2012年10月7日日曜日

マギ 1話


局:TBS
放送日:2012/10/07
制作:A-1 Pictures
評価:HV1280

番宣同様横長の楕円分布で縦方向に少しボケがあるものの、線もしっかり暗い高コントラストのくっきり画質で鮮明なHV。

番宣では圧縮劣化もやや多めでざらついた感じのするところが多かったけれど、本放送はすっきりした絵になり、番宣より鮮明さも少し増したように見える。

軽微なノイズ効果もあって圧縮劣化も少ないというほどではないけれど、番宣に比べると安定感も高く、見ていて気になるような粗さはほとんどない。

気になるような悪さはないものの、A-1作品は全体にリサイズ品質が高く、大きさの差はあっても縦横の差が少なく円に近い分布になるものがほとんどだっただけに、この横長分布はA-1らしくない。といっても他は皆無というでもなく閃光のナイトレイドだけはマギに近い横長感のある分布だった。

線の輪郭の特徴も番宣から変わっていて、縦720のジャギも判りやすく残っているところが多く、本放送はHV1280にしか見えない。

本放送より劣化した映像だった番宣で誤認した可能性も0ではないけれど、同じ絵のところで比較しても線の特徴が異なるところが多く、2年前のおお振り2期で番宣はフルHDなのに本放送はHV1280の前例があるA-1ということで、映像の特徴からは撮影からやり直しているようにも見える。ただ、番宣も?付き評価せざるをえないくらい特徴がはっきりしない映像で分布で比べても明確な差はなく、別撮影の映像と断言できる違いは今のところ未発見。

クロスファイト ビーダマン eS 1話


局:テレビ東京
放送日:2012/10/07
制作:SynergySP
評価:HV1280

角が取れた感じにも見えるけれど、前シリーズの横長傾向はそのまま。縦にボケのある状態で水平に近い線は少し黒浮きした状態になっているけれど、比較的太目の黒に近い線で描かれているところが多いので、視聴上の画質へのボケの影響は少なく、十分すぎるくらいのくっきり鮮明画質に見える。

リサイズの副作用ノイズは見えるけれど、グレイン風ノイズ効果のないつるつるのべた塗り画質で圧縮劣化は少なく比較的安定している。

縦ボケやべた塗りっぽいすっきり画質は、伝統と言ってもいいくらい似たような特徴の作品を作り続けているSynergySP。この縦ボケで線の輪郭の荒れてよくわからないアニメが多いけれど、この作品もはっきりした特徴がほとんどない状態。それでも直線のような規則的な特徴になっている線の輪郭に縦720周期の特徴が残っているので、これもHV1280で間違いないだろう。

みなみけ 1話


局:TOKYO MX
放送日:2012/10/06
制作:童夢
評価:SD-p/487すたちゃ


大きいというほどではないけれど縦長の楕円分布。フレームで拡大されている理想的なアプコンで動きのある部分でもアプコン縞のないSD-。SD-p。OPやEDで文字がフェードイン、アウトする部分などを中心にフィールドで拡大されているところがあり、動作としてはSD-ipの挙動。


ちゃんと正しいフィールドを合わせてフレームで拡大する上質のアプコンで、本編はほぼ正しくフレームで拡大されているけれど、フェードインする文字の縞を検出し、その部分はフィールド拡大に切り替わっている。

すたちゃアプコンの特徴とも言えるこの賢い挙動も、誤判定なのか全体がフィールドで拡大された状態になってしまった回が存在するアニメも多々ある諸刃の剣。今回も最後までほぼSD-pの理想的なアプコン画質を維持できるか怪しいかも?

あに瓶極初期、2番目のチェックでテレ東2話の分布を見ていて、今回の方が明らかに大きい分布になっているけれど、いろいろと試行錯誤していた時期で条件も曖昧だったので、比較価値はそれほどないかも。ただテレ東1話はSD-ipだったので、アプコン処理の差でも今回の方が高画質になっている。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない TRUE ROUTE 1話


局:TOKYO MX
放送日:2012/10/06
制作:AIC Build
評価:HV1280


2年しか経っていないので比較するまでもない感じもするけれど、全体としては単純な再放送ではないので一応チェックしてみよう。


2年前のMX1話で見たところと同じ。


差分を取れば僅かな違いも見えてくるけれど完全に誤差の範囲で、分布もつまらないくらい非常に良く似ている。このフレームに限らずどこも似たような状態なので、ツリー移転など電波的に大きな変化があったMXも、この間画質に大きく影響するような変更は無かったようだ。

好きっていいなよ。 1話


局:TOKYO MX
放送日:2012/10/06
制作:ZEXCS
評価:HV1280


大きな円に近い分布になる高コントラストの鮮明HV。

少し暗部を持ち上げた感じの明るい絵でも線はしっかり暗く、全体にメリハリのあるくっきり画質になっている。輝度グラデーションを多用しているけれど、照明や窓など明るくなる理由がありそうなところに合わせているので、自然で効果としてしっかり機能しているように見える。



グレイン風ノイズ効果のちらつきも見え、圧縮劣化も少ないというほどではないけれど、普通に見ていて荒れが見えるようなところもほとんどなく、安定感もまずまず。

極端に細い線を避けているので細かい描写でもジャギ感のない滑らかな線になっているところが多く、リサイズも上質で補間もしっかり効いて元絵の特徴も良く残っているし、細部の乱れも非常に少ない。

線だけ見るともっと高精細な映像かも、と考えたくなるところも多いけれど、比較的細めの線には縦720の特徴がしっかり残っていて、これもHV1280。

リトルバスターズ! 1話



局:TOKYO MX
放送日:2012/10/06
制作:J.C.STAFF
評価:HV1280

比較的鮮明なところでも小さい分布になるボケHV。特に演出的な効果とか動きがないところでもアプコン並みに小さな分布になるカットも多い。JCフィルタ全盛期のJCでもここまで極端なボケ画質はなかったような・・・

比較的線が暗くなっているるところは、いつものJCフィルタ画質という程度のソフトHVになっているけれど、 極端に線が明るくなってメリハリのないボケ絵になっているところも多い。演出的な効果で意図して明るさを変えているところもあるけれど、JCにしては線の太さのばらつきが大きく演出上の理由とは無関係なところでも変化している部分が多く、バランスの悪い映像に見えてしまう。ぼかし効果も当然意図して使っているものだけど、低コントラスト+ぼかしのJCフィルタアニメでも映像全体が似たような質感で安定していただけに、この作品のちぐはぐさが気になってしまう。

MXはこの手の低コントラスト映像に弱く、圧縮劣化での線の乱れが他の作品に比べると若干多め。といってもボケが強いのでまったく気にならないし、目に付くような圧縮劣化はほとんどなく、視聴上はMXらしい安定感のある画質になっている。

強いぼかしでも乱れは少なく、撮影解像度で線間隔が1ピクセルしかないような細かい描写も潰れず残っている。ぼけで判りにくいけれど、細かい描写には縦720のジャギがしっかり残っているとこもあり、これもHV1280。



局:tvk
放送日:2012/10/06
評価:HV1280

MXと同じフレーム。


元からボケの強い絵であっても、しっかりtvkぼけが出てMXより一回り小さな分布になっている。

tvkボケの影響でMXよりさらに黒浮きした線になっているけれど、MXでも黒浮きが酷いので容易に判別できるほど鮮明さが異なっているところは少ない。それでも線は少し崩れ気味で圧縮劣化も多いtvkらしい不安定画質なので、意識して比べればロゴを隠しても判別可能な環境が多いだろう。