2012年4月9日月曜日

劇場版 BLOOD-C The Last Dark CM


局:テレビ東京
放送日:2012/04/08
評価:HV1280+


枠に入らないという感じになるほどの巨大さはないけれど、暗いながらも縦の伸びはかなりよい。明るいカットを見る限り線もそれほど黒くなく、くっきり感抜群という画質ではなくても精細感は非常に高く、普通のアニメとはまったく異なる高解像度感がある。


一見、縦1080に見えるような特徴も残っているけれど微妙に拡大した状態に見えるところが多い。CM内のフレームだけでは雑な数字しか確認できなかったけれど1020~1040程度から1080に拡大したように見えるところが複数あった。撮影はフルHDでも絵を少し拡大しているパターン、あるいはオリジナルは16:9でない可能性含め映像から断定することはできないけれど、フルHDクラスの高精細HVアニメと言ってもよさそうな特徴になっている。




評価:HV1280+-i/900



30秒CMの18秒辺りにあるPCモニタ画面のようなCGっぽい作りのカットの分布。

奇妙な分布だけどここは通常の絵のカットとは異なり、絵で見ても縞状の劣化が見えフィールド毎の拡大で劣化しているパターン。元は縦900なのでCG系の映像は1600x900で作っているのかも。

映画でも制作過程では60iで作業することもあるのだろう。完成したマスターから切り出した映像かもわからないし、CGカット全部がこんな状態ではないことを祈る。

黒帯なし16:9のCMだけど、この状態のカットが存在するということはハイビジョン解像度の16:9作っている可能性も高そうだ。

ここまで高解像度になると縞解消でも上質な絵にすることは難しいけれど、
Destripe(450, 4, 3, 3)
辺りの設定で線の乱れは大幅に改善可能。

へうげもの 1話

局:NHK-G
放送日:2012/04/08
評価:HV1280

BSプレミアム1話と同じところ。


NHK地上波ボケで横の伸びが悪いいつも通りの傾向。これも比較的しっかり暗い線での描写が多いのでボケても線の黒浮きは軽微で見た目の鮮明さはそれほど変わらないけれど、背景の細かい描写も潰れ気味で少し甘い絵に見える環境も多そう。

BSではグレイン風ノイズもあまりつぶれず効果としてしっかり残っていたけれど、地上波では潰れて効果というより文字通りノイズっぽく見え少し汚い感じもする。安定感が高いわけでもなく、地上波の方が良い要素も特に見当たらない。

黄昏乙女×アムネジア 1話



局:tvk
放送日:2012/04/08
評価:HV1280


大きいというほどではないけれど、tvkなので他局はもっと大きな分布になるだろう。高コントラストでも少し暗い絵にしている上、周囲を暗くしているカットも多いので暗い映像と感じが強い。といっても明るい部分は十分明るいので何が起こっているのかわからないようなバランスの悪さはなく、見やすい映像になっている。

明るさ表現では効果も使っているし、シネスコっぽい上下帯カットとかもあるけれど、過去の大沼作品と比べると過剰な色彩表現も控えめで地味な印象。

本編映像を見ると番宣で1280x720のように見えるところがあってちょっと期待したけれど、縦720の特徴もしっかり残っていてこれもHV1280。番宣の高解像度の特徴は本放送の絵にもあったけれど、元絵が比較的ジャギ感の強い絵だったようで、それをしっかり補間の効くリサイズで縮小していたので線に縦は800を超えるその元絵の特徴が強く残っているところが多かった、というオチ。

作品の雰囲気に合わせて意図的にやっているかもしれないけれど、元絵のかなり精細なのに全体に細かい描写の潰れが目立ち、720→1080のリサイズで少し輝度ムラが出ているなど、全体に雑な仕事っぽくも見える特徴が多いのがちょっと気になった。

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 1話


局:テレビ東京
放送日:2012/04/08
評価:HV1280

 
僅かに角ばった感じのある分布にも見えるけれど、大きな円に近い分布。細めの線でもしっかり暗くメリハリのあるくっきり画質。ただ線の太さがばらばらでカットによって、あるいはカット内でも線の太さで鮮明さに差が出ているところも多い。

ベタ塗り感を軽減したような特徴も見えるので、何らかのノイズ効果を使っているようには見えるけれど、グレインのようなちらつきはないので圧縮劣化も特に増えた感じはなく、十分落ち着いた放送画質と言えそう。

しっかり補間された線でも乱れも少ないので縦720の特徴もわかりやすく残っていてこれもHV1280。

SDサイズに縮小して再アプコンしてみると、そっくりというほどでないけれど1期の質感に近い絵になる。という話はまったく根拠にならないし憶測の範囲だけど、1期はSDでも高解像度の特徴が残っているところもあったので今回とそれほど差のない作画だったのかも?

謎の彼女X 1話


局:tvk
放送日:2012/04/08
評価:HV1280


MXと同じところ。

少し横の伸びが悪くなっているけれど、MXでもHVとしては小さい分布なので差は小さい。

輪郭が甘くなっていたり細かい描写が潰れているところも多いので、どこか甘い感じがする絵に見える環境も少なくないだろうけど、線も少し太めでしっかり黒いところが多いので鮮明さではMXとの差は大きくない。

これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド 1話


局:tvk
放送日:2012/04/08
評価:HV1280


MX, BS11と同じところ。


tvkだけ一回り小さい分布でボケというより少し滲んだように崩れた絵になっている。

比較しなければ小さいというほどの分布でもなく、MX, BS11でもくっきり感の強いHV画質でもないので、見比べても違いが良くわからないかもしれないけれど、元から少しソフトな絵になっているところでは線の黒浮きも大きく、細かい描写が潰れていたりするので、場所を選んで比較すれば判別も容易だろう。