2012年7月4日水曜日

マクロスF 1話



局:キッズステーションHD@e2
放送日:2012/07/02
評価:SD-ip/486(A)

7/1から1440化したけれど、移動に伴って1440化すると思い込んでいたので比較するための録画もせず、変化の影響を細かく検証する機会を失ってしまいましたとさ。ということで1920時代のチェックと比較できそうなHV作品もしばらくなさそうなので、アプコン部分のチェックしかないけれど出来る範囲で特徴を見ておこう。

1920時代の去年見た1話のフレームと同じところ。アプコンなので1440x1080になってもはっきり差が出るようなことはなく、似たような分布で見た目の鮮明さはほとんど変わらない。

1920時代はアプコンでも圧縮劣化でブロックノイズっぽい周期的な崩れが目立つ作品が多かったキッズだけど、横1440ではその周期的な崩れが大幅に減って全体に線が滑らかに見えるようになっているところが多い。わかりにくいけれど1920時代は周囲が少し明るくなるくらいノイズの多かったけれど、1440ではノイズも減り少しすっきりした絵になっている。偏った視点での比較だけど、作品によっては1440化で向上する要素はあるようだ。ただ、線が少しボケて見えるところもあり、圧縮劣化も増えたように見えるところもあった。


1920時代のキッズは17Mbpsを有効に使っているとはとても思えない不安定な映像が多かったし、結局最後まで横1920を維持したソースは見つけられなかったので、1920でなくなったこと自体、個人的には特に思うところもないけれど、今回の変化に伴い17Mbps近辺だった映像も11.5Mbps程度と劇的に落ち込んでほぼ上限に張り付く状態になってしまっているので、映像の特徴によっては劣化も相当増えているだろう。今まで見つけられなかったと言ってもフルHDソースのフルHD放送の可能性が消えてしまったし、画質視点ではあまり面白みのない局になってしまった点はやはり残念。

薄桜鬼 黎明録 番宣

局:TOKYO MX
放送日:2012/07/03
評価:HV1280


特番内流れた番宣ぽい映像の分布。小ぢんまりした分布のソフトなHVだけど、縦ボケもなく円に近い分布になっている。線も黒浮き気味なので、かなり甘い絵に見える環境も多いかも。

比較的強いぼかし効果があっても細かい描写が完全に潰れてしまうほどではなく、リサイズでの乱れもほとんどないので線間隔の狭いところには縦720のジャギもはっきり残っていてこれもHV1280。

スタジオディーンも最近は元絵の解像度が不足するようなことはなく、作画も十分精細で特に欠点のないHV画質になっている。それでも鮮明な画質にしなかったのは前シリーズまでの雰囲気を維持しようとした結果かな?

薄桜鬼 黎明録 放送直前特番


局:TOKYO MX
放送日:2012/07/03
評価:HV1280

ほぼ前シリーズまでの総集編の特番。番宣ではHVの映像も見かけたけれど、放送は低画質化したアプコンだったので、番組としてHVで放送されるのをチェックできる機会はこれが初めて。



縦の伸びがかなり悪く、極端な横長分布になるのは2010の一挙放送の番宣の特徴と同じ。縦のボケの影響も強いけれど、線もあまり黒くない低コントラスト気味の映像なので、HVで放送された今回の映像もソフトな画質という感じが強い。
 
2年前の番宣のわずかな映像ではよくわからなかったけれど、今回の放送で見ると線の周囲のノイズに横1280の特徴が残っていて、普通に1280x720のサイズで撮影しているように見える。ただ線に注目すると拡大して使っている特徴が多く残っているので、HV1280でも元絵の解像度不足のパターンのようだ。分布は大きく異なるけれど、2010年のスタジオディーン作品は、これ以外のGIANT KILLINGや、ぬらりひょん1期も元絵の解像度が撮影解像度より低い状態だった。