2014年1月9日木曜日

未確認で進行形 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/01/09
制作:動画工房
評価:HV1280


四角感はあるものの、円に近い大きな分布になる。しっかり暗い線の高コントラスト映像で、若干輪郭強調気味になっているのでくっきり感の強い映像に見える。

大半はジャギ感が強い線には見えないけれど、鮮明さを欲張ったような作りなので、特に線の間隔が狭い細かい描写は解像度限界で線がガタガタと表現したくなるほどジャギがはっきり見えてしまっているところが多い。

グレイン風ノイズもあるけれど大半は潰れてすっきりした絵になりMXでは圧縮劣化も少ない安定画質になっている。
今回は縦横とも1280x720のジャギがはっきり見えるHV1280で、2013年1440x810のHV1280+を量産した動画工房も今回は高解像度組から脱落。1440x810でも十分な高精細作画をしているのでもったいない感じもするけれど、1作で1280x720に戻ってしまう制作が多い中、去年は作品数含めてかなり頑張っていたし、MJP2期辺りまでには戻ってきてくれるだろう。1年遅れでBS放送されるGJ部で、初期回やEDは1440x810かそれを超えるような高精細映像だったのに最後まで維持できなかったりしたので、今回は無理しない選択をしたのかも?

最後にOPのパターンだったけれど、OPも本編同様HV1280。

お姉ちゃんが来た 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/01/08
制作:C2C
評価:HV1280-HALF

アニメTV内の短編アニメ。

上下に影のような分布ははっきり見えないけれど小さい横長分布になる。無関係だけどのうりんの番宣に近く、これも縦540の片フィールドっぽい特徴になっている。

にも関わらずコーミングの縞が見えるフレームある不思議な映像。元の24pの映像を1080iに変換し、何らかの事情でそれを24pに戻すときに片フィールド分の情報が失われ、さらにその映像を再度1080i化すればこんな映像になる。実際の処理はわからないけれど、2話以降もこの状態他続くのであれば劣化画質にしてしまう不適切な処理があるもったない制作環境ということになりそう。JCフィルタっぽい質感の線があまり暗くない淡い絵なのに意図以上にボケた映像になってしまっているはず。

横方向の特徴はあまり乱れもなく1280のジャギもはっきり残っていて、元は普通のHV1280。

のうりん 番宣



局:TOKYO MX
放送日:2014/01/08
制作:SILVER LINK.
評価:HV1280?-HALF


どこかで放送されていたかもしれないけれど、ようやく見つけたのうりん番宣。



小ぢんまりした横長楕円分布で上下にうっすらと傘のようなノイズが見える。線があまり暗くなく彩度も少し低めの淡い質感のソフトHV。

といっても本来の画質ではなく、横長や上下のノイズは番宣ではよくある片フィールドを捨てて縦2倍に拡大した状態が原因。常に片フィールド分の情報しかないのでどのフレームを見てもコーミングが出ていない縞無し24fps映像になっている。コントラスト抑えめの質感は変わらなそうだけど本放送では円に近い分布になるだろう。何故か一番最後のMXでの放送日時の告知カットだけは片フィールドではなく普通の24fps映像になっている。

情報の半分が失われている縦の数字は確認できない。横方向も分布通りボケが強く断定できるほどはっきりした特長がないけれど、アニメ絵というよりイラストっぽい最後の放送告知の背景は縦横とも1280x720ジャギがはっきり残っているので、元はこれもHV1280だろう。

ただ、一箇所ほぼ正確に横1440に見える特徴が残っているアニメ映像のカットもあって、SILVER LINK.は見つけている範囲では最初のHDのタユタマバカテス2期(の一部カット)で1440x810映像を作っているし、元は1440x810のHV1280+の可能性もわずかにありそう。この番宣映像では判断できないので、素直に本放送で確認するとしよう。

中二病でも恋がしたい!戀 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/01/08
制作:京都アニメーション
評価:HV1280+/955.5, HVFULL(OP, ED)


小さいわけでもないけれど、特に大きいというほどでもない円に近い分布。1期と比べるとかなり小さい。

今期多い高コントラストのくっきり画質に比べるとメリハリのない絵なので、どちらかというとソフトなHV画質に見えてしまう。といっても低解像度になったわけではなく、今回も縦955.5辺りの中途半端なジャギが残る京アニ標準フォーマッ
トで1期から変化なし。

鮮明映像は作画などの悪いところがはっきり見えてしまうからか、古くからHD制作していたテレコムやIGなど、最初は鮮明な映像を作っていたのに次第に高解像でも低コントラストでソフトな映像が増えていく制作が目立つけれど、京アニも"ぼかしたい病"を患い出したのかも?作画で手抜きしている感じはしないけれど、最近の京アニは作画より効果やCGに頼った絵作りが増えてきているし、SD制作末期からHD化初期のようなできるだけ鮮明な絵にしたい、と思わせるような映像が多かった頃の京アニらしさは消えつつある。


OP, EDはいつも通り縦1080のジャギもきれいに残るフルHD相当の映像。特にOPは鮮明なカットでも本編同様ソフトなフルHD画質になっているところが多い。

そのOPでは一部効果で加工しているものの1期本編映像を使いまわしたカットがあるけれど、その部分はフルHDで再撮影した感じには見えず、映像的にはフルHD相当とは言いがたい特徴になっている。まあ、どの解像度のどのアニメでも、量の差はあれ元絵の解像度が足りず拡大した状態になっているところはあるものなので、そういう場所が少しあるからと言ってフルHDじゃないと言う必要もないし、重箱隅なお話。

最初CGかと思ったOPのぐるぐるはフィギュアなどの実写なり3DCGで作った動画をロトスコ的にアニメ絵に描き直して作っているけれど、惡の華の影響かこの手の映像を見かける機会が増えてきた、と感じるのは単に意識して見ているだけかな。

ウィッチクラフトワークス 1話



局:BS11
放送日:2014/01/08
制作:J.C.STAFF
評価:HVFULL?


MX1話と同じところ。

いつも通り横1920放送でも1440経由の映像で横の伸びが悪いけれど、それでもMXより少し横の伸びが良く、僅かな差でも鮮明な絵になっている。ただ、精細画を拡大して見比べればわかる程度で、動画では同じような鮮明画質に見える。

むしろMXよりノイズや圧縮劣化が多く、背景に描写の潰れや線の乱れも目立つ。探せばMXの方が荒れて見えるフレームもあるけれど、安定感のある緻密な映像を維持できているMXの方が良く見える環境がほとんどだろう。

MXより特徴がはっきりしなかったのでBS11で見直しても新しい発見はなかったけれど、MXでは確認しなかった次回予告に1話本編より線の輪郭がはっきりしたカットもあったので、2話以降も少し時間をかけて調べていけば何かわかるかも。

線の輪郭がはっきりしない非常に難解な映像なのでBS11の映像でも再確認してみたけれど、MX同様縦957.5辺りに見えるところはあるものの異 なって見えるところも多く、調べるほどわからなくなってきた。2話以降、場合によってはBDも含めて長期的に調べた方がよさそうだ。

今のところ部分的に元絵の解像度が足りないところはあってもフルHDで作っていると考えた方が無理がないので、仮評価はHVFULLに変更。