2011年2月27日日曜日

青の祓魔師 番宣 2回目


局:TBS
放送日:2011/02/27
評価:HV1280


新しい映像も多かったので番宣をあらためてチェック。

初期番宣より安定したカットも多く一回り大きな分布になるところが多い。ただ全体に縦の伸びが悪く、この分布でも上下にノイズが出ている。

最近ではダンボール戦機の番宣にもあった片フィールドを拡大したような特徴になっていて縦540のジャギが出ている。これも番宣だけの劣化で本放送は問題ないだろう。

動きの少ないところでも少し荒れ気味ですっきり画質ではないけれど、明るいシーンは十分鮮明に見えるのでまずまずの画質になりそう。

前述の通り縦は540のジャギがあるけれど番宣編集での劣化なので960x540というわけではない。この映像から縦解像度の推定は困難だけど、崩れ気味ながら横1280周期のノイズが見えているので元はHV1280の映像だろう。

放浪息子 1話


局:BSフジ
放送日:2011/02/26
評価:HV1280


こちらもフジと同じ場所。

こちらはフラクタル以上に大きな差があり、BSの方が横の伸びがよくなっている。1クール前の海月姫の比較でも僅かにBSの方が大きな分布にはなっていたけれど誤差といってもよさそうな差だったし、この間にフジテレビがボケ局になったと考えたくなるくらい差が大きくなった感じ。元々低コントラストの淡い質感だけど、BSの方が線もはっきりしてさらに精細感のある絵になっている。

ボケの差だけでなくノイズも少ないので、BSの放送がかなり遅いこともあり素材から画質が異なっていた可能性もありそう。何が変わって差が出たのか、別の視点で調べてみた方がよさそうだ。

追記
微妙な違いとは言っても条件さえよければわかる差なので今ごろ気付いたのかよという話になってしまったけれど、フジテレビ12/2のノイタミナで変化しているようなのでこの頃からボケが入るようになったいたようだ。ようするに分布差は元映像の質の影響ではなく局の問題。すべての要素で上と言えるかどうかはともかく、鮮明さでは当面BSフジ>フジテレビの状況が続くことになりそう。

フジは少しボケた画質に変わったのにノイズは増えたように見え、圧縮劣化の軽減を狙った変更という感じがしない。これもまた憶測でしかないけれど何かの設備更新のために一時的に低品質な代替システムを使って迂回しているための劣化とかで、近いうちに以前の(あるいはそれ以上の)画質に戻ったりしないかな?

これもジャギの特徴はフジと変わらず、細すぎるくらいの線で描かれた部分が多いので全体に縦横とも1280x720の特徴が強く残るHV1280。フジより鮮明でも横1440経由なのは他と同じ。

フラクタル 1話


局:BSフジ
放送日:2011/02/26
評価:HV1280

フジと同じ場所。

カットによって分布差があるものの、全体にBSの方が少し大きな分布になっていて僅かに鮮明。これも横1440を経由した映像だけど、動きの少ないところは圧縮ノイズも少なくフジより安定している。といっても、普通にテレビで見てロゴ無しで判別するのは難しいかな?

ジャギの特徴は変わらず、細めの線には縦720のジャギが乱れなく綺麗に残っていてもちろんHV1280。

2011年2月26日土曜日

Aチャンネル 番宣


局:TBS
放送日:2011/02/25
評価:HV1280

鮮明なところは少し縦の伸びが悪く、横長の楕円っぽい分布になる。少し線も太めでしっかり黒く、くっきり感は十分。線の輪郭は少し甘い分なめらかに見えるけれど、簡素な絵柄もあって精細な感じはしない。分布含め、数年前よくあった質感でちょっと古風な印象?

縦は少し乱れもあり、逆に横は綺麗に補間されて元絵の特徴が強くわかりにくいけれど、ノイズには正確に横1280の特徴が残っていてこれもHV1280。

最後のカットはアニメではない画像を使ったフルHD相当の精細な映像になっているのはよくあるパターン。この部分の元画像は印刷用途にも使っているものなのか、かなり高精細な絵を縮小したような特徴になっている。

2011年2月25日金曜日

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 番宣


局:フジテレビ
放送日:2011/02/24
評価:HV1280


中間的な円に近い分布。この程度の大きさの分布自体は珍しくないけれど、ここまで輪郭がはっきりしている例は少なめ。

ノイタミナにしては久しぶりに彩度高めでちょっと新鮮。分布通り、少し甘い輪郭の絵でも、コントラストは十分で鮮明に見える。

番宣用映像だから、という理由かもしれないけれど、少し圧縮ノイズが多めで静止画で見ると少し荒れて見えるところが多い。本放送ではもう少し安定した映像になって欲しいところ。

ジャギ感の残る絵をソフトにしてみたものの、ボケ過ぎと感じて後からシャープフィルタで少し鮮明な方向に修正した?と思いたくなるボケと輪郭強調が共存したような独特な線になっている。狙った質感にするのに少し苦労したように見えるけれど妄想過ぎかな?

少し線も乱れ気味だけど細めの線を中心に綺麗に縦720のジャギが残っていてこれもHV1280。

緋弾のアリア 番宣


局:TBS
放送日:2011/02/24
参考評価:HV1280+

以前流れていた番宣は本編の動画映像を使っていないのでスルー。新しい番宣でも本編画質とは無関係の映像だけど今回は特徴を見ておこう。

比較的大きな分布の鮮明映像で、映像自体はフルHDで編集している。ただ、使っている静止画は解像度不足で拡大した状態なので上下隅まで伸びる巨大分布にはなっていない。カットによっては縦900を越える高精細映像になっているところもあるけれど、静止画に近い映像であればフルHD相当の映像はいくらでもあるし興味深い特徴でもない。

本編画質とは無関係なので何の参考にもならず、本放送はJCらしい小さめの分布になると言っておけば高確率で当たるだろう。1ヶ月前でもこの状態だと、動く映像を出さないのではなく、出せないくらいスケジュール的に厳しいのか、とちょっと心配になってくる?

2011年2月24日木曜日

バスカッシュ! 12話


局:キッズステーションHD@e2
放送日:2011/02/23
評価:HVFULL, HV1280


初放送でもなく中途半端な話数だけど、12話のBパート冒頭のOPはアニメ映像ではまだまだ貴重なフルHD映像になっているのでTBSと比較してみる。いつも通り同じフレーム。

1920局でも1440経由なのでTBS同様横が切れた分布になっているけれど、縦の伸びは非常によく巨大分布の鮮明映像になっている。

左右の黒い部分がTBSより少し明るくなっているのは圧縮劣化のノイズが大半で安定性では劣るけれど、元が鮮明な映像だけにキッズの方がより鮮明で細い線の特徴を維持しているところがある。

といってもキッズの映像を一旦1440x1080に縮小して拡大しなおしても顕著な劣化は見えずTBSより鮮明な状態は維持できてしまうので1920放送の効果なのかは微妙なようだ。実際に行なわれる1920-1440リサイズの質も影響するので1920放送にまったく意味がないというわけではないけれど、鮮明さをとるか安定性を取るかのエンコーダの方向性の差の方が強く影響している感じがする。




本編の分布も見ておこう。これもTBSと同じ場所。

補間の優秀なリサイズで元絵の特徴もよう残っていて線のジャギだけに注目するとわかりにくいところも多いけれど、ノイズには縦720の特徴もはっきり残っていてこれもHV1280。

劇場版 マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~ CM


局:TOKYO MX
放送日:2011/02/23
評価:HV1280

公開も近いので劇場版のCMもチェックしておこう。

テレビシリーズの微妙な分布とは大きく異なり、四角感はあるものの大きな分布の鮮明映像。

線が細めなこともあってわずかにジャギ感の残るカットもあり、その特徴が少し角ばった分布に現われている。リサイズの副作用のリンギング的ノイズで僅かに輪郭強調気味になっていてくっきり感は十分。ノイズの少ない上質な映像ではないけれど、テレビシリーズの質感そのまま高解像度化した感じでこの作品らしい画質という印象かな?

高解像度といってもテレビシリーズのHV960より上というだけで、国内の映画では定番になっている映画でも黒帯なしの16:9のHV1280。縦だけでなく横も1280x720の特徴がはっきり出ている。

遊☆戯☆王ゼアル 番宣


局:テレビ東京
放送日:2011/02/23
評価:HV1280+?

境界がはっきりしないけれど大きな円分布。少しコントラストは控えめでくっきり感の強い映像ではないけれど十分鮮明に見える。

現シリーズは1440x810。初期から放送回やカットによっても画質が安定しなかったものの、当時としてはトップクラスの大きな分布だった。1話の頃は1440x810の存在も知らなかった。

この番宣もリサイズの影響と思える線の乱れがあり、十分な精度で断定できるような特徴が見つからない。ジャギに注目すると縦810に近い特徴はあるものの、正確にその数字とも言えず本放送で劣化の少ない場所を見て判断した方がよさそう。1280x720の特徴があるわけでもないので、?付きでHV1280+で放送待ち。

2011年2月22日火曜日

「ダンボール戦機」いよいよバトルスタート! (番宣番組)


局:テレビ東京
放送日:2011/02/22
評価:HV1280+

数分の番宣番組中の本編映像。

動きの少ない安定したカットも多く、前回見た番宣より大きな分布なっているけれど、ちょっと変な分布。

不自然な分布になっているのは、何故か1080iの片方のフィールドだけを縦2倍に拡大していて、少し変わったリサイズ処理になっているため。CM枠での番宣はこのような劣化はなく、あくまでこの番組を作る編集で劣化で本放送は問題ないだろう。

番宣で奇妙な劣化が出ている映像はたまにあるけれど、NHKでのHV番宣映像でも片フィールドを拡大した状態になっていることがよくあり、こばと。やもしドラの番宣にも似た状態の映像が混ざっていた。画質を悪くする意図があるわけはなく、編集や特殊再生などに伴うコーミングを排除する簡易な手法として実写でもよく使われるけれど、2分のアニメ映像全体がこの状態というのは珍しい。

前回の番宣で書いた通りタイトルの文字には縦900の特徴があったけれど、別の15秒番宣の通常のアニメカットに縦810のジャギがはっきり出ていたので本編1440x810、OPなどが1600x900、と感じになりそう。

2011年2月21日月曜日

ハッピー フィート



局:ムービープラスHD@e2
放送日:2011/02/20
評価:HV1280+?

アニメのキーワードで録画されていたので、チェックしてみる。アメリカで2006年公開の3DCG。

巨大ではないものの、十分大きな円に近い分布で十分鮮明なHV画質。上108, 下176程度の太い黒帯付きのシネスコサイズ。シネスコっぽい横長映像はシャフトのおかげで見慣れた存在だけど、映画ではビスタやサイドカットで16:9で放送されるものが多く、シネスコのまま放送されるアニメ作品は少ない。

海外のアニメではたまにあるけれど、同じ絵が2フレーム続いたら負け、というルールでもあるかのように常にどこか動き続け静止した状態が皆無に近い。紙芝居じゃないんだから動いた方がいいとは思うけれど、数秒静止も珍しくない国内のアニメに慣れているだけに、落ち着け!と言いたくなるくらいよく動く。大きく動く部分はぶれた絵にしていることもあり、圧縮劣化も目立たず落ち着いた質感で見やすい。

ただ、常に動いているために圧縮で細部が微妙に滲んでいて解像度を推定できるような特徴がほとんど見つからない。分布含め黒帯込みでフルHD相当といえるような特徴もないけれど1280x720よりは上に見えるので?付きでHV1280+。

2011年2月20日日曜日

ノイタミナ 番宣


局:BSフジ
放送日:2011/02/19
評価:HVFULL

フジで番宣が流れた前半アニメ直後の枠も以前からCMだったので予想通りではあるけれど、フラクタル、放浪息子とも動画番宣はなく、番外的に久しぶりに最後の静止画予告をチェック。以前はフジでもノイタミナでは動画番宣はほとんどなかった。

フラクタルの絵の部分だけを残してのチェック。十分大きな絵を画面1/4程度まで縮小して使っているので、フルHD相当の精細な絵になっている。巨大分布でも左右はばっさり切れた1440経由の映像。

BSフジは2009年のマスター更新で格段に画質は向上したけれど、多数の番組、CMをチェックしてみてもテロップ類も含め1920を維持した映像は皆無でいずれも1440経由。すべての1920局を十分調べたとはいえないものの、今のところ文字通りのフルHD1920x1080映像が放送されていることを確認できたのはWOWOWのみ。

追記
その後、BS日テレで、一部の天気予報や文字だけニュースのCG画面で1920を維持した映像を発見。実写番組のテロップにも1920のものがあったけれど、実写映像部分は1440だった。



おまけでノイタミナ冒頭のアイキャッチ部分の分布。

ここも似たような縦長巨大分布のフルHD相当の映像。やはり左右が切れてしまっていて1440経由。

2011年2月18日金曜日

ダンボール戦記 番宣


局:テレビ東京
放送日:2011/02/17
評価:HV1280+?

夕方辺りで15秒超の普通の番宣も流れているのかもしれないけれど、見つけた5秒CMでチェック。

絵の部分は動画動きで安定しないカットで条件が悪いけれど、それなりの大きさの円分布になる。線も細すぎずコントラスト十分で平均的なHV画質、といった感じに見える。

普通のHVっぽく見える絵の部分は、圧縮劣化で細部が大きく崩れているのでお手上げ状態。ただ最後のタイトルの静止画部分を見ると縦900のジャギがあったりするので、本編も1600x900の高解像度作品の可能性がありそう。普通の動画部分の特徴ではないので?付き。

2011年2月17日木曜日

マクロスF 11話


局:TOKYO MX
放送日:2011/02/16
評価:HV960

1日2話1時間の帯枠だけにもうHV回。他局での放送同様HVに変わる。2話以降チェックしてなかったけど、HVで放送されてたりしないよね?


TBSで見た場所と同じ。

上質のアプコンの可能性も疑いたくなるくらい小さめの四角分布だけど、縦横とも960x540の特徴がはっきり残っている。

線も太めでしっかり暗く高コントラストなので分布の割りには鮮明な映像に見えるものの微妙なボケもあり、分布通りの微妙画質。

HV化後も放送回によって少し特徴が異なったり、カットによっても変わることがあるなど、2008年当時としても画質の安定しない作品だった。

番外 今更すぎる千と千尋の赤話 前編

計算ミスの指摘があり訂正中・・・

2011年2月9日水曜日

マクロスF 1話



局:TOKYO MX
放送日:2011/02/09
評価:SD-ip/486(A)

再放送しまくりのマクロスFは1話からL字付き。

tvkなどでチェックしたフレームと同じ場所。

いつも通りtvkより少し横の伸びがよく、BS11, tvkより少し鮮明。ボケの副作用で線も黒浮き気味なので、静止画で比較すると差もわかりやすいけれど、所詮アプコンということで、普通にテレビで見て違いに気付く人は少ないだろう。

前回のMXはマルチ編成時間帯でのSD放送だった。

かわいいコックさん


局:TOKYO MX
放送日:2011/02/08
評価:HV1280

たちゅまる的なCM枠での短編作品なのか、番宣的なものなのかよくわからないけれどFLASHっぽいPC作画系短編作品。公式では"KAWAII COOK SAN"表記になっている。

同心円状の分布がが見えるかなり大きな分布になっているけれど、高解像度映像というわけではなく、縦720の特徴もはっきりに残るHV1280。工夫したリサイズでボケを軽減しているこのパターンの巨大分布HV1280映像がPC作画系作品などで増えている感じ。良く見ると上下隅の分布が鏡で折り返したような逆向きの円弧になっている辺りが普通の高精細映像と違う特徴。

分布通りの鮮明な映像だけど代償として3ピクセル周期的の乱れも出ている。それでも少し離れてみれば気付けない程度の問題なので、この手の映像であればこんな手法もアリかな?

1.5倍の拡大になるHV1280のアプコン処理だけでなく、960x540の映像などちょうど2倍の拡大になる場合や、縦2倍拡大を前提としていたアナログハイビジョンのアプコン時代から拡大に伴うボケや細い線のコントラスト低下などを軽減する工夫したリサイズは使われていて、特に新しい手法というわけでもない。

2011年2月6日日曜日

若手アニメーター育成プロジェクト 予告編

圧縮劣化の影響なのか線が少し荒れ気味な上、縦方向の劣化もありすべて?付きの評価になってしまったけれど、youtubeなどで予告が配信されているので4作品を並べてみる。関東でのテレビ放送はしばらくなさそうだけど、MXあたりで放送される可能性はありそう? というかMBS同様、あの続きで放送すればよかったのに。


キズナ一撃

サイト:youtube
配信日:2011/02/04?
評価:HV1280?

大きめの円分布の鮮明HV。

コントラストも十分でくっきり感の強い映像だけど、圧縮の影響だけとは思えないくらい線が崩れ気味。荒れているというほどでもなく普通に見ていて気にほどでもないけれど、少しジャギ感の残る映像。

縦横とも1280x720に近い周期の特徴は見えるものの、十分な精度で確認できず?付き。放送であれば十分な精度で確認できるフレームも見つかるだろう。




おぢいさんのランプ

サイト:youtube
配信日:2011/02/04?
評価:HV1280?

十分大きめの分布でも全体に少し横長感のある楕円分布になる。

映像としては鮮明だけどコントラスト控えめということもあって落ち着いた印象。

この作品も少し線が崩れ気味でジャギ感が残こっているのに、正確な数字が確認できない。横1280に近い周期には見えるけれど、確信どころか不安を感じるくらいわかりにくいので?付き。




万能野菜ニンニンマン

サイト:youtube
配信日:2011/02/04?
評価:HV1280?

小さいほどではないけれど、少し四角感のある分布。この作品もややジャギ感の残る荒れはあるけれど、なめらかに見える線も多く、圧縮など後での劣化が大きかったように見える。P.A.worksと言われるとそんな感じがしてきるすっきり感を避けたような映像だけど、カットによってコントラウトも高めで十分鮮明。

これも横1280に近い特徴はあるものの、正確に1280x720の特徴は見つからず?付き。




たんすわらし

サイト:youtube
配信日:2011/02/04?
評価:HV1280?


アプコン?と思いたくなるような分布のかなりソフトな映像。元からコントラスト低めの映像がぼかしで線も黒浮き気味になりかなり甘い絵になっている。その割りには線も荒れ気味で少し汚い絵になってしまっている。

IG作品なので元からこの状態に近かったというより、それ以降の処理で劣化したのかな?このところJCフィルタっぽいIG作品が増えている感じもするけれどこれもその一つといったところ。

これもまた横1280の周期の特徴はあるものの、断定できるようなフレームが見つからず?付きのHV1280評価。



この配信映像自体は冒頭の文字部分の分布からちゃんと横1920のマスターが元になっているし、youtube圧縮の特徴からここまで崩れた線になるとは考えにくいので、この予告編集の映像を作った段階で何らかのシャープ系フィルタを使っているとか、変な処理があった感じがする奇妙な映像。放送などでは他のアニメ同様、オリジナルの特徴通りの映像になりそう。

荒れは目立つものの動きの大きなシーンでも激しく崩れるような圧縮劣化は少なく安定感は十分。ネット配信画像は最近まで(今でも)何も考えず雑に処理した30fps映像とか激しい圧縮劣化が目立つ酷いものが多かったけれど、フルHDでここまで安定した映像が見れるようになったのは凄い状況である。とは言ってもデジタル放送以上の安定感は、破綻が見えるくらいなら絵のディテールを潰してしまえ、という代償の上に成り立っているだけであり、見た目の印象だけで評価するのも危険だろう。動きの大きい部分での劣化こそ避けられないけれど、デジタル放送の情報量はまだまだ圧倒的。

スイートプリキュア♪ 1話


局:テレビ朝日
放送日:2011/02/06
評価:HV1280+

番宣同様、大きな分布の鮮明で精細なHV映像。

極端な精細描写は少なく、どちらかというとバランス志向の映像。丁寧なリサイズで線も細くなめらかで乱れはほとんどなく、高解像度をうまく活かしているように見える。最近は優秀なHV1280作品も増えたので印象差は縮まってきたけれど、1280x720ではどうがんばっても実現できない高画質になっている。

リサイズの向上で元絵の特徴も残っているので線のジャギに注目するとわかりにくいところが多いけれど、線周辺のノイズには縦900の特徴がよく残ってい
て引き続き1600x900制作。細かい描写のある部分では線の部分にも1600x900の周期のジャギが見えるところもある。

EDのCG映像は縦720に近い特徴が多く残っていてHV1280。またみてねの絵はジャギ感が強い絵になってしまっているけれど、提供バックとまたみてねの静止画はフルHD相当だった。

心霊探偵 八雲 1話


局:NHK-G
放送日:2011/02/05
評価:HV1280

BShiと同じ場所。

いつも通りNHK地上波ボケで横伸びが悪くなり縦長の楕円分布。線も細めなのでぼかしの副作用で黒浮きしているところも多く、BShiに比べて締まりのない絵になっている。それでも元は鮮明なHV映像なのでテレビの補正含めて見比べてもはっきりわかるような差を感じる環境は少ないだろう。

BShiでは動きの大きな部分でブロックノイズも多発していて安定感では圧倒的に地上波の方が上というところも他作品と同様の傾向。BShiも動きが少ないところはノイズ含め細部の特徴も崩れず残っているけれど、他のBS1920局は動きにも強いだけに大きく見劣りしたまま間もなく終了。ちなみにBShiではアニメ以外の番組含め1440経由の映像しか発見できず、すべての番組(テロップ等含め)が1440x1080を拡大しただけのフルHD放送だった。

縦方向にはほとんどボケもなく正確に縦720のジャギもBShi同様はっきり残っている。

2011年2月4日金曜日

もしドラ 番宣



局:NHK-G
放送日:2011/02/03
評価:HV1280

プレマップで流れた番宣。

アプコンと疑いたくなるほどではないけれど小さい分布。NHKの番宣は本放送より少し悪い分布になることがあるけれど、比較的ソフトな画質になりそう。

コントラストも抑え目な上、ぼかしの副作用で線も黒浮き気味でメリハリのない絵になってしまっているカットも多い。それでも線の乱れは少ない素直なぼかしで細かい描写も完全に潰れずに残っているので、テレビの鮮明化処理次第で十分HVらしい映像に見えるだろう。

そのままではわかりにくいけれど少しシャープフィルタをかけると正確に縦720のジャギも簡単に確認でき、これもHV1280。

カスミン 1話


サイト:youtube
配信日:2010/12/06
評価:HV1280

配信当初は1080p再生不可などで先送りしたまま時間が経ってしまったけれど未チェックの作品なのでみておこう。

上質なHV画質と考えたくなるような大きめの円に近い分布だけど、初期のHVにありがちな補間なしのリサイズの影響で線がガタガタになっている。

NHK放送作品としては、名探偵ポアロとマーブルも似た印象の映像だったけれど特徴は少し異なり、この作品では1280x720→フルHDへのリサイズは補間されているので、撮影時のリサイズが問題だったようだ。720pで見ても線の粗さが気になるけれど、撮影直後の1280x720の状態も大差ない状態だっただろう。それでも線もしっかり黒く高コントラストの鮮明HVで、10年前の作品ということを考えれば十分凄い画質。

フルHDへのリサイズでの乱れは少なく、縦横とも正確に1280x720のジャギが残っているHV1280。OPなど文字のあるフレームの分布や細部の特徴からこれも横1440経由の映像で、制作時期を考えるとオリジナルのマスター自体1440x1080かな?

youtubeでは星を追う子どもでも似た特徴があったけれど、文字などを見ると縦540の周期で線が階段状になっているところが多い。星を追う・・のところでは、元映像がフィールド逆転状態だったための影響?というような推測を書いてしまったけれど、どうもyoutube1080pでは縦方向の劣化が起こることがあるようだ。

starry☆sky 1話


局:TOKYO MX
放送日:2011/02/03
評価:SD-ip/486(A)


普通のアプコン分布。HVが当たり前になっただけに、新作でこの分布だと懐かしさを感じてしまう?普通に見ていてもSDっぽいジャギが見えてしまうくらいなので、アプコンとしては鮮明に見える方。

ただ、この作品もまた白とび気味の明るさのおかしな映像で、ドラクラ同様明るすぎる部分はそのまま、暗部は切り捨てられていると思える輝度分布になっている。明るすぎる部分の階調は残っているので補正すればほとんど不自然さは感じない絵になる。

2011年2月3日木曜日

番外 TOKYO MX ゆめらいおん


局:TOKYO MX
放送日:2011/02/02
評価:HVFULL


見慣れすぎて空気みたいな存在だったからか調べてみようと思ったことがなかったけれど、見た目にも鮮明なデジタル作画っぽい特徴通りの巨大分布で同心円状の特徴もはっきり出ている。

1440放送なので横はばっさり切れているけれど、横1920の特徴もよく残っていて元はフルHD映像。

アニメ以外の番組のCGOPとか局のクロージングのCGなどはほとんどスルーしているので、その辺にもフルHD相当のCG映像も多々ありそうだ。興味もないので調べないけど・・・

2011年2月2日水曜日

放課後のプレアデス


サイト:youtube
配信日:2011/02/01
評価:HV1280

1280x720配信の割りには小さめの分布。少しノイズも多く、二重の分布に見えるところが多い。狙った質感かもしれないけれど、線もあまりなめらかでなくソフトな画質。ブロックノイズのような目立つ劣化はなく十分安定して見えるものの、圧縮劣化も小さくなく、視聴環境次第では線の崩れや揺らぎが少し気になることもありそう。

文字には比較的きれいに1280x720の特徴が残っているけれど、絵の部分は横1280周期のノイズの特長は見えるものの1280x720配信の割りには崩れ気味。圧縮の影響かもしれないけれど普通のアニメと同様、一回フルHDにした後で配信用に1280x720に戻したくらいの乱れに見える。ただ確実にその処理を行ったと言える特長は見つからなかった。

これはゾンビですか? 4話


局:TOKYO MX
放送日:2011/02/01
評価:HV1280

1話と大差ない大きめの円分布で十分鮮明なHV画質。

激しく白とびしたカットも相変わらず多く、ドラゴンクライシスに似た明るさのバランスがおかしな映像だけど、ドラゴンクライシスとどう違うのか特徴を確認しておこう。

都合がよいことに公式の各話紹介にある画像は、放送のような白とびもなくオリジナルの色をほぼ維持しているようなので、その画像を使って放送と比較してみよう。




左上は、公式の4話の画像を意図的に[0-255]スケールに変換した輝度分布。キッズ以外のドラゴンクライシスの分布のように右(明)方向に溢れた状態になっている。このフレームでは暗い色も極端に暗くないので右(明)方向にしか溢れていないけれど、他の画像では左(暗)方向にも溢れた状態になる。

左下はMXの放送の同じフレームの分布。多少誤差はあるけれど、黒いエリアは左上の分布とよく一致してしている。ドラゴンクライシスと異なり溢れた部分が切り捨てられているので、右側がばっさり切れた状態。データ的には不適切な映像ではないけれど、明るさのバランスは異常なままな上に、明るいシーンは白とびだらけという悲惨な映像。このフレームではわからないけれど左(暗)方向も切り捨てられている。

右上は公式の画像を普通に変換した時の分布。オリジナルの映像を正しく処理すれば放送ではこんな感じになっていたはず。

右下はMXのデータを補正した分布。切り捨てられた階調は復元できるはずもなくばっさり切れた分布はそのままで、補正しても白とび状態は変わらない。それでも補正した方が見やすい映像と感じる人が多いだろう。少し工夫して補正すればちょっとはマシな絵にすることも可能。

極端な仮説としてこれも一種の低画質化放送と考えることもできるけれど、過去のいくつかの例同様ただのミスでBD, DVDまでそのままという可能性も高そう。まだ時間があるので購入予定の人は今から声を上げておけば修正されるかも??

2011年2月1日火曜日

番外 アニマックス@e2 4:3 → 16:9 移行を比較してみる

SD放送でのこのパターンの変化を調べる機会は最後に近いので調べておこう。



4:3番組の代表としてケロロ軍曹 傑作選

★4:3アニメです
放送日:2011/01/31

比較できるように予告のフレームを使用。

4:3とはいっても4:3-ipでアプコンしたHV映像をダウンコンバート+サイドパネル部分を削っての放送。他のSD放送でも似た傾向はあるけれど、変換の過程で縦の伸びが悪くなるのは仕方ないとしても、横の伸びも4:3としては悪く、状態のよいスクイーズアプコンと大差ない。




★4:3アニメです
放送日:2011/02/01

上と同じ絵のフレームで比較。

16:9でサイドパネル付きになったことで絵の部分は横540程度しかなく、横の伸びがさらに悪くなり、4:3コンポネで演出的なぼかしもないのにとても小さい分布になってしまっている。4:3の時もダウンコンバートなので縦方向は特に変化した感じはない。

上の分布を見ると、4:3時代は16:9のままSD化した後にサイドカットした可能性も考えたくなるけれど、16:9ではさらにボケていることから先にサイドカットした後で4:3SD化していたようだ。

見るに耐えないというほどの悪さはないけれど、画質を少しでも気にしていれば見比べなくてもボケに気付く人も多そう。





16:9ののだめカンタービレの比較。探せば同じ絵もありそうだけど、面倒なのでOPでの比較。文字もそのまま。

放送日:2011/01/31

レタボ状態の4:3での放送なので、16:9環境では拡大しなければ額縁になる。レタボズーム相当の映像でも縦の伸びはかなり悪い。





放送日:2011/02/01

縦の伸びも少しよくなったけれど、通常のアプコンHV放送には遠く及ばない。ダウンコンバートSD放送ではどこも似たような微妙分布なので悪いというより普通かな?なにより16:9テレビで見た時、余分な機能や操作なしでちゃんと全画面表示になるだけでも十分価値がある変更だろう。

ただ他のSD局同様1080→486縮小後に縦6ピクセル分削った状態なので、レタボに比べて絵の上下が僅かに切れてしまっている。


BS移転まで半年程度なので、今ごろ変えなくてもという気もするし、4:3番組だけ見ていた人には改悪でしかないけれど、16:9作品率も上がってきてやらないよりはやった方がよかった、といったところかな?