2012年7月17日火曜日

劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ ビクティニと黒き英雄ゼクロム



局:テレビ東京
放送日:2012/07/12
評価:HVFULL?

巨大でもないけれど、大きくきれいな円分布で精細感も高い鮮明画質。

去年公開当時放送されていたCMもそうだったけれど、前作まであった上下の黒帯がなくなり16:9の映像に変わった。タイトルやスタッフの文字などに乱れのない縦1080の特徴も残っているので、最初から16:9で作っている可能性も高そう。

鮮明でも線の輪郭はソフトだからか圧縮劣化も少なく、放送画質としてはかなり優秀な映像に見える。

キッズでは高頻度で ポケモン映画の放送もやっているけれど、去年の夏一挙放送に近い形で短期間で放送した時にまとめて傾向を調べようとしたものの、本数の多さより、ひとつの作品内でも特徴の異なるカットが多々あってまとめられず断念。

この作品も場所によって少し特徴が異なり、一部テレビシリーズに近い縦840程度のジャギがはっきり残っているカットもあるけれど、基本は高精細な映像を少しぼかしてジャギ感をなくしたような線になっていて、背景などの描写には縦1080あるいはそれ以上と思える特徴が残っているところもあり、作画はフルHDと言ってもいい精細さで作られているように見える。人物などのの線にもフルHDっぽい特徴は残っているけれど、細かい描写もつぶれ気味で明らかに拡大して使っているところも多く、フルHDと断言できる特徴は見つからなかった。

ポケモン映画ではCGの利用も多いけれど、以前よりスケール感や奥行きが感じれず、どこか不自然に見えるカットが増え、どこか作りが雑というか下手になった感じがしないでもない。



局:BSJAPAN
放送日:2012/07/16
評価:HVFULL?


ほとんど変わらない分布だけど、細かい描写はテレ東より良く残っていて緻密で僅かに精細な絵になっている。ただ、情報量の多い絵なので圧縮には厳しく、シーンチェンジ後のフレームを中心にブロックノイズもやや多めに出ている。見ていて気になるような荒さはないけれどテレ東より不安定になっているようだ。

安定性を取るならテレ東、情報量ではBSのパターンだけど、見比べても判別は困難なので、同等の画質と言ってもいいくらいの差かも。

これも横1440経由の映像だった。

AIR 1話

局:キッズステーションHD@e2
放送日:2012/07/16
評価:SD-ip/486(A)

BDで見たところと同じフレーム。

懐かしいBS-i~BS-TBS画質に近いコンポジノイズ全開の酷い画質。BS-iでの放送は見ていなかったので(存在も知らなかった)実際のところは不明だけど、似たような画質での放送を2009年まで全力で維持していたBS-i画質だし、ほぼ同等だったと考えて良さそう。
  
こんなひどい映像しか提供されないなら放送やめる、くらいのことを言ってでもせめてDVDレベルのコンポネソースを出させるくらいの交渉術を見せてほしいぞ、キッズ。

イナズマイレブンGO クロノ・ストーン 1話


局:キッズステーションHD@e2
放送日:2012/07/15
評価:HV1280+/810


テレ東BSJAPANと同じところ。ほとんど差はないけれど、テレ東より若干小さくなるところが多い。明るいくっきり画質なので、圧縮劣化も目につきやすく、大きく動くところはもちろん地味な動きでもモスキートノイズ出て、どこかざらついた感じに見えるところが多い。動きが大きくなるとBSJAPANとはもう比較にならないくらい不安定で普通に見ていても荒れた絵になってしまっている。

1920時代のキッズでチェックした前シリーズGO無印もBSJAPANには遠く及ばず、テレ東より不安定に見えるような画質だったので劇的に悪くなったとほどの変化でもない。大きく動くところではブロックノイズも出やすくなった感じが強いけれど、動きの少ない部分では1920時代より劣化も目立たず落ち着いた絵になったようにも見える。とはいっても、地味なモスキートノイズよりブロックノイズのような破綻気味の劣化の方が気になるので、以前の方が良かったと感じる映像、あるいは環境の方が多そうだ。