2010年12月4日土曜日

ルパン三世 VS 名探偵コナン


局:キッズステーションHD@e2
放送日:2010/12/04
評価:SD-i/486

特番的なものや映画はスルーしているものが多いけれど、日テレでチェックしているので比較してみる。日テレ放送時に見たところと同じ場所。

ほとんど差のないわかりやすい縞アプコン分布だけど、背景のノイズ分布が少し多く、絵で見てもモスキートノイズは多め。逆に日テレでは目に付きにくい背景の模様が潰れてしまっているのに対し、キッズの方は特徴がよく残っていて情報量の多い絵になっている。

ただ、動画で見て違いに気付けないような部分の情報が消えている分、日テレ映像の方が圧縮に有利なので、保存、視聴方法次第ではキッズの情報量の多い映像はマイナスに働くこともありそう。

キッズではどちらもHV表記になっているこの作品はSD-iの縞縞状態。局アプコンでなければHVというわけでもなく、似たような状態でもHVマークが付いていたりいなかったりとかなりいい加減。tvkなど他でも頻繁にあったし、ここを見ているような人はHV表示の無意味さも十分わかっている話で済む?ものの、大半の視聴者はHVと書いてあればHV制作作品のHV放送と考えるだろうし、有料放送だけにせめてHV表記の基準くらい決めておいた方が・・・とか勝手に心配してみたり。

這いよる!ニャルアニ リメンバー・マイ・ラブ(クラフト先生) 番宣


局:BS11
放送日:2010/12/03
評価:HV1280


今日の本題のニャルアニ番宣。大きな円分布ながら、京浜家族のような縦の伸びの良さはない。ジャギ感も弱めで線の乱れもも目立たず、高コントラストで鮮明な映像でも比較的落ち着いたHV画質になっている。

縦横とも1280x720のジャギが出ていて、これもHV1280。放送時間などの一部表示以外を除きタイトルなども同様にHV1280。

京浜家族などの、いかにもPC作画らしい計算で描かれた線でジャギの特徴が綺麗に残っている作品とは異なり、画像をリサイズした形跡があり普通のアニメに似た線になっている。これもFLASHで作っているとすれば、絵を別に作った上でFLASHに取り込み動きなどを加えて完成させる、というような作りなのかな?

京浜家族


局:BS11
放送日:2010/12/03
評価:HV1280+


BS11の放送をチェックしてなかったので、ついでに見ておこう。tvkでのチェックとは放送回も違うので比較が難しいけれど、縦の伸びは同等で横は常時ボケになるBS11の方が若干伸び悩み気味。FLASH系作品ということでPC作画の同心円状分布も見えジャギ感も強いくっきり画質なので、BS11ボケがあってもこの分布なので鮮明さは十分。

縦810のジャギが綺麗に残っていて、横もボケでわかりにくくなっているものの1440になっている。

狼と香辛料 1話


局:キッズステーションHD@e2
放送日:2010/12/03
評価:HV1280-i(SPICE), HV1280

上がキッズ、中央がBDの同じ場所。分布通りのほとんどのカットは縞HV状態で、分類名に使ってるくらいなのでもちろんSPICE縞。比較的早期のHV作品でも縞問題以外は十分優秀だっただけに、一つのミスでこの結果になったのはとてももったいない話だけれど、当時はHVといえば縞縞が当たり前だった。

静止画で見ると細部は崩れ気味で動きの少ないところでもブロック化しかけた特徴なども見え、BDの方が圧倒的に低ノイズですっきりした絵になっているものの、分布差はほとんどなく普通に見て気になるような劣化も目立たず放送としてはなかなか優秀。BDとの色ずれもほとんどない。



BDも縞HVのままだったけれど、24p収録なのでテレビのコーミング軽減処理がスキップされるような方法でフルHD環境で視聴すると劣化がそのまま見えてしまい、場合によっては放送より悪いと感じる絵になることもある。ハーフHDとか家電には少ないけれど1280x720サイズのパネルなどの低解像度テレビであれば縮小によって縞の劣化が見えにくくなるので、フルHDより自然な絵になったりする。




上のキッズのフレームを縞解消した時の分布。高コントラストのくっきり画質でもないけれど線の乱れも少なく、縞問題さえなければ2010年視点で見ても悪くない出来だった。

あに瓶分類では、720からのフィールド毎の拡大処理を4つに分けているけれど、SPICE縞は線が激しく乱れるものが多いので補正するならevenly720併用効果が高い。

この実験では
Destripe(360, 4, 3, 3).evenly720(3, 30)
を使用。