2014年10月5日日曜日

ワールドトリガー 1話


局:テレビ朝日
放送日:2014/10/05
制作:東映アニメーション
評価:HV1280+/900

横の伸びは地上波の限界近くまで良く伸びているけれど、縦に潰れた楕円っぽい分布になる。細い線も多いけれどしっかり暗いので精細感の高いくっきり画質に見える。少し縦にボケた絵でも軽微なので見ていて気になるようなバランスの悪さはない。

軽微なノイズ効果は使っているけれど、基本はグラデーションもないほぼベタ塗りのすっきり映像で、圧縮劣化もほとんど目立たないけれど、シーンチェンジでは相応に劣化が見えるところもあり、放送画質としては平均レベルだろう。

分布通り拡大すると縦方向に若干乱れも出ているけれど、縦900の特徴が残っているフレームも多く、元は東映に多い1600x900のHV1280+。

失われた未来を求めて 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/10/05
制作:feel.
評価:HV1280

縦の伸びが悪い極端な横長分布になる。最近は激減したものの横長分布自体はそれほど珍しくないけれど、振り返って見ても過去のfeel.のHD作品には例がなく、feel.純正とは思えないくらいの微妙画質になっている。

他の横長分布のアニメ同様、垂直に近い線は黒に近く鮮明になっているのに対し、水平に近い線は黒浮きが酷く、それなりに鮮明な絵なのにバランスの悪い絵に見えてしまう。作画的にも通常アニメ絵とキャラデザから違うようなCGっぽいカットが混在した謎仕様。夏のfeel.は2本とも画質面で特に欠点がなかっただけに、心配になるくらいの出来かも。


この分布でも拡大時のリサイズは鮮明さ優先の処理を使っていて、比較的わかりやすく縦720のジャギが残っているHV1280。縦ボケ映像はどのアニメでも似た傾向だけど、1280x720からフルHDに拡大する処理の問題ではなく、1280x720の段階で既に縦ボケが発生したと思えるような特徴になっている。

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/10/05
制作:サンライズ
評価:HV1280

このフレームは少し四角感のある大きな分布になっているけれど、MXでは圧縮劣化が目立つ超不安定画質で、圧縮ノイズや線の崩れや大量に出て小さい円分布になってしまうフレームが非常に多い。動きの少ないところも荒れ気味でMXとの相性が非常に悪い映像のようだ。

太めの黒に近い線で輪郭もはっきりしている極端なくっきり画質なのに、リサイズが雑でガタガタと表現したくくらいジャギ感の強い線も少なくない。この分布ではわかりにくいけれど、Gのレコンギスタ同様鮮明さ優先のりサイズを使っていて上下に×状の分布も出ている。

粗さに加え効果も控えめのすっきり画質は2006~2007年頃の初期のHDアニメに近い質感で、2014年作品とは思えない古臭いHD映像に見えてしまう。

線の輪郭もGのレコンギスタに近く、1.5倍にした3ピクセル周期の揺らぎが目立つHV1280。

Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 0話



局:TOKYO MX
放送日:2014/10/05
制作:ufotable
評価:HV1280+/855?

分布の特徴が異なるカットも混ざっているけれど、見た範囲では少し横長の楕円分布になるところが圧倒的に多かった。縦の伸びが良く円に近い分布になるところもわずかにあったけれど、かなり広範囲の制作が絡んでいるので撮影しているところが異なるなど作り自体違うところもありそう。

絵の違いで良く似ているというほど近似しないけれど、分布ではZero1話と誤差の範囲。ただ作画的には変化もあり、線が細く黒浮き気味になった分、精細感は向上、鮮明さは少し下がるといった感じに見えるところが多い。

地味な変化だけど拡大してみるとZeroの頃よりは粗さのないリサイズに変わって線が滑らかに見えるところが増えた印象。高解像度を活かしたように見えるシーンも多く、個人的な好みが影響しているかもしれないけれどより上質な作りになったと思える。

線の輪郭が滑らかで解像度の特徴がはっきりしないけれど、ufotable標準の縦855に近い特徴が残っているところが多い。何故か855より1,2ピクセル小さく見えるところが多いものの今回は確認が難しいカットが多く全体に共通した正確な数字が見つけられなかったので次回以降に保留ということで?付き。元は1520x855辺りなのは間違いなさそうなので、Zeroとほぼ同等のサイズと考えていいだろう。



局:BS11
放送日:2014/10/05
評価:HV1280+/855?

上のMXと同じフレーム。横方向のりサイズ跡がしっかり出ている1440経由の映像。


MXと大差ない分布になっているけれど、動きの少ないところで比較するとMXの方がノイズが少なく、背景の潰れもBS11の方が若干多く出ている。

逆にMXの超低ビットレートで足りなくなったところでは圧倒的にBS11の方がまともな絵に見えるところも大量にあり、MXの劣化が目立ちにくい環境以外ではBS11の方が落ち着いた映像に見えそうだ。

まじっく快斗1412 1話


局:日本テレビ
放送日:2014/10/05
制作:A-1 Pictures
評価:HV1280+/810


鮮明なカットでは大きな円分布になる鮮明HV。普通に見ていてもこれも1280x720でなさそうと思えるくらいの精細感がある。線も比較的暗く高コントラストのすっきりくっきり画質に見えるけれど、画面下部が暗いグラデーションや、遠近表現のぼかしなど、比較的効果多用の映像になっている。


個人的な感覚だろうけど、CGの背景とベタ塗りに近いキャラが合わず異様に浮いて見えるカットが気にあるところが他作品よりちょっと多い印象。


線の輪郭が非常に滑らかでわかりにくいところが多いけれど、特に細めの線には縦810の特徴が残っていて、1440x810のHV1280+。OP, EDも本編と同じ。テレビアニメではまだ2作品目だけれど、A-1のHV1280+も少しずつ増えていきそうだ。

ログ・ホライズン 第2シリーズ 1話


局:NHK Eテレ
放送日:2014/10/04
制作:スタジオディーン
評価:HV1280+/873

制作がディーンに変わった第2シリーズ。

低コントラスト+強いぼかしのはっきりしない絵だったサテライトの1期とあまり変わらない分布になるところもあったけれど、横伸びがよく
一回り大きな分布に見えるカットの方が多かった。映像自体少し鮮明になったことでNHK地上波ボケの影響を受けにくくなったためだろう。

色やコントラストなどは1期の質感を真似た感じになっているけれど、ディーンらしい高解像度映像で精細感の高い絵に変わった。線の黒浮きも若干弱まり鮮明さも少し上がっている。

強めのぼかしの影響で線の輪郭がはっきりせず断言できるほどはっきりした特徴は残っていないけれど、断片的でもディーン標準の縦873のジャギが残っているフレームも多いので、今作も元は1552x873で間違いないだろう。