年作品とは思えないくらい鮮明で繊細なHV画質になっている。

最近の作品に比べるとリサイズ品質が若干劣り、気付かない程度の周期的な輝度ムラなどもあるけれど、ジャギの特徴は乱れず綺麗に残っていて、これも映画でも黒帯なしの16:9で縦720の特徴がはっきり出ているHV1280。冒頭のスタッフなどの文字は1280x720解像度で入っていた。最後のスタッフロールは60iで流れるのでテレビ用。

今のところここでチェックしたHV放送されたワンピース劇場版はすべてHV1280。

妖狐×僕SS 番宣 2回目


局:TBS
放送日:2011/12/09
評価:HV1280

前回?付き評価しか出来なかったので、初期番宣にはなかったカットのフレームで再検証。

初期番宣より状態のよいカットもいくつかあり、前回より黒浮きの少ないカットもあって少し鮮明に見え分布も少し良くなっているけれど、縦の伸びがいまいちなのは変わらず横長感のある分布になる。

前回より細かい描写も崩れず良く残っているフレームがあり、十分正確に縦720と言える特徴も見つかるのでHV1280評価で確定。

2011年12月9日金曜日

天空の城ラピュタ



局:日本テレビ
放送日:2011/12/09
評価:HVFULL

アプコンの場合、解像度の限界でどのフレームも似たような分布になるけれど、HVではフレームによって差が大きいので、前回放送で見たところとは別の場所でBDと比較してみよう。

上が放送、下がBDの同じフレームの分布。最近の優秀なHVと同等の大きな円分布で前回放送とは別次元の鮮明映像での放送。放送でもグレイン(ほんもの)の揺らぎははっきり見えているけれど、BDに比べるとグレインのノイズが潰れてすっきりした絵になっているために周囲が暗くなっている。逆に上下隅がBDより少し明るいのはインタレ劣化が出ているため。

解像度以外では明るさの違いが大きく、全体に暗く引き締まった絵になっている。アプコン版は白飛びしているところもあるくらい明るく色も不自然な絵で、今回の放送を見ると二度と見ようとは思わないし、比較するのばかばかしいくらい酷い。ただ、アプコン版の方が上下隅の切れが少なく、アプコンでは見えていた部分がHV版では切れてしまっているなど画質以外の視点で見るとHV版にも欠点といえる要素はある。逆に左右は特に左方向にカットによって違ってたHV版の方が広く見えていなかった部分が見えるようになっている。

もちろんBDの安定感には遠く及ばないけれど、グレインノイズも多い映像の割には圧縮劣化の目立たない放送画質としては十分安定していた。すっきり画質が好きな人だとむしろテレビ放送の方が良く見える・・・というのは言いすぎだろうけど、BD未見の人がこの放送を見た後にBDを見てもそれほどインパクトは受けない。

上下21ピクセル幅の黒帯付きだけど、タイトルの文字の輪郭などには縦1080のジャギも見え、フルHD相当の映像。上下が少し切れている点などからも、テレシネの時点ではもっと大きなサイズでデジタル化したものをテレビサイズに加工した状態なんだろうけど、静止画で見るとフィルム経由とは思えないくらいジャギ感の強い線になっているところが多い。




BDも巨大分布と表現したくなるような分布でもなく、グレインのノイズ分布に埋もれて境界もはっきりしないけれど、暗いながらも非常に伸びがよい。

線がガタガタになっているように見えるところが結構多く、最初は何か余計なフィルタ処理でもしているのかと疑ってみたものの、ズームされるカットの最もアップされた絵の線を見るとセルに直接人が描いたっぽい線の揺らぎが見えているのが主因のようだ。それでもオリジナル映像は1920x1080には押し込めないくらいの情報を持っていたのか、デジタル化したことで線の滑らかさが失われたように見えるところもあり、フィルム由来でもどこかデジタルっぽい絵に見えてしまい、初めてBDを見たときは映画館とは大きく異なる印象で個人的には結構物足りない映像だった。

完全に自分の好みの話になってしまうけれど、元映像の情報を限界近く残した映像で出来としてはほとんど文句はないものの、光学的な甘さの出る映画と異なり、dot by dotでまったくボケのない表示が可能なテレビでの視聴を考えるとこの映像は鮮明すぎる気がしないでもない。

それ以外でも見ていてたまに気になるのはフレーム毎の明るさが不安定なカット。1コマずつ撮影して動画にしていた時代なので、コマごとの微妙に明るさが変わるのは当然としても、ミスしたと思えるくらい明るさが異なるところもそのまま。フレーム毎の位置のがたつきを軽減するような処理もなく、というのはデジタルでもその効果を加えたポニョを見ればむしろ積極的にそのままにしたのだろう。オリジナル尊重というのもいいけれど、最高品質にしないことでリマスター商法も使えるし、ミス的な要素までそのままの本音はやっぱり手抜きだったりするのかな?

2011年12月8日木曜日

京騒戯画 CM


局:TOKYO MX
放送日:2011/12/07
評価:HV1280+


大きめの円分布になる鮮明HVだけど、コントラスト抑え目でソフトに見えるカットもあり、もっと小さい分布になるフレームも多い。CMでは動きの大きなカットを選ぶ作品が多いので、圧縮劣化の多い映像になっていることも珍しくないけれど、動きの少ないカットのフレームもノイズが目立つ。

普通に見て荒れた映像に見えるほどの劣化ではないし、むしろ動きの激しさの割には破綻も目立たないくらいだけど、線の僅かな揺らぎから解像度を推定するという特殊な視点で見ると線の崩れが目立ち正確な数字の確認はお手上げ状態。それでも縦720といえるような特徴はなさそうで、細かい描写もつぶれず線周辺のノイズには縦900程度のジャギが多く、高解像度作品の多い東映アニメーション作品という視点抜きで見てもHV1280+映像で間違いなさそう。縦900の映像と断言できるほどはっきりした特長でもなく、900以下だけでなく900以上の可能性も否定できずよくわからないというのが本音で、どこかの局で本編も放送されることを期待しておこう。

このCMに含まれるカットと同じ素材を使って作られた公式の1920x1200の壁紙(stageYase)の画像を簡単に調べてみると、素材の絵がフルHD解像度に足りないために少し拡大した状態。中心の人物は横1760程度なのに対し、背景の人物は少し解像度が低く場所によって絵の拡大率が異なっていた。一部の例外を除き撮影解像度より元絵の解像度は少し高いので、1600x900辺りで使うことを想定して絵を作っているという見方もできそう?

追記
壁紙がいっぱいあるのに気付かず、上はその時最新だったstageYaseの話だけど、他のアニメ本編に近そうな壁紙の特徴を見ると、微妙にずれているように見えるものの横は1600にかなり近い特徴になっているので、やはり元は1600x900の可能性が高そう。

空中ブランコ 1話


局:BSアニマックス
放送日:2011/12/07
評価:HV1280+

フジテレビ, BSフジと同じところ。

いつも通り少し圧縮ノイズの目立つけど他局より横の伸びが少し良く、絵で見ても線の輪郭がはっきりしている。彩度の高い映像なので、色の滲みの少なく鮮やかなBSアニマックスの長所がしっかり効いている点で、BSアニマックスと相性の良い作品かもしれない。

ボケ前のフジとBSフジはほとんど判別できないくらい近似した絵で、どちらもアニマックスより安定した映像だったけれど、細部の色や背景などの線で区切られない色の境界では滲みやくすみが目立つ。比較しなければまったく気にならないけれど、色の濃い派手な映像はアニマックスの方が映える。

当時書いた通り、縦810程度のジャギがはっきり残っているフレームが多いけれど、あらためて見ると正確に810か微妙に見えるところも多い。OPには正確に縦810のジャギが出ているフレームあるので、当時の評価通り1440x810のHV1280+映像で間違いないだろう。撮影解像度と元絵の解像度の差が小さいと絵全体が微妙に歪むため、1ピクセル精度での確認が難しくなることがある。