2010年12月12日日曜日

レイトン教授と永遠の歌姫


局:WOWOW
放送日:2010/12/12
評価:HV1280


少し横に長い楕円分布。全体としてはこれより一回りもう少し小さい分布なるところも多い。十分なコントラストはあるものの控えめで比較的ソフトなHV画質。

これもよくあるパターンの映画なのに黒帯なしの16:9での放送で縦も正確に720になっているので、最初から16:9で作ったものだろう。

映画の画質としては物足りない感じはするけれど、動画も多そうな動きとか描き込まれた情報量の多い絵など、劇場版らしい手を掛けた映像にはなっている印象。

スタッフの文字などは縦1080で入っているけれど1440x1080経由映像のようだ。


ここでアニメ以外の話はいらないと思うけれど、WOWOWで横1920放送がどの程度あるかちょっと気になったので、今週(といっても5日分くらい)WOWOWでHV放送された映画を一通り調べてみたところ、半数以上の作品の字幕は1920で入っていた。

といってもあくまでフルHDで字幕を入れた後、放送まで1920x1080を維持したというだけ。文字以外の映像としてもフルHD相当といって間違いないと思える作品は一つしかなかった。ただグレインが強烈で圧縮劣化によって細部が崩れてもはや判断不可能というものもいくつかあったので、実際はもう少しあるのかもしれない。

全体としては「傾向」という表現が使えないくらいアニメ以上に混沌としていて、字幕部分は1920なのに映像は1440x1080のように見えるとか、HV960,HV1280から拡大したっぽいもの、さらにアニメでも時々ある極端な横長分布になる例も複数あった。

機動戦士ガンダムUC 1話


局:WOWOW
放送日:2010/12/12
評価:HV1280


OOと比べると一回り以上小さい感じのする分布だけど、どちらかというとOOが極端に鮮明に見える映像で、普通のHVアニメといった感じ?

OOでは演出的な効果を除くと全体に似たような鮮明画質だったのに対し、UCではシーン毎の質感に差も大きめでもう少し小さい分布になるところも多い。その分線はなめらかで荒れた感じもほとんどなく落ち着いたHV画質で見やすい。

当然圧縮に厳しいところではブロック化するくらいの劣化も出ているところもあるけれど、動きのある部分でも放送としては十分安定していて優秀。

はっきりした特長は少ないけれど、細い線や線間隔の狭い部分などに正確に縦720のジャギ残っていてこれもHV1280。

機動戦士ガンダム00 1話


局:TOKYO MX
放送日:2010/12/07
評価:HV1280


同時期の再放送開始ということで、BS-TBS、BDと比較。上から、MX, BS-TBS, BD。

BDだけ少し小さく見えてしまうけれど、MXとBS-TBSでは特に上下方向に圧縮劣化のノイズの分布が比較的はっきり出ていて、それが影響しているだけだろう。

やや四角感のある分布で線周辺にもリンギング的ノイズも出ている輪郭強調気味な絵。線も僅かに太めでしっかり黒いところが多くくっきり感は十分、というより強いくらい。

分布に現われるくらいなので、圧縮劣化もそれなりに出ているけれど、BS-TBSと比べると動きのある部分でも大きく崩れるところは少なくBDとの差はそれほど感じないシーンも多く、放送画質としてはまずまず。



局:BS-TBS
放送日:2010/12/12

BS-TBSとしても初でもないけれど、改めて比較してみるとMXはBDとの色の違いはほとんどないのにBS-TBSは少しずれているとか、ブロックノイズが見えてしまうような劣化がMXより圧倒的に多いなど、書くまでもない局の特徴はいつも通り。




放送とは比較にならないくらい周囲はすっきりしていてノイズの少ないBDの安定さが分布でもはっきり見えてくる。

最近の線の乱れがほとんど見えない優秀なHV1280アニメに比べると、ジャギがはっきり見えるところが多かったり、やや精細感不足に感じるなど少し古いHV画質と思ってしまうところはあるけれど、見劣りするような悪さはない。