2014年3月1日土曜日

シドニアの騎士 番宣


局:TBS
放送日:2014/02/28
制作:ポリゴン・ピクチュアズ
評価:HV1280



先週の番宣は極端なぼかし効果の掛かった映像で評価に向かなかったので、今回の番宣でチェック。ここは人物中心のカットのフレームだけど、鮮明なところは少し横長の楕円分布になる。特に関係はないだろうけど、アルペジオも鮮明なカットは横長分布になっていた。

分布通り特に高精細な映像ではなく、縦横とも1280x720の特徴がはっきり残るHV1280。


輪郭線はそれなりに滑らかに見えるようになっているものの、線間隔の狭い細かい描写や髪のような細い線は、いかにもCGっぽいガタガタのジャギがはっきり残っていて、特に上質のアンチエイリアスは使ってない。アルペジオも少し強めのぼかしでジャギ感を軽減させたような特徴のカットが多かったけれど、1280x720というサイズ含め2014年になってもテレビアニメではこの辺りが限界?

ゆっくりとしたペースでもテレビアニメの高精細化が進んだここ2年でも、全体の数が少ないとは言えCGが基本の作品は相変わらず1280x720が圧倒的。自分も含めてCGの方が高精細化しやすいと考えている人もそれなりにいると思うけれど、フルHDで出力する演算資源はもちろん、フルHDで通用するモデルやテクスチャなどのデータ制作コストを考えると普通のアニメの方が高解像度で作るのは楽なのかもとも思えてくる。とはいえ短編ではファイアボールチャーミングやgdgdのようなフルHDがあったり、サンジゲンも009はフルHD映像を作っているし、HV1280+の普通のアニメ内で使われるCGはちゃんと高解像度になってきているので、基本3DCGのHV1280+テレビアニメもそのうち出てくるだろう。

悪魔のリドル 番宣


局:TBS
放送日:2014/02/28
制作:ディオメディア
評価:HV1280



アニメ映像を素材にして加工したPVっぽい番宣なのでこれも画質評価には向かないけれど、元の映像の部分だけを取り出してチェックしてみる。

比較的小さい分布のソフトなHV画質。適度に暗い線でも線の太さのバラつきが大きく、強いぼかし効果の影響で特に細い部分は黒浮きが激しところもちらほら。結果的に線の黒さもバラバラになってどこかはっきりしないバランスの悪い絵に見えるカットも少なくない。ただ、線にリサイズの影響っぽい乱れがあるなど番宣映像に加工する際の劣化も影響しているようにも見えるし、本放送ではもう少しメリハリのある絵になりそう。

全体に縦横とも1280x720のジャギがはっきり残るHV1280だけど、比較的鮮明に見える文字も最後のタイトルや放送予定的な情報含めすべて1280x720で入っている。滅多に見ないというほどではないけれど、ちょっと珍しい特徴。