2014年1月11日土曜日

鬼灯の冷徹 1話


局:TBS
放送日:2014/01/10
制作:WIT STUDIO
評価:HV1280+/846


縦も枠を超えるような伸びではないけれど巨大といってもいいくらいの分布になる。絵で見ても一目で1280x720クラスの映像ではないとわかる精細感があるけれど、線もしっかり暗く高コントラストの鮮明精細HV画質になっている。

ノイズ効果のちらつきも残っているけれど、ノイズの粒はほとんど潰れてすっきりしたベタ塗り画質になっているので、高解像度でも安定感は高く、圧縮劣化もほとんど気にならない。

リサイズでの乱れもほとんどなく、縦864のジャギも綺麗に残っていて、元はもえたんBASARAの1536x864。IGを中心に1536x864作品もかなりの本数見てきたけれど、この作品ほど綺麗に縦864のジャギが残っている映像は初めてかも。

進撃の巨人では縦824か857の整数で16:9にならない中途半端な数字だったWIT STUDIOだけど、縦横とも16の倍数になるデジタル的に切りのいいIG標準1536x864になった。WIT STUDIOはIG系の制作の一つなのでこの数字に標準になりそうだ。

Wake Up, Girls! 1話



局:テレビ東京
放送日:2014/01/10
制作:Ordet x タツノコプロ
評価:HV1280

制作の違いという感じではないけれど、分布が大きく変わるところが混ざっていたので、2箇所見ておこう。

上はかなり大きな円分布になっているけれど、特にぼかしなどの効果はなくても下くらいの一回り小さい分布になるところもある。

どちらもしっかり暗い線のすっきりくっきり画質なので分布に差があっても似たような絵に見えるけれど、線の輪郭の特徴も異なっている。環境によっては質感が変わったと感じるくらいの違いはあり、上の状態のカットはややジャギ感の強い線でも若干細く、下のカットより少し精細に見える。



上と比べると小さいけれど、線も滑らかで落ち着いた絵に見える。好みの問題になるけれど、上の方が少し雑な作りに見えるし、視聴環境に影響されにくいので、こちらの方が高画質と感じる人が多いだろう。一部しか確認していないけれど下のようなカットの方が圧倒的に多いようだ。

どちらにも共通して上下に×状の分布が見え、鮮明を優先したリサイズで拡大している。ただ、似た特徴の他作品よりは鮮明さを欲張りすぎていない処理のようで線の揺らぎも目立たない。

軽微なグレイン効果はあるけれど、大半のノイズは潰れてすっきりした絵になり、簡素な絵も効いているのか安定感はまずまず。

線が細いので上のフレームの方がジャギがわかりやすいけれど、どちらも縦720の特徴がしっかり残っていてこれもHV1280。

映画のCMもあちこちで頻繁に流れているけれど、大きさは下に近い分布になる。リサイズ処理は異なっていて、映画CMの方がさらに線が滑らかな絵に見える。サイズは変わらず映画でも黒帯なし16:9のHV1280。

ストレンジ・プラス 1話


局:tvk
放送日:2014/01/10
制作:セブン
評価:HV1280

全体に絵も簡素で露骨な動画節約演出も多い低予算っぽい作りの短編。

小ぢんまりした分布のソフトなHV画質だけど、線がしっかり暗いので分布の割にはメリハリのある映像に見える。ただ全体に明るさや彩度を抑えた暗めのカットが多いので、落ち着いた絵というか地味な印象。tvk画質なのでオリジナルはもう少しメリハリのある映像なのだろう。


先週の特番で流れた番宣の方が鮮明で、本放送の方が劣化が多く、線も荒れ気味で特徴がはっきりしない。番宣の方が何らかの理由でノイズ効果が弱くなっていて、圧縮劣化が出にくい映像になっていたのかも?

劣化で縦720に見えないくらい荒れたフレームが大半だけど、縦720の特徴が断片的に残っているフレームもしっかりあり、これもHV1280。

のうりん 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/01/10
制作:SILVER LINK.
評価:HV1280


綺麗な円という感じではないけれど、このフレームは大きめの円に近い分布になる。ただ、鮮明に見えるところでも演出的に少しぼかしたカットの方が目立ち、一回り以上小さい分布になるところがほとんど。

線が最初から明るい色にしている上、ぼかしなどの影響で極端に黒浮きした線も多く見つかる。さらに、元から少しジャギ感の残っていた線がノイズ効果や圧縮劣化の影響で荒れ気味になっているので、狙った質感以上にはっきりしない絵になってしまったようにも見える。ちぐはぐに見える要素が多いので単純に作りが雑なだけかも?
 
少し線に乱れはあるものの縦720の特徴ははっきり残っているところが多く、これもHV1280。

結局、のんのんびよりで久しぶりに復活したSILVER LINK.のHV1280+は1作だけで終わってしまった。バカテスを思い出すような演出が多い作品だけど、見比べると画質的には3, 4年退化したような微妙画質に見えてしまう。