2013年1月12日土曜日

がんばれ!おでんくん


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/12
評価:HV1280


PC作画系CGの短編。動画っぽい動きも皆無ではないけれど、動きのほとんどは絵を動かしてつけている低予算っぽい映像。

大きめの円分布でPC作画に多い同心円状の分布も見えている。少しぼかして誤魔化しているけれどジャギ感の強い線で、縦横とも1280x720の特徴がわかりやすいHV1280。

一時期この手の映像ではフルHDが当たり前というくらい多くなっていたけれど、チェックしている作品では1280x720の映像の方が最近多くなってるような。

劇場版 HUNTER x HUNTER 緋色の幻影 宣伝映像


局:日本テレビ
放送日:2013/01/11
制作:マッドハウス
評価:HV1280+/810

CMも頻繁に放送されていたけれど、動きや効果ではっきりしない絵のカットばかりだったので、宣伝番組中の安定したフレームをチェック。

それでも小ぢんまりした分布だったり横長楕円分布になるような微妙画質の多いマッドハウスでは珍しいといってもいいくらい大きな円に近い分布になっている。それでもテレビシリーズ同様全体に線があまり黒くない上、効果の影響で極端に黒浮きしているところもあってこの分布でもソフトなHVに見えるところがほとんど。


映画でも黒帯なしの16:9だけど、数少ない状態のよいフレームに縦810のジャギが残っているところがあり1440x4810のHV1280+で間違いなさそう。テレビアニメの傾向同様、2012年春以降はHV1280の映画は激減しているけれど、これもテレビシリーズより高精細で作られた劇場版だった。

コクリコ坂から


局:日本テレビ
放送日:2013/01/11
制作:スタジオジブリ
評価:HVFULL


枠をはみ出すほどではないけれど、巨大分布の鮮明精細HV。若干明るさは抑え気味だけど、線もしっかり黒い高コントラストのくっきり画質になっている。

ただ、作品によっては過多と感じるくらい効果多用のテレビアニメが多くなってきただけに、屋外屋外どころか太陽が当たっているところと日陰でも似たような明るさになっているところが多い。強引に日差しを加えているところもあるけれど、メリハリのない単調な映像になってしまっている印象。


ほとんど潰れてしまっているけれどグレイン風ノイズのちらつきがあるけれど、さらにフィルム経由ではなくてもフレーム毎微妙に位置を変えてフィルムっぽく見える効果を使っている。近年のジブリ作品共通の特徴。上下21ピクセル幅の黒帯付きビスタというのもHVでのテレビ用映像ではジブリの標準フォーマットでいつも通り。

極端に細い線での描写は少なく、極端に精細感の強い絵ではないけれど、フルHDの限界近い細かい描写もしっかりかり、特に線が細い部分には黒帯込みで縦1080の特徴が残っているフルHD相当の映像。

線だけでなくスタッフの文字などの輪郭にも縮小した跡があり、今回も元はフルHD以上の映像だったよう名特徴なので1年くらい前のアリエッティと同じかもしれないけれど、今回は圧縮劣化で線の輪郭の微妙な特徴がはっきりせず元のサイズを推定できるところは見つからなかった。

生徒会の一存 Lv.2 0話


局:BS11
放送日:2013/01/11
制作:AIC
評価:HV1280


MXと同じところ。

これもMXとほとんど変わらない分布でも、ノイズが多く周囲が明るくなっているBS11らしい特徴。

普通に見ていて気になるような粗さはないけれど、動きの少ないところでも圧縮劣化で少し線が荒れている。MXの方が線も細く引き締まってはっきりしているところが多く、僅かな差でも鮮明な映像になっている。画質を意識して見比べても判別は難しいくらいの差だけれど、MXの方が良く見える環境の方が多いだろう。

ちはやふる2 1話


局:日本テレビ
放送日:2013/01/11
制作:マッドハウス
評価:HV1280


絵で見ると1期と大差ない質感になっているけれど、横長分布だった1期から円に近い分布に変わった。ただ横の伸びは少し悪く1期より若干ソフトな絵になっている。

その特徴に加え、1期でも演出で暗部を大きく持ち上げた明るいカットも良く使っていたけれど、2期1話は特に明るいシーンが多く、全体に鮮明さを抑えた淡い映像になった印象。

リサイズ品質は向上して縦ボケは軽減したけれど、ジャギ感の強い絵をぼかして整えたような特徴で、特に細かい描写では線がガタガタで縦720のジャギもわかりやすいところが多く、1期に引き続きHV1280。

ビビッドレッド・オペレーション 1話


局:TBS
放送日:2013/01/11
制作:A-1 Pictures
評価:HV1280


かなり大きな分布で、特に鮮明なところは少し四角感も出ている。明るい絵で線も黒に近い暗さで、メリハリのあるくっきり感の強い鮮明画質になっている。鮮明さを優先したような絵でも線も滑らかに見え、粗さもほとんど感じない。

良く出来たくっきり画質にはなっているけれど、グラデーションっぽい明るさの変化が大きい背景に対し、人物などは何故か輝度の変化がほとんどないベタ塗り絵になっている。更に明るさのバランスも背景と人物で異なるので人が浮いて見えてしまうカットも少なくない。初期の番宣から似たような特徴だったので狙ってやっているのだろうけど、演出としてどういう利点があるのかわからないし、雑な作りに見えてしまうだけなような。

軽微なグレイン風ノイズはあってもほとんど潰れてすっきりした絵になり、圧縮劣化も十分抑えられていて安定した放送画質になっている。それでも緻密な背景のカットでは動きが少なくても軽微なブロック化が発生して描写が崩れているところも多かった。

それほどジャギ感のない線に見えても、ここまで大きな分布になるくらい鮮明な映像では乱れの少ない縦720のジャギの特徴も全体に綺麗に残っていてこれもHV1280。

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/11
制作:ディオメディア
評価:HV1280/719


大きめの綺麗な円分布になるところが多い。線がかなり細い上あまり黒くないので、この分布でもソフトな絵に見える。線の太さによって黒さがバラバラになっているので、不自然なバランスに見えてしまうところも少しあるけれど、どのカットも似たような質感でちぐはぐな印象はない。テレビの鮮明化処理で十分鮮明で精細な絵に見える環境も多いだろうけど、環境によって印象が変わりやすい特徴と言えそう。

MXでは十分安定した画質になっていてグレインっぽいちらつきも見えないけれど、ほとんど動かないところでも圧縮劣化で線に乱れが出ていてるところが多かった。放送より前の段階で劣化していたようにも見えるので他局での特徴も合わせて確認したいところだけど、MX以外ではボケ局でしか放送ないので何かわかるかは微妙かも。

線も細くリサイズでの乱れも少ないのでジャギの特徴も比較的わかりやすいけれど、縦は何故か720より1少ない719。リサイズで絵が微妙に歪むこともあるけれど、どこを見ても同じ特徴なので拡大時に元映像の1ライン分欠けた状態に見える。EDも同じ特徴だった。

似たような例は過去にもあったけれど、最近は京アニの謎の数字以外リサイズで欠けていると思われる映像はほとんど見かけない。ただ限られた時間の中で調べているので720ではないのに720と誤認してしまった作品は多々あるかも・・・?

AKB0048 next stage 1話


局:BS11
放送日:2013/01/11
制作:SATELIGHT
評価:HV1280


MX, tvkと同じところ。


似たような分布でも周囲が明るく、伸びも微妙に悪く見えるBS11。

線が少し乱れているものの、元からソフトなHVなので荒れた感じはまったくない。ディテールの潰れ具合は、どちらが圧倒的に良いというわけでもなく場所次第といった感じ。

これも同等の画質と言ってしまってもいいくらいの差だけど、優劣を付けると僅差でもMXの方が上に見えるところが多い。

みなみけ ただいま 1話


局:BS11
放送日:2013/01/11
制作:feel.
評価:HV1280


MX, tvkと同じところ。

MXとほとんど変わらない分布だけど、僅かにBS11の方が伸びが悪く、ノイズで周囲も明るくなっている。

これも絵で比べるとロゴなしでは判別不可能なくらいの差しかないけれど、軽微でも圧縮劣化でブロック化しかかったような8ピクセル周期の崩れが出ているところが多くMXの方が安定している。背景のディテールで見ても、MXの方が潰れが少なく細かい特徴も残っているのでMXの方が上。

ほぼベタ塗りに見えるくらいのすっきり画質だけど弱いグレイン風ノイズがあり、BS11の方が影響を受けやすい傾向がそのまま出たようだ。

僕は友達が少ないNEXT 1話


局:TBS
放送日:2013/01/10
制作:AIC Build
評価:HV1280


1期が極端に鮮明な画質だったのでそれと比べると小さくなっているけれど、十分大きな円に近い分布の鮮明HV。

ぼかしの差より線もしっかり黒かった1期から2期では線が極端に明るくなり、分布から想像できないくらいソフトに見える。最初からあまり黒くないのにAICらしい極端に細い線で描いているのでさらに黒浮きして灰色という表現でも足りないくらい明るくなっている線も少なくない。髪など元から違う色の線を使っているところもあるけれど、線の太さ次第で線明るさがバラバラなので、カットによっては人物毎の見た目の鮮明さが異なり不自然に見えたりする。それでも似たようなちぐはぐ映像の多いAICの中では全体に似たような絵で安定しているので気にならない環境も多いかも。

ただ、こういう絵をSDまで縮小すると線が視認できなくなるほどはっきりしないところも出てくるだるろうし、DVDなどSDで視聴することを考えると問題になりそう。モバイル視聴でもHVが当たり前になりつつある時代だけど、環境を選ぶような極端な画質を積極的に選択するAICのチャレンジャーっぷりは評価すべきなのかな?

AICの特徴と言ってもいつも以上に細くジャギ感の強い線になっていて、縦横とも1280x720のじゃギがつまらないくらいわかりやすいHV1280。

ささみさん@がんばらない 1話




局:TBS
放送日:2013/01/10
制作:シャフト
評価:HV1280


シーンによってかなり絵の雰囲気が変わっているけれど、処理的にはいつものシャフトっぽい特徴で、特にぼかしの強いところ以外は似たような分布になる。

ノイズ効果でざらついた絵に見えるところが多いけれど、この作品もグレインのようなちらつくノイズではなく、動きのない固定したノイズテクスチャを重ねている。ただ、さらにグレイン風ノイズを重ねて使っているようなちらつきもあり、今期の作品の中では圧縮に厳しい映像なのか比較的圧縮劣化の多い不安定な映像になっている。といっても破綻するような劣化が出る前にノイズが潰れてしまうので普通に見ていてわかるような荒さはない。BS-TBSにはかなり厳しい映像に見えるけれど、実際どうなるかは放送で確認しよう。

細かい描写の多いカットでは、縦横とも1280x720のジャギがはっきり残っていて、これもHV1280。シャフトの中では比較的撮影解像度の特徴が強く残っているのでちょっと雑な作りという感じがしないでもない。

お約束という感じなので分布は省略するけれど、この作品でもアバンはシャフトシネスコ状態だったらしく、この作品も黒帯部分が見えなくなるところまで周囲を切った特徴になっていた。

閃乱カグラ 1話



局:TOKYO MX
放送日:2013/01/10
制作:アートランド
評価:HV1280


特に鮮明なカットではもっと大きいところもあるけれど、大きめの円分布になる鮮明HV。

極端な輝度グラデーションがかかっているために、特に画面上部では線が黒浮きしてソフトな絵に見えるところが多いけれど、映像全体のコントラストが極端に高いこともあって、似たような表現のアニメの中ではまだ鮮明に見える方かも。作画より効果で絵作りしているというくらい全体に効果多用の映像だけど、1話ではそれほど動画をケチっている感じはしなかった。

グレイン風ノイズのちらつきもあるけれど、ほぼ潰れて圧縮劣化がも十分抑えられている。

綺麗な円分布で線も十分滑らかに見えるけれど、線の輪郭がソフトなので、精細感の強い絵にはなっていなくても作画時の線は非常に細く、リサイズの乱れで少し輝度ムラも出るくらいジャギ感の残る線になっている。それを弱いぼかし効果で整えたような特徴なので、縦720の特徴もわかりやすく、これもHV1280。




局:BS11
放送日:2013/01/10
評価:HV1280

BS11もMXと非常に良く似た分布になるけれど、全体に少しノイズが多くシーンチェンジ近辺での劣化もやや目立つ。といっても映像で見比べても判別できないくらい似た画質で、気になるような荒れはほとんどない。

ノイズが多くその影響で線の乱れはBS11の方が多いけれど、背景のディテールなどはBS11の方が若干良く残っているところもあり、傾向は違っても点数を付けると似たような点になりそう。