2012年10月12日金曜日

ロボティクス・ノーツ 1話


局:フジテレビ
放送日:2012/10/11
制作:Production I.G
評価:HV1280+/864?


サイコパスほど極端なボケ画質ではないけれど、こちらもこぢまりした分布のソフトHV。

輝度グラデーション多用で、場所によっては線の黒浮きが少し気になるところもあるけれど、黒というほどでもなくても適度に暗い線で鮮明に見えるシーンも多い。

ノイズ効果があったちらつきも見えるけれど、つぶれてすっきりした絵になっているところが多い。フジではその状態に圧縮劣化のノイズが加わって結局少しノイジーな絵になってしまっている感じ。これもBSは少し印象の異なる絵になるだろう。


この分布でも縦720ではなく、もえたんBASARAの864に近いジャギが広範囲に残っている。その解像度で線間隔が1ピクセルしかないような描写も潰れず残っているし、HV1280+で間違いないだろう。フジテレビの劣化の影響か元から少し乱れのある絵なのか、ソフトな質感で正確に864と断定できるフレームは見つからないけれど、過去の例から考えてその可能性が高そうだ。BS含め再検証ということで一応?付き。

009 RE:CYBORG CM



局:フジテレビ
放送日:2012/10/11
制作:Production I.G, サンジゲン
評価:HVFULL


場所によって少し特長が異なって見えるけれど輪郭線付きの3DCGに見えるカットが多い。

絵としても精細感の高い映像だけど、縦の伸びも非常に良い高解像度HV。フジテレビボケの影響だけとは思えないけれど1440放送としても横の伸びが悪く、極端な縦長分布になってしまっている。


映画でも黒帯なしの16:9。カットによってはほとんど乱れない縦1080のジャギが綺麗に残っているところもあり、縦方向にはリサイズ跡が無いように見える。最初から16:9のフルHDで作っているか、もっと大きなサイズだった映像の周囲を切って1920x1080分の絵をリサイズなして切り出した状態のいずれかだろう。


FLASH含めPC作画系短編ではフルHDが当たり前になったものの、この手の国産CGアニメは映画含めがっかりするくらい1280x720クラスの映像が圧倒的な状態が長く続いているけれど、ようやく1600x900クラスやフルHDのCG映像を見かけることが増えてきた感じ。高解像度にすればいい絵になるわけでも面白くなるわけでもないけれど、表現の幅が広がるのは間違いなく、それをしっかり活かした魅力ある映像が出てくることも期待しておこう。

PSYCHO-PASS 1話


局:フジテレビ
放送日:2012/10/11
制作:Production I.G
評価:HV1280


比較的鮮明なところでもこの程度で、平均的なアプコン以下というくらいさらに小さい分布になるところの方が圧倒的に多い。1話は雨降りの暗いシーンが多く、普通のグレイン風ノイズ効果に雨粒も加わって圧縮劣化を増やす要因にもなっている感じにも見えるし、2話以降もう少しマシな分布になるところも出てくるかも。


ここまでボケの強い絵でもフジテレビらしい劣化の目立つ画質になってしまっていて、動きの少ないところでも線が荒れてノイズも増えているところがほとんど。これもBSの方が圧倒的に良い絵になりそうだ。

圧縮劣化での乱れは大きいもののリサイズによる荒れはなく、比較的安定したフレームで見ると縦720の乱れのないジャギもはっきり残っていてこれもHV1280。

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 1話


局:BS11
放送日:2012/10/11
制作:SILVER LINK.
評価:HV1280

MX1話と同じところ。


周囲のノイズの分布の差はあるものの、明るい部分はMXと良く似た分布になる。MXとBS11でここまで似た分布になるのは珍しいかも。

絵で見てもロゴなしでは判別できないくらい似たような絵に見えるけれど、全体にBS11の方が圧縮劣化が多く、線に周期的な乱れが出ていたり、ブロックノイズも出て背景の描写潰れ気味になっているところも少なくない。

MXは安定しているだけでなく背景の描写もBS11の方が潰れ気味なので、環境に関係なくMXの方が上質な絵に見えそうだ。周囲と線の明るさがあまり変わらない髪など暗い部分の線はBS11の方が崩れず細さを維持しているけれど、視聴上視認しやすい鮮明な部の乱れが少ないMXの方が人の目には高画質に映るだろう。