2013年1月10日木曜日

劇場版ラーゼフォン 多元変奏曲



★4:3アニメです

局:フジテレビNEXT@旧e2
放送日:2013/01/10
制作:ボンズ
評価:HV4:3/702 (映像部分では900x675)


ジャンルで録画されていた映像を見るとデジタル制作の4:3でもSDではなかったので取り上げておこう。テレビシリーズ総集編的な劇場版だったらしく、一部ビスタっぽいところがあっても基本4:3の映像。

四角感はあるけれどかなり大きな分布で、一目でアプコンではないとわかる鮮明画質になっている。線もしっかり黒いボンズらしいくっきり画質。古いデジタル制作アニメにありがちなジャギ感の強い線になっているけれど、色の滲みの少なさなど古さは感じないので、BD用に作った最近のマスターを使った放送だろう。ジャギ感の強い映像を数年前まで数多く作っていたボンズなので、それも古い特徴とは言えないかな。


4:3なので左右に1920x1080換算で左右268ピクセル程度の黒サイドパネル付きになっているけれど、上23下19と太めの黒帯が付いた額縁状態。その額を含めた16x9の状態で1248x702。境界が曖昧なので1ピクセル程度の誤差はあるけれど絵のある部分は900x675で4:3になっている。作画の解像度不足感もなく、この映像だけ見るとテレビシリーズからこのサイズで作っていてもおかしくなさそう。といっても実際のとろはわからないのでいつも通り憶測の話。

まおゆう魔王勇者 1話


局:BSアニマックス
放送日:2013/01/10
制作:アームス
評価:HV1280

MX, tvkと同じフレーム。

ノイズが少し多くMXより僅かに周囲が明るくなっているけれど、MXと非常に良く似た分布になるところがほとんど。絵で見比べるとロゴを隠すと判別不可能になるくらい良く似た特徴になっている。

拡大して比較すると線の乱れなどはアニマックスの方が多く、安定感ではやはりMXの方が上に見えるけれど、背景の微妙な描写などはMXより潰れが少ない。ただ背景は遠近表現のために最初からぼかしているところが多いので、特にBSアニマックスの方が緻密な絵に見えるわけでもなく、ほぼ同じ画質と言ってしまっていいレベルだろう。

gdgd妖精s 第2期 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/09
評価:HVFULL

1期から変わらず巨大縦長分布になるフルHD相当の3DCG。

特別番組0話もあったけれど、同じフルHDでも映像の作りは異なり、動きや顔が違うので違和感があった。0話は特に目や口などが高精細で粗いジャギも見えないところがほとんどだったけれど、2期1話では一期同様低解像度テクスチャでガタガタに戻っている。

1期よりぼかしなどの効果を使ったカットが増えた感じはするけれど、作りの基本は何も変わっていない、というか変えていないようだ。

画質にまったく関係ないけど、地上波はMXだけの放送なので『妖精緊急速報』はL字でやって欲しかったかも。

GJ部 1話


局:日本テレビ
放送日:2013/01/09
制作:動画工房
評価:HV1280+/810


ややソフトなHVでもっと小さい分布になるところが多いけれど、比較的鮮明なところは縦の伸びが悪く横長楕円分布になる。元からあまり黒くない線で描いているところが多くこれも分布の割には鮮明さの弱い絵になっている。

ほとんど潰れているけれど、しっかりグレイン風ノイズのあったちらつきがあり、圧縮劣化で細かい描写も潰れ気味。それでも普通に見ていて粗さを感じるようなところは稀で、十分安定した放送画質に見える。

意図してソフトな質感にしているので精細感の強い絵には見えないけれど、その印象の割には拡大して見ると細かい描写も少なくない。ノイズ効果と圧縮劣化で線の輪郭が少し崩れわかりやすいというほどはっきりした特徴にはなっていないけれど、この分布でも乱れの少ない縦810のジャギが残っていて、まんがーる!と同じ1440x810。

生徒会の一存 Lv.2 0話


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/09
制作:AIC
評価:HV1280


境界がはっきりしないけれど大きな円分布になる鮮明HV。演出的なぼかし効果などのないところは似たような分布で安定している。

色味を感じるくらい黒というほど暗くない線でも低コントラストというほど明るいわけでもなく、くっきり画質ではなくても十分鮮明に見える。細すぎるくらいの線で描かれているところが多く、少しジャギ感が出ているところや黒浮き気味になっているところもあるけれど、最近のAIC作品の中ではどのカットも似たようなバランスで統一されていて見やすい映像になっている。

静止画で見るとはっきりノイズ効果が見えるけれど、グレインのようなちらつきのあるノイズではなく、固定したノイズマスクを掛けてベタ塗り感を軽減している。グレインは動画圧縮の天敵といってもいいくらい劣化を招きやすいので、固定ノイズを使った作品も古くから存在するけれど、動画で見るとグレインとは異なる印象の映像になるため、ちらつくノイズを採用する作品が圧倒的に多い。MXでは軽微なグレイン効果は潰れてしまうので固定ノイズ効果の方が安定して見えるわけでもないけれど、ざらつき感が残っているという点でオリジナルの質感を維持していると言えるかも。

縦横とも1280x720のジャギがわかりやすいAICらしい特徴でこれもHV1280。


たまこまーけっと 1話



局:TOKYO MX
放送日:2013/01/09
制作:京都アニメーション
評価:HV1280+/955.5


巨大な円分布になる鮮明精細HV。初期番宣より線が黒くなり少し鮮明な映像に変わった。線も非常になめらかに見え、限界まで鮮明さを優先してしまう以前の京アニのような粗さなく、非常に上質な高解像映像と言っていいだろう。

潰れているだけかもしれないけれど、この作品もほとんどグレインっぽいちらつきがなく、すっきり画質になっている。今期は低ノイズ効果のすっきり画質が流行っているかのようだ。
 
アバンが比較的強い色収差効果画質でびっくりしたけれど、本編も非常に弱いものの動揺に効果が入っていて画面の隅に近づく僅かに色ずれした状態になっている。同等の色収差再現フィルタ的な効果を部分的に使う作品もいくつかあったけれど、こういう効果を知ると使いたくなる人が多いのかな?EDもすぐわかるくらい強めの効果になっている。

線にははっきりとしたジャギが見えずわかりにくいけれど、リサイズの副作用で出た線の輪郭の僅かなノイズには縦955.5の中途半端な京アニ標準の特徴が綺麗に残っていて元は1698.5x955.5辺りの中途半端な特徴。八ルヒ消失けいおん!!にあった縦720ではなく715という変な特徴の映像も存在するので元はも少し大きく拡大時に少し切れた結果だろう、というのも可能性の一つで、映像からは実際の処理は断定できない。




評価:HVFULL

OPの分布。本編も十分凄い分布なので地味に見えるけれど、この作品でもOPはフルHDになっている。OPは少しジャギ感のある線でどちらかというと鮮明さを優先したような特徴なので本編以上に精細で鮮明に見える。

演出効果で本編よりソフトに見えるEDもフルHDで間違いなさそうだけど、カメラが揺れるような効果が入っているために線の輪郭が少し乱れ確実にフルHDと断定できるところは今のところ未発見。といってもフルHD以上の元絵の特徴も残っているのでフルHDで間違いないだろう。

戦勇。 1話



局:テレビ東京
放送日:2013/01/08
制作:Ordet×LIDEN FILMS
評価:HV1280

今期多い短編の一つ。

大きな円分布になるけれど、番宣より気持ち小さく、鮮明さを欲張り過ぎないバランス志向の画質に仕上げている。

明るく高コントラストの癖のない鮮明画質。グレイン風ノイズはあっても非常に弱く、放送ではほとんど潰れて圧縮劣化も少ない安定画質になっている。

リサイズでの乱れもほとんどなく縦720のジャギも綺麗に残っていて番宣通りHV1280。ネタにもなってたテロップの文字は絵と同じ1280x720だれど、サブタイトルの文字はフルHDで入っていた。

AMNESIA 1話


局:BS11
放送日:2013/01/09
制作:ブレインズ・ベース
評価:HV1280

MX, tvkと同じところ。

MXとほとんど変わらず若干ノイズの分布が増えているように見えるところが多い。

画質を気にしながら見比べても判別できないくらい似た絵に見えるけれど、鮮明さではBS11の方が上。あまり動きのないところでもブロックノイズが出ているところがあり、全体の安定性はMXの方が上と言えそうだけど、背景や服の模様のテクスチャなどの微妙なディテールはBS11の方が良く残っていて少し緻密な絵になっている。

圧縮劣化も普通に見ていて荒れていると感じるほど酷いものでもないし、このアニメもBS11の方が良く見える環境が多いだろう。