2008年8月26日火曜日

王立宇宙軍 オネアミスの翼


局:BShi
放送日:2008/08/26
評価:HV1280

前回放送日を勘違いして未チェックになってしまってネット情報から適当な記事を書いたものの、実データなしでの伝聞情報はこのブログ的によろしくないということで削除しましたが今回補完。

かなりの珍種で、前例がない異常画質。最初の放送でもこの状態だったらしいけど、再放送でも変わってない。分布で見ると、飛び分布が上下に見える-iアプコン的な傾向ですが、その分布通り映像としては画面全体が縞があるけれどアプコン関連に起因するものとは違う特徴があり、単純にフィールドが逆になっている(片方のフィールドの縦の位置がずれているという方が適切かな)状態と思われる縞になっています。

ということで、単純にフィールドを入れ替えただけで再チェック。トップクラスの分布というほどではないけれど、アプコンではないとすぐにわかる程度には広く、制作年を考えると十分優秀か。

分布は悪くないものの、この時代の作品では普通に見られるグレインや撮影時のフレームごとの微妙な位置の違いなど、絵以外の要素が影響しているのかあまり動いていないようなところでも高頻度でブロックノイズ化していている。さらに普通に見ると上のように縞が出ていてほとんど放送事故レベルの絵。
正常な状態にした下のパターンでも、上下に比較的明るい影が見えている通り、まだ縞のような状態が残っている個所があり、これも圧縮での劣化の影響かな。

劣化の影響が大きく判断が難しいのですが、少し幅の広い額付き状態で、額を含めて縦720より少し大きいと思える特徴が見える場所があるので、絵として有効な部分では、HV1280程度という推定から分類はHV1280が妥当ということにしておこう。


別の意味で悲惨だった去年のBS11の放送はこちら

夏目友人帳 8話


局:テレビ東京
放送日:2008/08/25
評価:HV1280

前回みた2話より少し悪い分布だけれど、演出でぼかすところも多いアニメなので、気になる差でもない。これも、縦に広くみても特になにもなし。

薬師寺涼子の怪奇事件簿 8話


局:TOKYO MX
放送日:2008/08/18
評価:SD-ip/487

毎週のように何か変えてくる不思議な枠。
今回は画面全体に縞が見え、SD-iのような特徴があるけれど、部分的にはちゃんとフレーム単位の拡大処理になっている4,5話と似た状態。4,5話に比べるとフィールド単位の処理で縞が見えるところが多くのに、分布としては素直なSD-ipに縞の成分の上下の飛び分布が見え、絵の特徴としても4,5話とも明らかに違って見える。

ここまでくると作為無しとは思えないので、設定でどういう結果になるかの実験をやってると考えるべき?実際に放送する素材で実験するな!というより、6話でSD-pでのアプコンができる環境であることを示してしまった以上、どう低画質化するかの実験というあたりが、この業界の苦しさを示している感じがしないでもない。