2012年10月20日土曜日

蒼い世界の中心で 1話

局:TOKYO MX
放送日:2012/10/20
制作:フィフスアベニュー
評価:HV1280


小さい円分布になるソフトHV。一部ぼかし効果を入れ忘れたのか、鮮明なカットが混ざっていたけれど、大半はこの程度の小さい分布になる。

比較的高コントラストで線も適度に暗くメリハリのある絵になっているので、分布の割には鮮明な絵に見える。ただ強いぼかしの影響で線が細くなっているところでは黒浮きも目立ち、カットによって少し印象が異なる、ボケHVにありがちなちぐはぐさもあり。

ノイズ効果皆無と思えるくらいちらつきのない映像。線の周りに圧縮劣化っぽいノイズが出ているけれど、そのノイズもちらつかないので、放送での劣化ではなく、元映像の段階で少し劣化した状態だったようだ。

わかりやすいというほどでもないけれど、 縦720のジャギもしっかり残っていてこれもHV1280。
 
このアニメを秋新番と考えるかどうかはともかくこれで秋番も出揃った。春、夏と夜アニメだけでHV1280+作品が4本の状態が続いたけれど、秋はさらに一つ増えて5作品。最初から23時台を想定していたか怪しいドリランド含めての数字とはいえ、映画でもHV1280+作品が激増しているなど、動きのあった1年だった。

ただテレビアニメで制作視点で見ると過去にも1280x720超作品を作っていたところがちょっと頑張ってみた、という程度の変化にも見えなくもない。絶滅寸前という感じでもSD制作と思えるアプコン作品も残っているし、30分枠で全体がフルHDのの国産アニメも出てこない。まだまだHV1280全盛期が続きそうだ。

絶園のテンペスト 1話


局:キッズステーションHD@旧e2
放送日:2012/10/19
制作:ボンズ
評価:HV1280


TBS, BS-TBSと同じところ。

似たような分布で見た目の鮮明さはどの局も大差なし。

ノイズ効果が潰れてすっきりした絵になっていたBS-TBSと、ノイズが残って少し荒れ気味だったTBSの中間といった感じのキッズ。

安定したフレームで比べると他局より背景のディテールが良く残っているところも多いけれど、シーンチェンジ直前のフレームでは圧縮劣化が多く、テレビのNRの性能次第ではBS-TBSより不安定に見えることもありそう。

めだかボックス アブノーマル 2話


局:テレビ東京
放送日:2012/10/17
制作:GAINAX
評価:HV1280

2話も1話で見たところと似たような分布になるところがほとんどだけど、このフレームは横の伸びがよく四角っぽい分布になっている。

ズームアウトの動きのあるカットの最もカメラが引いた状態のフレーム。アップの部分でも粗くならないように高解像度で作った画像がズームアウトの動きで高い縮小率で小さくした結果、解像度限界でジャギ感の強いガタガタの線になっているところが多くなったことがこの分布に影響している。

その影響でジャギも数えやすく横は1280に非常に近いガタガタのジャギが残っているけれど、正確に1280と断定できるような特長にはなっていない。ただ誤差があるとしても数ピクセルなので、引き続きHV1280と考えてようさそうだ。

1話の文字の輪郭には正確に1280x720の特長もあったし、正確に1280x720に見えないのは少し切れているとかではなく補間に優れたリサイズを使うことで撮影時より元絵の特徴が強く残ったものだろう。

酷い劣化があるわけでもないのに、ここまではっきりした特長がない映像は珍しい。最近も何度か触れているシンエイ動画ではジャギの特徴がはっきり残っていない作品がほとんどで、この作品以上に難解なものばかり。ぼかしが強すぎてわからない場合もあるので程度によるけれど、ジャギが見えない=線が滑らかに見えるという点で、"難解"も誉め言葉になる。