2012年4月13日金曜日

名探偵コナン 沈黙の15分


局:日本テレビ
放送日:2012/04/13
評価:HV1280+


 去年の1作前同様、巨大分布のすっきりくっきり映像。ノイズ効果のないコナンらしいいつものベタ塗り絵で、精細な鮮明映像でも圧縮劣化は少なく十分安定して見える。

今回も黒帯なしの16:9で特徴も特に変わった特徴も見当たらない。前作同様、縦864の特徴もはっきり残っているので元は1536x864だろう。

映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 黄金のスパイ大作戦


局:テレビ朝日
放送日:2012/04/13
評価:HV1280+



上下に奇妙な影が見えているけれど、全体に小ぢんまり分布になるところがほとんど。線は極端に細くなくしっかり黒いので十分鮮明に見えるし、精細な描写も意外と多いけれど、少しソフトなHV画質になっている。

映画でも黒帯なし。


しっかり補間の効いた線で元絵の特徴が強く出ているのか全体に共通する特徴がなかなか見つからない。線の特徴も複雑でシンエイ動画絡みの映像はお手上げになるものも多く、これも投げ出したくなるくらいわかりにくかったけれど、線間隔の狭い部分に出ているジャギには、もえたんBASARAの縦864に見える高精細な特徴が残っているところが多くあった。正確に864と断定できないもののそのクラスの高精細映像だろう。

ただ低解像度に見えるところも少なくなく、元絵の解像度が不測しているところがあったとか、処理の異なる映像の混合状態の可能性もありそう。

黒子のバスケ 1話


局:BS11
放送日:2012/04/13
評価:HV1280

MXと同じところ。

薄っすらと/状の模様が見えているけれど、体育館床の板目の描写が圧縮劣化でのブロックノイズによって周期的に線の境界が鋭利になった影響で。BS11もいつも通り横1440経由の映像。

BS11このフレーム同様ブロック化で線に周期的な圧縮劣化が出ているところが多い。BSの方がノイズ効果がつぶれずに残っている、という表現の方があっているかもしれないけれど、MXは少しすっきりした絵でも安定感のある映像になっている。


細部を比較すると異なる特長も見えてくるけれど、BSの方が線が引き締まって少し鮮明に見えるところもあるし、劣化も静止画で見ないとわからないくらい軽微なので、判別できないくらい同じような画質に見える環境がほとんどかも?

つり球 1話



局:フジテレビ
放送日:2012/04/12
評価:HV1280


これも大きいというほどではないけれど円に近い分布。左右が少し切れたように見えるところも多いけれど、BSではもう少し良い分布になるだろう。背景の方が高コントラストで、人物の線の方が黒浮き気味になっているところが多い。人物がアップのところは鮮明に見えるところも多く全体としては違和感を感じるほどではないけれど、特に人物が小さいところでは線が明るくはっきりしないのでバランスの悪い絵に見えるところもあった。

動き少ないところでも軽微な圧縮劣化が多いフジテレビらしいノイズの多い映像。これも軽微なグレイン風ノイズがあり、シーンチェンジなどでは破綻気味になっているところもところどころあり、不安定さが気になる。

背景は意図的にジャギ感の強い絵にした感じで普通に見ていてもわかるくらい線がガタガタになっているところも多いけれど、補間されてジャギ感の弱めの人物などの線にも縦720の特徴もしっかり残っていてこれもHV1280。


本編ではないけれどアポロン直後の出張コーナーの映像はHV1280-i(SPICE)の縞HVになっていた。

坂道のアポロン 1話


局:フジテレビ
放送日:2012/04/12
評価:HV1280


小さいというほどではないけれど、小ぢんまりした円分布になる少しソフトなHV。それでも少し暗部を沈めた感じの高コントラスト映像で、線も少し太めで極端に黒くなくてもしっかり暗いところが多く、見た目の鮮明さは十分。ぼかしで線も滑らかに見える。

グラデーション塗りの多用やフレームでも輝度に変化つけていて個性的な絵になっているけれど、極端な表現はなく効果も意図がわかりやすく使っているので見やすい絵になっている印象。

普通に見ていてもちらつきが見えるくらい比較的強いノイズ効果もあるけれど、フジテレビの劣化がそのノイズに埋もれて見えなくなっている点で、フジテレビ向きの映像なのかも。
  
拡大して見るとノイズ効果と劣化で線も僅かに荒れているけれど大きく崩れるようなこともなく、リサイズによる乱れもほとんどないので、ほとんどのフレームで縦720のジャギもわかりやすく綺麗に残っていてこれもHV1280。

クイーンズブレイド リべリオン 1話


局:BS11
放送日:2012/04/12
評価:HV1280



かなり小さめの円分布のボケHV。アプコンと大差ない小さい分布でも、四角感はほとんどなく低解像度の特徴も見当たらない。文字も普通にHDで入っているしBDのCMも同等のボケ絵なので最初からボケの強い画質で作っていたのだろう。映像全体のコントラストは十分高いけれど副作用で線の黒浮きが目立つカットも多く、ソフトな質感にするにしても強すぎるぼかし効果でバランスの悪い映像になってしまった感じ。

ノイズ効果があったようなちらつきも見え、ボケた絵の割には圧縮劣化もそれなりに出ている。ただ最初からボケているので、多少崩れても見た目に影響することもなく、荒れた感じはほとんどないかも。

細かい描写も潰れ気味だけど断片的でも縦720に十分近い特徴も多く残っていて、これもHV1280。



局:TOKYO MX
放送日:2012/04/12
評価:HV1280


上のBS11と同じところ。

大差ない小さな円分布だけど、BSより周囲にノイズの分布が多く、僅かに伸びも悪い。絵で見ても線の崩れはややMXの方が多く、BS11の方が若干鮮明に見える。鮮明な線の特徴は良く残っていても、ボケた部分の情報が欠落しやすいMXには厳しいボケ画質で相性も悪かったようだ。

BS11の圧勝というほどでもなく、フレーム毎比較すればMXの方が良いところも容易に見つかるし、元からアプコン並みにボケているので普通に見比べて違いがわかる環境も多くないかもしれないけれど、BS11>MXと不等号で表現できるくらい劣化が目立つMX。