2008年4月10日木曜日

評価の分類

解像度、およびアプコン方式を組み合わせて勝手な造語で示しています。
評価は推定で、確実なものではありませんので誤りもあります。

解像度別

数字については多少の誤差がある場合もあります。
このブログでいう解像度は制作から放送までの過程でもっとも低い解像度の状態を推定して判定しています。例えば、HV制作後、低画質放送にするためにSDにしてそれをアプコンした場合の評価はSDになります。

HV制作

HV1280+
 HV1280を超えるものすべて
HV1280
 720pサイズ相当 1280x720のサイズと推定できるもの
HV960
 1/4HD 960x540サイズと推定できるもの

このブログではSDを超えるものはHVと分類しています。でもハイビジョンというには縦540では足りないらしい。

アプコン

SD
 720x486サイズのスクイーズ映像をテレビ視聴において全画面16:9に拡大
LB
 720x486データにレターボックス収録したものの絵の部分をテレビ視聴において全画面16:9に拡大
 元のサイズは720x362
LB-SD
 720x486データにレターボックス収録したものの絵の部分を一回SDサイズ720x486のスクイーズ状態に縦に拡大し、さらにその映像をテレビ視聴において全画面16:9に拡大
 元のサイズは720x362程度(特定できない)

額縁
 720x486データにレターボックス収録したものを4:3の比率のままに拡大し左右にサイドバーを追加したもの
4:3
 720x486で4:3で制作されたものを4:3の比率のままに拡大し左右にサイドバーを追加したもの

ここに示していない例外的なものも存在します。

アプコン手法の分類


縞という表現を使いますが、60iのインターレースで動く映像であることに起因するコーミングとは異なり、アプコン処理の結果で発生した縞を意味します。詳細はこちら

-i
60iの映像情報を、常にフィールドごとに拡大処理したもの。常に縞が存在する(完全な白い画面とか
縞を視覚上確認できないけれど)

-ip
動きを検出し、動く部分はフィールドで拡大し、静止した状態ではフレームとして拡大するアプコン。動きの判定は画面全体で一括して行なうわけではなく、動きのある部分のみフィールド単位の拡大を使用するため、画面の場所によって状態が異なる。本来アニメ等の24p, 30pの絵が基本の映像用のものではなく、実写を含めて、"それなりの画質"で拡大することを目的とした汎用アプコンと思われる。
静止部分では理想的なアプコンに見えるが、縦方向に若干ボケた絵となる。

-p
60iのインターレース化する前に拡大処理をしたもの。理想的な処理のため縦方向の劣化がない。
元から60iの映像において、適切なフィールドの組み合わせを取得してフレームで拡大処理したものも含む。

-ibp
基本的な動作は-ipと同じだけれど、フィールドで拡大した部分を縦方向に強くぼかす処理が加わったもの。-ipアプコンでゆっくりとパンするカットなどで目に付くちらつきを低減させる効果があると思われるが、不規則に激しく絵が崩れる副作用がある。


付加情報

アプコン群については、元絵の縦解像度を数字で付加しています。処理過程によっては整数値にならない例もあり、簡易な測定のため多少の誤差が存在する例もあります。



SD-ip/486

SD = スクイーズ収録されたSD映像(縦解像度486)を
-ip = 動き検出アプコンで1080i化したもの


さらにアプコン処理の違いを示しているものがあります。説明はSDはこちら、HVはこちら