2011年8月12日金曜日

劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝 ザ・ロストタワー


局:BSJAPAN
放送日:2011/08/08
評価:HV1280+

テレ東と同じフレーム。斑点っぽい周囲に見える分布は局ロゴ成分で、明るい部分の分布はほとんど差がない。違いがわかりやすいようにフィルタで補正してもロゴなしでの判別は難しいくらい細部まで良く似た状態で、ほぼ同等の画質と言っていいだろう。それでも全体としてはBSの方が僅かに情報量が多く見えるところが多い印象。

BSでもやはり縦は870に見えるところが多く、黒帯を除いて絵の部分でいうと1546x836程度と、整数ではビスタサイズにならないような数字。どの劇場版も似たような特徴なので、多少誤差があるとしてもその程度の高精細制作が続いているのは間違いなさそう。

サーフズ・アップ


局:BSプレミアム
放送日:2011/08/11
評価:HVFULL

2007年公開の3DCGのペンギンアニメ。

上下20ピクセル幅の黒帯付きのビスタサイズ。巨大だけど縦長楕円分布でこれも横リサイズの跡があり1440経由の映像のようだ。

グレイン風ノイズもありその影響もあるけれど、羽毛などの細かい描写が多い上によく動くので、BSプレミアムでもブロック化しているところが目立ち、放送にはかなり厳しい情報量の多い映像のようだ。それでもBShiのような破綻はほとんどなく、上手く緻密な絵に仕上げている感じで十分優秀な画質だろう。ノイズ効果が強すぎる気もするけれどCGぽいツルツル感は皆無。コントラストも高く実写っぽく見えるくらい明るさのバランスも自然でよく出来ている。

ノイズ効果の影響で、細部がちらつく、というよりは揺らいでいる感じになっているため、CGらしいジャギの特徴も非常にわかりにくいけれど、揺らぎを相殺するために背景が動かないカットで複数フレームを合成(平均する)してみると、どうも縦は1080に十分近いジャギがあるように見える。スタッフロールなどの文字にも1920x1080の特徴が出ているので、最初から放送そのままの1920x1040で作ったフルHD相当の映像の可能性が高そう。

劇場版テニスの王子様 二人のサムライ The First Game


局:テレビ東京
放送日:2011/08/12
評価:LB-ip/360

2005年公開と、ちょっと前の作品とはいえレタボズームのボケボケ画質。周囲に見える模様のような分布はテレ東の局ロゴの成分。狭いけれど10~20ピクセル程度の黒額縁付きだけど、その部分を含め縦360と切りのいい数字からの直接の-ipアプコン。動きのある部分は縞も酷く動きのあるシーンはさらにボケ感が増してしまう。

あに瓶的縞解消設定としてはDestripe(180, 16, 19, 14)辺り。

縦ボケは酷いけれど、横はアプコンとしては悪いというほどでもなく、垂直に近い線は適度に暗くコントラストも高め。ちゃんとコンポネでレタボズーム画質としては悪くないけれど、HVが当たり前の時代だけに酷い画質に見えてしまう。実際悪い画質だけど、tvk額縁ではもっと悪く見えるもの多かったし、こんな画質が普通の時代も僅か数年前の話だったりする。

アラジン完結編/盗賊王の伝説


局:BSプレミアム
放送日:2011/08/10
評価:HV1280?

これも映画ではなく96年のビデオ作品らしい。

グレイン(ほんもの)+がたつきのアナログ映像は前作と同じで、分布は少し小ぢんまりした感じに見えるけれど、円に近い分布で線周辺のノイズも少なく、ちょっとすっきりした映像になっている。破綻も僅かながら軽減していてグレインがちゃんとグレインっぽく残っているところも多い。こちらはスタッフロールもグレイン付きのアナログ映像。

比較的線の乱れも少ないけれど、グレインの影響はしっかり出ていて十分な精度で確認できるところが見つからない。線のジャギを見ると横1280より少し小さいくらいに見えるところが多いので、これもHV1280クラスの映像っぽい。放送画質では断定は困難ということでこれも?付き。

アラジン/ジャファーの逆襲


局:BSプレミアム
放送日:2011/08/09
評価:HV1280?


デジタル制作のアラジンと異なり、グレイン(ほんもの)とフレーム毎の位置のがたつきのあるフィルム由来のアナログ映像。

極端に小さいわけではないけれど、さらに小さい分布になるところが多く、アラジンの鮮明デジタル映像の後で見ると古臭く陳腐に見えてしまうけれど、94年のOVA的な作品=アナログテレビ用の映像らしいので、HVで見劣りするのは当たり前か。

何か間違えたのか、前半は極端にコントラストの低いシーンが多く、後半になるほどコントラストが上がるなど画質も安定しない。EDのスタッフロール部分はHV化の時点で付け足したらしく、デジタル的な特徴になっていた。

グレインの情報量に負けてBSプレミアムでも圧縮劣化が目立つ映像で、細部も崩れテレシネ解像度の特徴もよくわからないけれど線周辺のノイズには横1280に近い特徴が見えるので、正確に1280x720という話ではないけれどHV1280クラスの映像かな。さらに上の解像度の可能性も否定できず?付き。

劇場版 魔法先生ネギま! ANIME FINAL CM


局:TBS
放送日:2011/08/11
評価:HV1280


大きめの綺麗な円分布の鮮明HV。全体に線がしっかり暗く高コントラストのくっきり画質で線は輪郭強調気味。シャフトオンリーではないけれど、シャフトらしい質感の映像で、補間の効いたリサイズで高解像度の特徴も残っているけれど、細かい部分はジャギの目立つ線になっている。

映画でも黒帯なしの16:9で正確に縦720のジャギもはっきり残るHV1280は、もう標準といっていいパターン。

ザ・ペンギンズ from マダガスカル シーズン2


局:BSプレミアム
放送日:2011/08/08
評価:HV1280

地上波と同じところ。

地上波ぼけで縦長楕円分布になっていたNHK-Eよかなり横の伸びが良く円に近い分布になっている。地上波は細部もつぶれ線はぼやっと太くなり、どこかはっきりしない眠い絵になっていて圧縮劣化もBSより少し多く見える。BSプレミアムが優秀としてもNHK地上波画質は悪すぎる。

再確認するまでもないけれど、海外作品では珍しいほぼ正確に縦720のジャギがはっきり残るHV1280。

横リサイズの跡がありこれも1440経由の映像。


川の光



局:BSプレミアム
放送日:2011/08/12
評価:HVFULL

BShiと同じところ。

まだまだ希少なフルHD作品なので、1920放送も存在するようになったBSプレミアムではフルHD制作の真のフルHD放送を期待したところだけど、横の伸びはBShiよりかなりよくなったものの横は切れた分布で文字にもリサイズ跡もあり、今回も1440ソースでの放送でちょっとがっかり。

BShiの比較対象がさらにボケの強いNHK地上波だったのでわからなかったけれど、プレミアムと比較するとBShiの分布は横に潰れていてボケ局だったのがよくわかる。

分布通りBSプレミアムの方がより線の輪郭ははっきりしているし、安定感も高くこのアニメの放送画質としては過去最高なのは間違いないけれど、BShiではリサイズの影響かノイズで線が少し輪郭強調気味になっているので、環境によってはBShiの方が僅かに鮮明に見えることもありそう。比較的コントラストも控えめで線もそれほど黒くないので圧縮劣化が目立つようなところ以外ではBShiとの印象差も小さく、普通に見てBShiより良くなった、と思えるかは微妙かも。

ギルティクラウン 番宣


局:フジテレビ
放送日:2011/08/11
評価:HV1280?


安定したフレームがなく条件はかなり悪いとはいえ、小さい分布になるところが多いぼけ気味HV。映像全体としてはコントラストは十分だかど、ぼかしの影響か線も少し黒浮きして鮮明さに欠けるシーンが多い。本放送で安定したフレームを見ればもう少し大きな分布になるだろうけど、これも最近のIGに多い少し甘い絵になりそう。

細部が崩れやすい現在のフジテレビの悪さもあって線は酷く荒れていて、CG的な部分ですらほとんど特徴が読み取れない。縦540化が起こっているところも多くお手上げ状態だけど、部分的には縦720の周期のジャギも僅かに残っているので?付きでHV1280。

スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ シーズン3 1話


局:BSプレミアム
放送日:2011/08/08
評価:HV1280+


異なる映像なので局の比較としては不適切だけど、前シリーズのBShiよりずっと大きな分布でり鮮明に見える。細部の特徴もよく残っていて情報量の多い緻密な映像なのはプレミアム効果だろう。

アンチエリアスで線も滑らかに見えるけれど、細い線などやノイズにはCGらしいジャギの特徴がはっきり出ているところも多い。

前シーズン同様、標準的なサイズとしては1440x810に近いジャギが多い。高精度で確認できるフレームが見つからなかったので誤差があるかもしれないけれど縦は814程度と中途半端な数字になっている。シーズン2でも書いた可能性の一つに過ぎないけれど、横1920のシネスコサイズの映像の左右を切って16:9で切り出すと縦810を少し超える数字になる。

日本語テロップ類に横方向のリサイズ跡があり、1440経由のソース。

戦う司書 The Book of Bantorra 1話


局:TOKYO MX
放送日:2011/08/08
評価:HV1280

低画質ソースが多い一挙放送だけど、今回はちゃんとHDでの放送。BDとMXCMで比較したところと同じフレーム。

明るい部分の分布はほとんど変わらずやや小さめの横長楕円分布になるソフトなHV。わかりにくいけれど、BDでは全体にノイズ効果の分布が広がっているのに対し、MXではほとんどつぶれて逆にすっきりした絵になっている。線は十分暗くコントラストが高いこともあって、微妙な分布の割りには鮮明に感じるシーンも多い?

BDでもボケや乱れでわかりにくい映像だったため、放送ではさらに細部が荒れて評価に使えそうな特徴がほとんどない。BDでは細め線や線間隔の狭いところでは横1280の特徴が綺麗に残っているところもあったけれど、放送だけでは?付き評価になってしまっただろう。MXのHV番宣でも誤認してたけれど、やはりノイズ効果は放送には厳しいようだ。