2010年10月19日火曜日

CHAOS;HEAD 再検証


局:TOKYO MX
放送日:2008/10/28
評価:HV1280に修正

2年前になってしまうけれど、かなり大きな円に近い分布。絵で見ると僅かにジャギ感も残り、最近の優秀な映像と比べると少し古い感じはするものの、今期の鮮明HVの分布と比べても遜色ない鮮明画質だった。

絵のジャギの特徴だけ見ると1362x766になっているのでHV1280+としてしまったけれど、中途半端な数字だけになんとなく不安に思っていた危惧の通り、ノイズのジャギの特徴は正確に縦720になっていて、元絵の特徴を誤認していただけだった。当時の知識や調査方法では回避困難な誤認だけど、間違いだたのは変わらず、信じてしまった人ごめんなさい。

1年くらい前から「ノイズのジャギ」という表現を時々使うけれど、リサイズの副作用として線の周辺に出るリンギング的なノイズのことで、このノイズは元の絵には存在せず、リサイズ後だけに出現するという処理過程を推定する時には便利な特性がある。といってもリサイズで必ず出てくるわけでもないし、元絵の段階で同様のノイズが存在するものや、横1920-1440間のリサイズでも同種のノイズが出るので、誤認の原因にもなってしまうのが悩ましいところ。

お願い!ポクポン


局:TwellV
放送日:2010/10/19
評価:HVFULL

TwellVでは比較するようなアニメもなかったので、フルHD相当のこの作品でキッズ@e2と比較してみよう。同じ話まで待つのも面倒ということで話数が違うのでOPでの比較だけど映像の特徴は本編と同じ。上がTwellV、下がキッズ。

TwellVの方は横の伸びが悪く、この分布では切れてしまってわからないけれど絵では縦方向にも少しボケがある。1例だけで断定するのは危険だけど、TwellVもボケ局の仲間のようだ。

ボケに加えキッズより圧縮劣化も目立ち、色も不安定なところが多く静止画で比較すると見劣りする。といってもこの巨大分布なので、動画で見てもキッズとの差はわからないくくらい十分凄い映像にはなっている。



局:キッズステーションHD@e2
放送日:2010/10/19
評価:HVFULL

FLASHで作られた映像が元でベタ塗りに近い情報量の少ない絵ということも効いているのだろうけど、全体に圧縮劣化も少なめで細かい描写もよく残っている。

縦方向はまったくリサイズされず1080を維持しているけれ、横は1920を維持していないのは分布でも映像の特徴からも明らかで、これも途中で1440x1080を経由した映像。今のところキッズHDでも横1920を維持した映像は未発見で、他の1920局同様、局側で1920に拡大した1440x1080映像に過ぎないようだ。

現状では横1920放送は圧縮劣化を増やすだけで画質的なメリットは無いように思えるけれど、大半の1920局は圧縮破綻が出るとしても映像の特徴をできるだけ残そうとしているように見える局が多いのに対し、1440がほとんどの地上波は視聴上気にならない部分は積極的に削ってでも圧縮破綻を減らす安定志向局が多いので、結果的に圧縮劣化が目立たない部分では1920局>1440局という傾向になっているのも面白い。