2013年4月27日土曜日

イケメン救護隊 ナースエンジェル

局:BSJAPAN
放送日:2013/04/26
評価:HVFULL

横は切れているけれど、FLASHでも作れそうな巨大分布の2DCG系短編。CGらしいジャギ感の強い線で縦1080のジャギもはっきり残るフルHD相当の映像。この手の作品ではフルHDも珍しくないけれど、BSJAPANも横1920維持の映像は未発見で、これも横方向にリサイズした跡がしっかり残っている。

1話は少し問題があり、基本30fpsで作られているのに、動きがあるところはどのフレームを見てもコーミングが残っている。1フィールドずれた状態なので軽微でも事故画質の一種と言ってもよさそう?縞が見えない絵で表示される環境がほとんどだろうけど、動きのある部分では正常なフレームに戻せず縦540の片フィールドを拡大した粗い絵になってしまう環境も出てきそう。

フィールドに分けで1フィールド削り、再びフレームにすれば正常な30fps映像に戻る。

アニメミライ リトルウィッチアカデミア


局:BSアニマックス
放送日:2013/04/26
制作:TRIGGER
評価:HV1280


大きめの分布でも少しもやっとした感じになるところが多い。コントラスト抑え目で線もあまり黒くなくソフトなHV画質に見える。意図的な処理かもしれないけれど、ジャギ感の強い線をぼかして整えたような特徴で、細かい描写が潰れ気味。精細さもあまり強くない。

絵で見るとジャギ感は感じないけれど、少しシャープフィルタで補正すると縦720のジャギもわかりやすく残っていてこれもHV1280。

2013年4月24日水曜日

進撃の巨人 3話


局:BS11
放送日:2013/04/23
制作:WIT STUDIO
評価:HV1280+/857

MX3話と同じところ。

MXと比べると角が取れたような分布で円に近くなるところが多い。

BSの方がブロックノイズっぽい線の崩れが多く、ディテールも失われ気味。高精細になっても圧縮劣化の傾向は1話からあまり変わらず、引き続きMXの方が良く見える。

ゴルゴ13 4話


局:TOKYO MX
放送日:2013/04/23
評価:HV960もどき?






1話同様、本編は縦540の特徴が非常に強く残っていて540→1080と拡大したのは間違いなさそうだけど、横方向の特徴を見ると大半のカットで720周期のジャギが残っていて、酷くボケた普通のHV960ではなかったようだ。

改めて1話を確認してみると、車などCGの線は比較的滑らかで横720っぽいジャギも見えないけれど、人物の線は同様に720の特徴がしっかり残っているところもあり、横は最初からSD相当の解像度しかなかったようだ。似た特徴の映像は過去にもあって、同時期の狂乱家族日記のOPは縦540のジャギがはっきり残っているのに横が960でなく720になっていた。

縦480~486辺りの特徴は見当たらないのでゴルゴ本編も正方画素ではない720x540かもしれない。ただこの分布なのでSDを一旦960x540に拡大した後、更にフルHDサイズに拡大した可能性も否定できないし、断定できるような特徴は見つけられなかった。強烈なぼかしとノイズ効果で細かい特徴が潰れてしまい結局お手上げになりそうだけど追跡調査。

2013年4月22日月曜日

進撃の巨人 3話


局:TOKYO MX
放送日:2013/04/21
制作:WIT STUDIO
評価:HV1280+/857


1話より更に大きな分布に変わり、映像でも少し鮮明さが増して見える。ぼかしが弱くなったわけではなく、高精細な映像に変わっていた。

1話は縦824と奇妙な数字だったけれど、3話も整数で16:9にならない中途半端な数字で縦857。計算では横1523.5辺りになるけれど、横1440の放送でも1523.5の特徴がしっかり残っている。

IGのHV1280+標準1536x864に近く、撮影時は1536x864だった映像を少し切って拡大しているのかもしれない。撮影は旭プロダクションで1話から変化なく、同じ撮影でサイズを変えていることから4話以降も今回と同じ高精細画質になりそうだ。途中で解像度が変わるのもどうかと思うけれど、さらに精細な映像になったので素直に評価してもいいかな?

1話の824から857に上がっても百花2期しか抜けず順位は一つ上がるだけ。

2013年4月20日土曜日

とある科学の超電磁砲S 1話


局:BS11
放送日:2013/04/19
制作:J.C.STAFF
評価:HV1280+/900


MX1話と同じところ。

僅かな差でもBS11の方が横の伸びが少し良くなっているけれど、これも横1440経由でBS11でも横が切れた分布は変わらない。MXより少しノイズが多く上下が少し明るくなっている。

絵で比較しても判別できないくらい似て見えるところが多いけれど、動きが少なく安定したフレームではBS11の方が細かい描写の潰れが少なく、MXより情報量の多い緻密な絵になっている。

一方安定感ではやはりMXの方が上で、特にシーンチェンジ近辺ではブロックノイズが目立つところが多い。大きく動くところではどちらも似たような崩れ具合で比較するフレーム次第で優劣も変わるくらいの差しかなく、点数をつけると似たような点になりそう。安定性を重視するならMX、情報量優先ならBS11のパターンかな。

アニメミライ デス・ビリヤード

局:BSアニマックス
放送日:2013/04/19
制作:マッドハウス
評価:HV1280


やや四角っぽい分布でも伸びは悪くない。暗いシーンが多いけれど、コントラストも高めで線も十分暗いのでしっかり鮮明に見える。

上下が明るい分布になっているけれど、ノイズが多く少しざらついた映像になっている。マッドハウスらしい強いノイズ効果のある映像だけど、効果のノイズがしっかり残っているというより圧縮劣化が増えている感じで、効果より線周辺のモスキートノイズの方が目立つ。

シーンチェンジ近辺では酷く荒れたフレームもあるけれど、元からノイズの多い絵なので劣化もあまり気にならない環境が多いかも?

全体にジャギ感の強い絵で縦720の特徴もわかりやすく、これもHV1280。

名探偵コナン 11人目のストライカー


局:日本テレビ
放送日:2013/04/19
制作:TMS/V1 Studio
評価:HV1280+/864


縦の伸びも非常に良い巨大分布。

グレイン風ノイズのちらつきも見えるけれど,放送ではすっきり画質に見える。線もしっかり黒く,僅かに輪郭強調気味になっているので、極端なくっきり画質に見える環境も多いだろう。

鮮明さを優先したような映像でも前作よりリサイズが向上したのか,見た目のジャギ感は前作より軽減していて、線も十分滑らかに見えるようになった印象。


リサイズでの乱れも少なく縦864のジャギもきれいに残っていて、これももえたんBASARA。劇場版コナンも長く1536x864で、ここで最初に数字を書いたのは2008年公開の戦慄の楽譜だけど、その前年2007年公開の紺碧の棺も同じサイズだった。それ以前は未確認だけど劇場版コナンはキッズステーションで高頻度で放送されているので、古い作品を見つけたらチェックしてみよう。

2013年4月19日金曜日

映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス


局:テレビ朝日
放送日:2013/04/19
制作:シンエイ動画
評価:HV1280+/864

 
大きな分布だけど巨大というほどでもない。周囲が明るい分布になっているけれど、全体にモスキートノイズも多く、ブロックノイズっぽい8ピクセル単位の線の崩れも目立ち、相変わらず不安定さが気になるテレ朝。放送している局も多いので、テレ朝より上質な画質で視聴できる局もあるだろう。


荒れていても線も太めでしっかり黒いので、鮮明さは十分。圧縮劣化での乱れはあってもリサイズ品質は悪くなく,線も十分滑らかに見える。比較的簡素な作画に見えるけれど高精細な描写があるカットもあり、テレビシリーズより緻密な映像になっている。

ジャギ感がなくなるくらいにぼかしているのではっきりした特徴がないフレームが多いけれど、新聞のような紙が重なった描写など線の間隔が狭いところには縦864のジャギもしっかり残っていて、元は1536x864のもえたんBASARA。映画ドラえもん含め、最近のシンエイ動画の劇場版は1536x864で統一されているようだ。

黒帯なしの16:9、文字は普通に縦1080で入っているので、これも最初から16:9で作っている可能性が高そう。

変態王子と笑わない猫。 1話


局:BSアニマックス
放送日:2013/04/18
制作:J.C.STAFF
評価:HVFULL

MX, BS11と同じところ。

似たような横がばっさり切れた巨大分布だけど、BS11はもちろんMXと比べても横伸びが悪い。

モスキートノイズもBSアニマックス最も目立ち、線も少し荒れ気味。BSアニマックスが得意な色視点で見ても、劣化の影響か他局より滲みや細かい描写での色の喪失が多い。さくら荘ではMXなどで入っていたテロップが消えていたけれど、このアニメでは必死テロもそのまま。さらに放送も遅い、と良いところが見つからない。無料枠での放送はあっても有料局なのに・・・

3局で比較するとMXの安定さが際立って見える。グレイン風ノイズがほとんど潰れているのでオリジナルの質感から少しずれた画質だろうけど、MXはすっきりした絵になっているのにディテールもしっかり残っているし,線の乱れもほとんどなく圧縮劣化も少ない。


HV1280クラスのアニメでの元絵のサイズは、横1300台後半から高いものでは1600近く見えるものもあり、撮影時に80~90%くらいに縮小して使っているけれど、この作品は元絵もフルHDぎりぎりでほとんど縮小せずに使っているところが多いようだ。大半のフレームはぎりぎりでも文句なしのフルHD相当の映像になっているけれど、わかりやすいところではズームのカットで最も拡大されたフレームを見ると、かなり粗いジャギが見えてしまっているところがある。もうひとつのフルHDのニャル子も似た傾向があり、EDの1枚絵のスクロールのカットは絵が拡大された状態になっていたりする。

もちろんHV1280クラスの映像でもズームを使っているカットでは元絵の解像度不足は良くあることけれど、少し余裕があるので不足は起こりにくい。MXでフルHDでも少し粗いと書いたけれど、その辺りの余裕の無さも影響しているかも。

デート・ア・ライブ 2話



局:TwellV
放送日:2013/04/15
制作:AIC PLUS+
評価:HV1280

TwellVの1話を録り損ねたので2話でMXと比較。

比較しなければ伸びもそれほど悪くないけれど、TwellVはtvk型のボケ局なのでMXより横の伸びが特に悪くなっている。

ボケの影響でMXよりすっきりした絵に見えるけれど、同時にディテールも失われてのっぺりしている。シーンチェンジ近辺ではMXより圧縮劣化も目立ち,細部の潰れや色の滲みもあり、MXより良い要素は見当たらない。




局:TOKYO MX
放送日:2013/04/12
評価:HV1280

2013年4月15日月曜日

2013春 HV1280+深夜アニメのまとめ

春の新番もほぼ出揃ったので、に続いて今期もHV1280+アニメのまとめ。

チェックしている地上波が横1440というだけでなく横1920のBS局もすべて1440経由の映像なので、横1440以上がほとんどのこの一覧では横の数字の意味がなくなってしまうけれど、今回は推定のサイズとして横の数字も合わせて書いておきます。あに瓶基準の放送の映像に残っている範囲の数字なので撮影段階では一回り大きなサイズの作品もあるはず。

1
(1920)x1080
這いよれ!ニャル子さんW
ここで見た中ではXEBEC初のHV1280+でいきなりフルHD
普通の国産30分アニメで1話からフルHDの作品はあに瓶開始以降初
1
(1920)x1080
変態王子と笑わない猫。
次の超電磁砲、さらに禁書映画もあったけれど
クール単位でみるとJCもHV1280から一気にフルHDに到達
3
(1600)x900
とある科学の超電磁砲S
こちらはフルHDではなかったけれど
1期のJCフィルタ画質からトップクラスの高精細アニメに
4
(1536)x864
翠星のガルガンティア
IGのHV1280+標準の1536x864
高解像度を活かした緻密な映像としてはこの中でもトップクラス
*
(1523.5)x857
進撃の巨人3話
3話で解像度が変わり少し高精細になる
5
(1500)x844
百花繚乱 サムライブライド
1期以来のアームスHV1280+返り咲き
静止画要素では一部フルHDもあり
6
(1465)x824
進撃の巨人
新しい制作WIT STUDIO初のテレビアニメからHV1280+
IG系でもIGとは違う特徴、というより縦824自体初出
7
1440x810
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス
今回も1440x810の動画工房
GJ部は途中でHV1280になってしまったけれど
今回は最後まで維持してくれるだろう(期待込み)

冬の8本から1本減ってしまったけれど、TXではおまけコーナーを切って放送していたドリランドは元から夜アニメらしくない作品だったし、朝に移った新シリーズもHV1280+で続いているので実質横這い。前期GJ部が途中で脱落してしまったので全作1クール維持できれば微増と言ってもいいかも?何より、2作品もフルHD制作アニメが登場という大きな節目になった2013春。

冬もそうだっけれど春も7作品しかないのに1080以外バラバラで6つも数字が出てくる。フルHD作品が出てきたからといって一気に加速するとも思えないし、当面制作毎にサイズが異なる傾向が続きそうだ。


一部繰り返しになるけれど、動向として制作視点でもまとめておこう。
初登場XEBEC1280x720を越える映像映像は未発見のXEBECが突然フルHDに。なぜニャル子で?いう感じだけどあの絵だからフルHDにチャレンジできたのかも?
初登場J.C.STAFF2作品がフルHD、1600x900と、JCも唐突にトップクラスの高精細制作に化ける。今後もこのレベルを維持できるかわからないけれど、フルHDなのにアプコンと大差ないボケアニメを作るのも時間の問題か
Production I.Gアザゼルさんは15分だけど、1280x720と1536x864の使い分けを継続。
返り咲きアームス上質なHV映像も多かったけれどしばらく1280x720止まりだったアームスが久しぶりに復帰。
初登場WIT STUDIO2012年に出来たIG系の新制作。初のテレビアニメでHV1280+、さらに中編とはいえ初映画でフルHDも作る注目の新鋭?
動画工房1440x810が標準になってもまだ安定しない印象の動画工房。短編まんがーるは最後まで1440x810を維持できているし、マジェスティックプリンスも1440x810スタートということで今後に期待。
休み京都アニメーション1年ダントツの首位をキープしたものの、休みと同時にテレビアニメでのフルHDでは先を越されてしまう。
休みスタジオディーン夏に八犬伝2期で復帰するだろう。
脱落サンライズ結局ラブライブ1作のみで脱落。夕枠でアイカツがあるけれど実質テレコムアニメーションフィルム製。今期なにかと比較されることが多いガルガンティア、マジェスティックプリンス、ヴァルヴレイヴの中でもHV1280はヴァルヴレイヴのみ。
脱落XEXCS惡の華で注目されてもここでは探偵因幡1作で脱落。惡の華も番宣映像を見ると探偵因幡に近い特徴だったので当初はHV1280+維持を考えていたのかもしれない。
番外東映アニメーション夜アニメはないけれど、朝アニメではトップクラスの高精細アニメを長く量産中。

変態王子と笑わない猫。 1話


局:BS11
放送日:2013/04/14
制作:J.C.STAFF
評価:HVFULL

MX1話と同じところ。

BS11も横がばっさり切れた分布でいつも通り横1440経由の映像。それでもMXより少し横の伸びがよくさらに大きな分布になっていて、MXより線も僅かに細く引き締まって見えるところもあった。

鮮明さでは勝っていても、全体にMXより圧縮劣化ノイズが多く、シーンチェンジ辺りでは少し荒れた絵になっているところも少なくない。背景のディテールもMXの方が潰れが少なく緻密な絵になっているし、細かい描写の色劣化も目立たない。

鮮明さも絵で見比べて判別できないくらいの違いしかないので、MXの方が良く見える環境が多くなりそう。

2013年4月14日日曜日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 1話


局:BS11
放送日:2013/04/13
制作:A-1 Pictures
評価:HV1280


MX, tvkで見たところと同じ。



MX1話はL字ラッシュで落ち着いて視聴できる状態でなく、画質以前の問題でBS11の勝ちになってしまうけれど、MXと良く似た分布でも僅かにBS11の方がノイズが多い。

MXの方が圧縮劣化も少なく安定していて,背景の木目のような微妙な特徴もMXの方が潰れが少なく緻密な絵に見えるところが多い。一方,輪郭線で区切られない色の塗りはBS11の方が滲みも少なく、細かい描写もMXより鮮やかになっているなど良い要素もあり、傾向は異なっても動画では判別できないくらい似た画質に見える。

フォトカノ 1話


局:BS-TBS
放送日:2013/04/13
制作:マッドハウス
評価:HV1280

これもTBS1話と同じところ。

僅かにBS-TBSの方が横の伸びが良いけれど、絵で比較しても線の特徴はTBSとほとんど変わらず、似たような鮮明さに見える。TBSの方が潰れは少ないけれどディテールの残り具合も大差なく、いつものBS-TBS色と不安定さを除くと、TBSにかなり近い絵に見えるカットが多い。

この作品も破綻フレームも比較的少なく、BS-TBSの中では安定している方だろう。

BS-TBS土曜枠も4本揃ってのスタートになったけれど、すべて横1440経由だった。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 1話


局:BS-TBS
放送日:2013/04/13
制作:ブレインズ・ベース
評価:HV1280

TBS1話と同じところ。

似たような分布でもBSの方が少し横の伸びが良く、絵を拡大してみると僅かにBS-TBSの方が線が細く引き締まって見える。といっても線がしっかり暗いくっきり画質なので、動画で見てわかるような差でもなく、見た目の鮮明さは同等と言っていいだろう。

低ノイズのすっきり画質で破綻気味のフレームも少なく、BS-TBSの中では安定した画質になっている。

DEVIL SURVIVOR 2 THE ANIMATION 1話


局:BS-TBS
放送日:2013/04/13
制作:bridge
評価:HV1280

TBS1話と同じところ。


これも非常に良く似た分布でTBSと同等の鮮明映像。

ぼかし気味の背景でTBSの方が特に緻密な絵に見えるわけでもなく、BS-TBSの中でも欠点の少ない画質になっている。見た範囲では圧縮劣化もそれほど目に付かず比較的安定している方だけど、破綻フレームもしっかりあり、TBSとは比較にならないくらい不安定。

革命機ヴァルヴレイヴ 1話


局:BS-TBS
放送日:2013/04/13
制作:サンライズ
評価:HV1280

TBS1話と同じところ。

似たような大きさでもわずかにBSの方が大きな分布に見えるものの、絵を拡大して比較するとむしろBSの方が線がはっきりせず、TBSの方が鮮明に見える。といってもしっかり黒い線のくっきり画質なので、映像で見比べても鮮明さでは違いがわからない。

シーンチェンジ近辺を中心に豪快にブロックノイズだけらになる破綻フレームも多く、背景の描写も潰れ気味で、 全体に情報が欠落気味の荒れたBS-TBSらしい不安定映像。鮮明な映像ではBS-TBSの方が線が細く引き締まって見えるアニメも多いけれど、この作品ではBS-TBSの方が良いといえる要素は特になさそう。

カーニヴァル 1話


局:BS11
放送日:2013/04/13
制作:マングローブ
評価:HV1280


MX1話と同じところ。

少しノイズが多く周囲が僅かに明るくなっているけれど、MXと非常に良く似た分布になる。絵で見ても見分けがつかないくらい似た状態。

フレームごと比較すれば優劣をつけることもできるけれど、どちらかが良いというほどの差はない誤差の範囲で、ほぼ同等の画質に見える。

2013年4月13日土曜日

惡の華 1話


局:tvk
放送日:2013/04/07
制作:ZEXCS
評価:HV1280

うっかり書き忘れたtvk1話。

BSアニマックス, MXと同じところ。

一回り小さい分布でも太くしっかり暗い線が多いので、見た目の鮮明さはほとんど変わらない。背景の壁の汚れなどの微妙な描写は他局より潰れが目立ち、すっきりした絵になっている。それでもMXより圧縮劣化が少し多く安定性でも負けてしまうtvk。

絵というより模様という表現の方が合いそうなOPは、本編より縦横ともジャギの特徴がはっきり見えるけれど、同じHV1280。一方、絵の部分含め60iで流れるEDは最後の固定文字以外は縦540の60pに相当する映像だけど、横方向の特徴を見ると1920から縮小したようなジャギが残っているので、元はフルHDの60fps映像だったようだ。

へんねこBBS まとめ

まとめらしいまとめでなく、へんねこBBSが放送回によって少し明るさが異なっていたという、いつも以上にどうでもいい微妙な話。つまらないのでここに書くのはやめようかとも思ったけれど、3ヶ月追っかけてしまった時間がもったいない気分になったのでまとめてみた。

冒頭のタイトルの背景の色をMXとBS11で全部並べてみたのがこの画像。上段がMX, 下段がBS11で左から第1弾→13弾。





MXの第6弾で旧に暗くなったのでMXで見ていた人は気付いた人もいるだろうけど、6弾で1段階暗く、7弾で更に暗くなった。その後はその6, 7の明るさが2回ごとに変わって、全体では3つのタイプに分類できる結果になった。BS11では初回から暗い状態に補正されている。

色の違いがわかりづらい環境もあるかもしれないけれど、

A: MXの1~5回は明るい絵
B: 7, 10, 11回はMX, BS11とも少し暗い

C: 他はAとCの中間で、MX, BS11とも同じ

という感じで、意図があったとは思えないくらいのバラバラさ。回数の多いCが標準かというと映像の色を見る限りそうではなく、AのMXの初期5回の方がオリジナルの色合いに見え、大半の暗い回は処理が不適切で色が蛍光色っぽく見える不自然な色に見える映像になっている。

A-1での輝度ミスの多発とか春の番宣で縞HVが多かったことを含め、意図的にしてもミスにしても、雑な仕事をしていると思いたくなるような映像は相変わらず多く、むしろ増えているくらい。縞解消版BDを出すような商魂たくましいところもあるけれど、不適切な処理で劣化画質にしたところで誰も得しないし、もう少し気配りが欲しいところ。

変態王子と笑わない猫。 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/04/13
制作:J.C.STAFF
評価:HVFULL


縦の伸びが枠を超えてしまうくらいの巨大分布になる鮮明精細画質。縦1080の特徴もはっきり残るフルHD相当の映像。

ぼかしのほとんどない絵で、細かい描写では線がガタガタになっているところが多く、少し粗い絵に見えてしまう。ニャル子同様、フルHDでも上質な映像というほどの出来でもなく、ちょっと無理してフルHD化した感じに見えてしまう。

明るすぎると感じるところもあるくらい高コントラストの明るい映像だけど、撮影が異なるパートが混ざっているのか、絵の明るさや線の黒さ、さらに線の滑らかさも違うカットが混在している。特に線の黒さの差は見た目の鮮明さを変化させてしまうので、作品全体で見ると少しちぐはぐな作りに見える。フルHDでの絵作りに慣れていない感じもするので2話以降はもう少し安定した映像になるかも?

EDはなかったけれどOPも本編同様縦1080のジャギがはっきり残るフルHD映像だった。

放送が遅かったのでニャル子に先を越されてしまったけれど、去年春辺りから続く脱HV1280の流れはさらに加速して現行テレビでの上限の1920x1080にあっさり到達の2013春。過去に見たフルHD作品に比べると荒削りな感じは強いものの、1280x720制作アニメが出始めた頃も似た傾向があったし、欠点のほとんどないフルHD映像になるまでそれほど時間はかからないだろう。

革命機ヴァルヴレイヴ 1話


局:TBS
放送日:2013/04/12
制作:サンライズ
評価:HV1280


youtubeの公式フルHDPV含め、最近の番宣は一環して縞HVだったけれど、1話はちゃんとフレームで拡大された状態に改善。

大きな分布でも四角っぽい分布になるところが多い。

線もしっかり黒い上にシャープフィルタで輪郭強調したような特徴で、環境によらず極端なくっきり画質に見えそう。コントラストも高く、鮮明は抜群の映像だけど、かなりジャギ感の強い絵で線に粒状感も残っている。常識的な距離離れてみればあまり気にならないけれど,ガタガタさが目に付いて少し粗い映像に見えてしまう環境もありそうなくらい、強引に鮮明さを優先させたような特徴になっている。

派手に動くところでは圧縮劣化もしっかり出ているけれど、この作品もノイズ効果のないすっきり画質で、比較的安定した放送画質になっている。

縦横とも1280x720のジャギがはっきり残っているとてもわかりやすいHV1280。

とある科学の超電磁砲S 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/04/12
制作:J.C.STAFF
評価:HV1280+/900


1期の典型的なJCフィルタ分布から劇的に鮮明で精細な映像に変わる。もう少し楕円に近い分布になるところが多いけれど、特に鮮明なカットはこんな感じの巨大な四角っぽい分布になる。

これなら文句ないだろう、と言いたかったのかと思うくらい鮮明な映像で、シャープフィルタで軽く輪郭強調したようにも見えるカットもあり、全体に線もしっかり暗いくっきり画質に仕上げている。他作品と比べると彩度も抑えめな映像だけど、1期と比較するとコントラストが高い分彩度も上がり、鮮やかな映像になった。

放送で見る限りノイズ効果のほとんどないすっきり画質で、情報量の多い精細な映像でも圧縮劣化は多くなく安定している方だろう。

リサイズでの乱れはほとんどなく,どこを見ても縦900のジャギがきれいに残っていて、番宣通り元は1600x900のHV1280+。

波打際のむろみさん 1話


局:BS11
放送日:2013/04/12
制作:タツノコプロ
評価:HV1280

これもMX, tvkと同じところ。


MXと大差ない分布でも若干ノイズが多く、その影響でBS11の方が少し大きな分布に見える。

MXの方が少しすっきりした絵になっているけれど、背景の微妙な描写はBS11の方が潰れが少なく緻密な映像に見える。ただ、BS11も圧縮劣化が少ない映像ではないし、圧倒するほど情報量の多い絵に見えないので、劣化が目立たない分、MXの方が良く見える環境が多いかも。

よんでますよ、アザゼルさん。Z 1話


局:BS11
放送日:2013/04/12
制作:Production I.G
評価:HV1280

MX, tvkと同じところ。


MXとほとんど変わらないきれいな円分布。

珍しく動きの少ないカットで比べるとMXの方が圧縮劣化が増えている感じで、BS11の方少しすっきりした絵になっているところが多い。MXの方が良いフレームもあるけれど、BS11の方が線の乱れも少なく安定した映像になっている。

逆に、大きく動くところではどちらの局でも劣化が気になるけれど、BS11の方がブロックノイズが派手に目立つところもあり、作品全体としてはMXの方が劣化が目に付きにくい分、好印象になる環境が多いかも?

アニメミライ アルヴ・レズル


局:BSアニマックス
放送日:2013/04/12
制作:ZEXCS
評価:HV1280


アプコン並みに小さい分布になるところもあるけれど、比較的鮮明なところは横長の楕円分布になるところがほとんど。

強いノイズ効果にBSアニマックスの劣化も加わって荒れた絵になっているだけでなく、明るいシーンは暗部を持ち上げた感じの淡い絵で線も極端に明るくソフトというよりボケて見えるところが多い。放送に厳しい映像なので,映画やBDなどの低劣化な条件であれば印象も大きく変わりそう。

動画としての動きより、シネスコっぽいカットの多様、ズームやパンや回転などのカメラワーク的な動き、さらにノイズ含めいろんな効果を使った絵作りが目立つ。どれも既視感の強い手法ばかりなのでアニメミライ作品としてみると、若手の個性ある映像というより模倣のオンパレード映像と言いたくなるような作品になってしまっている印象、というのは個人的感想。

ノイズや劣化で線の輪郭の特徴はほとんど失われているけれど、動きのないカットのフレームを大量にブレンド(平均化)してノイズを相殺すると,比較的鮮明さを維持している横方向のノイズに1280のジャギがはっきり見えているところも見つかった。これもHV1280で間違いないだろう。

2013年4月12日金曜日

ハイスクールD×D NEW 番宣


局:BS11
放送日:2013/04/11
制作:ティー・エヌ・ケー?
評価:HV1280

動きのあるカットで条件が悪く、気持ち小さな分布になっているけれど、1期に近い小ぢんまりした分布になるところがほとんど。番宣は効果で線があまり黒くないカットが多く、再放送と比較しても少しソフトに見える。それでも動きのあるカットばかりの条件の悪い映像ということを考えると、1期より少し鮮明になるかも?

1期からはリサイズが変わっていて、この番宣も最近増えている拡大時に線が太くならない鮮明さ優先のリサイズを使っている。引き続きHV1280で変わらないけれど、本放送も同じリサイズのままであれば、1期の線の乱れのほとんどない絵と比べると、鮮明でも少し線に粗さが残る絵になりそうだ。

刀語 1話



局:フジテレビ
放送日:2013/04/11
制作:WHITE FOX
評価:HV1280

2010年の放送では最終回以外はボケ局化前の放送だった刀語。

初回放送時見たフレームと同じで、下は2010年の分布。

下より小さな分布になっているけれど、フジテレビボケはtvkやNHK地上波に比べると軽微なので極端な差にはなっていない。ただ、ボケは軽微でも、モスキートノイズなどの圧縮劣化は非常に多く、シーンチェンジを中心にブロックノイズが目立つところもある不安定画質。線の崩れや背景の描写も潰れ気味で、良くなった要素がまったく見当たらない。

それでも、この作品は元からグレイン風ノイズ効果のある絵なので、動画では圧縮劣化もそれほど気にならないかも。


局:フジテレビ
放送日:2010/01/25
評価:HV1280

ノイズ効果の影響で、劣化前のフジテレビでも圧縮劣化の多い映像だったけれど、線の乱れも少なく十分安定していた。

はたらく魔王さま! 2話ED


局:TOKYO MX
放送日:2013/04/11
制作:WHITE FOX
評価:HVFULL

2話EDの分布。

動画皆無で1枚絵を動かすだけが基本のフラッシュでも簡単に作れそう。似た作りの映像はアニメや原作などのCMなどで大量に流れていて珍しくもないけれど、ゆゆ式の似た特徴のEDに触れたので今回も見ておこう。

非常に鮮明で縦1080の特徴もはっきり残るフルHD相当の映像。ただ、曲がOPっぽいしまだ正式OP, EDも出来ていないだけだろうけど、それなりに動画っぽい動きのあるゆゆEDに比べると陳腐な作りに見えてしまう。絵も原作から流用っぽいしOPED完成までの穴埋めだろうから、そんな映像に作画パワーを浪費するより本編で頑張ってくれた方がいいかな?

極端なズームやパンなどのカメラワークのあるカットでは、元絵の解像度不足で少し粗くなることは珍しくないけれど、このEDも絵を極端に拡大しているところでは元画像の解像度がまったく足りず線がガタガタになってしまっている。面白いというほどでもないけれど、どアップのカットは正確に640x360になっているところがほとんど。元がフルHDサイズであればそれを300%に拡大した状態。

本編は1話と同じHV1280で変化なし。

百花繚乱 サムライブライド 1話


局:BS11
放送日:2013/04/11
制作:アームス
評価:HV1280+/844

MX1話と同じところ。


この作品も横1440経由のソースだけど、元が横1500程度の高精細映像なので、BSの方が横方向の鮮明さが維持されてMXより大きな分布になる。ただ、全体にMXよりノイズが多く、その影響で線もわずかに荒れてしまい、絵で見比べてはっきり違いがわかるほどの鮮明さは感じられない。

背景の描写はBS11の方が潰れが少なく、僅差でもちょっと緻密な絵に見えるところが多い。安定性ではMXの方が上で、どちらも圧倒するほど良い要素もなく傾向は違っても点数は大差ない感じ。どこに注目するかで変わるので優劣も好み次第だろう。



評価:HVFULL

アニメ絵ではないけれど予告最後のカットから白墨落とし文字を消した状態での分布。

1期も予告カットなどが非常に鮮明だったけれど、今回も巨大分布になる鮮明精細画像になっている。

フルHD相当の映像だけどBS11も横1440経由なので横がばっさり切れて分布になってしまう。

2013年4月11日木曜日

ロウきゅーぶ! 1話


局:BS11
放送日:2013/04/10
制作:project No.9
評価:HV1280

BS11では未放送だったロウきゅーぶ。tvk, MXの1話と同じところ。

MXと大差ない極端な横長楕円分布で、縦ボケの激しい特徴はそのまま。横の伸びは良く垂直に近い線ははっきりしているけれど,水平に近い線はボケ気味で黒浮きも目立ち、少しバランスの悪い絵になってしまっている。

静止画で比較しても違うところを探すのが難しいくらい似て見えるけれど、BS11の方が僅かながら圧縮劣化が多く、線の乱れや細部の崩れも出ている。動画での判別は難しいだろうけど、2011年のMXの方が欠点の少ない画質だった。

ゆゆ式 1話



局:BS11
放送日:2013/04/10
制作:キネマシトラス
評価:HV1280

MX, tvkと同じところ。

似たような6角形分布で.ほとんど差がない。


拡大して比較すると僅かにBS11の方が劣化が多いようにも見えるけれど、誤差の範囲といってもいいくらいの差で、静止画で比較いてもロゴを隠すと判別不可能なくらい同等の画質に見える。



評価:HVFULL

EDの分布。


この作品もやはり横1440経由でばっさり切れているけれど、元がフルHDで鮮明だったので、BSの方が横の伸びがよくなっている。

ただ、BSでも1920-1440の横方向のリサイズを2往復以上している感じのノイズがあり、絵で比較してはっきりBSが鮮明に見えるわけでもなく、MXでは横に極細の黒帯が入る作品が多いので、そういう特徴で判別することは容易だけど、ロゴを隠すと映像部分だけでは判別はできないくらい似た画質に見える。

妖狐×僕SS 特別編



局:TBS
放送日:2013/04/05
制作:david production
評価:HV1280

1年空いた放送でもBD収録回ということで、1話と比較しても大きな変化は見られず、横長で小ぢんまりした分布になり絵としても少しソフトHVで同じような画質に見える。

はっきりちらつきがわかるくらいのノイズ効果はあってもほとんど潰れてしまい、圧縮劣化も目立たず安定して見える。

少し荒れ気味でも縦720の特徴もはっきり残っていて、HV1280ももちろんそのまま。



局:BS-TBS
放送日:2013/04/06
評価:HV1280

ほとんど変わらない分布だけど、BSの方が僅かに線が細く引き締まって鮮明に見えるところが多い。ブロックノイズだらけの破綻フレームが頻出するのも、BS-TBS色も相変わらずで色の滲みもあり、比較的安定したフレームで比較してもTBSの方が上質な得に見える。
 

坂道のアポロン 1話 と BSフジの動向


局:フジテレビTWO@旧e2
放送日:2013/03/30
制作:MAPPA
評価:HV1280

注目のJC2作品も残っているけれど、新番も落ち着いてきたので、後回しにしていたものをいくつか。

フジテレビ, BSフジ(劣化前)の1話と同じところ。

BSフジに近い分布でもノイズが少なく、周囲もしっかり暗くなっている。といっても良い画質というわけではなく、比較的強いノイズ効果がほぼ完全に潰れている上、その影響で背景のディテールも失われてしまっている状態で、鮮明さでは劣化前のBSフジと大差ないものの、かなりのっぺりした絵になっている。ノイズ効果強い映像では、旧e2のONE, TWO, NEXTでの放送もやや物足りない画質という印象。



昨年末から続いたBSフジの迷走は、結局フジ型のボケ設定に落ち着いてしまった。局の設定変更は非常に稀なので前回のまとめではうっかり見落としていたけれど、BSフジの迷走は少なくとも2012年11月に始まっていた。特に役に立つわけでもないけれど定点観測で変化を捉えた日を改めてまとめておこう。

2012/11/22 標準→フジ
2012/11/23 フジ→標準 1日で元に戻る
2012/12/06 標準→フジ
2013/01/11 フジ→標準
2013/02/04 標準→フジ

1日で変わっているくらいなので1日1回の記録では見つけられないくらい短い時間で変わっている可能性も残るけれど、2/4以降変化は見られない。BSフジ以外の一覧にある局は相変わらずど安定状態で、今年に入って一時的な例外含め量子化行列設定が変わった局は皆無。

BSフジもどうやらボケ局で固定されてしまったので、フジで放送されるアニメはフジテレビ以外の地上波で視聴できる地域の方が良い画質で見ることができる状態だろう。もちろんフジテレビより低画質な局もあるかもしれないけれど・・・

2013年4月10日水曜日

進撃の巨人 1話


局:BS11
放送日:2013/04/09
制作:WIT STUDIO
評価:HV1280+/824


MX1話と同じところ。

MXより大きな分布にも見えるけれど、ノイズの影響が強く、線の輪郭を見るとMXの方が乱れが少なく鮮明に見えるカットが多い。これも横1440経由の映像。

探せばBS11の方が細部の潰れが少ないところも見つかるけれど、全体にBS11の方が圧縮劣化が目立ちディテールも失われ気味。MXの方が線の乱れも少なく情報量の多い緻密な絵になっている。この作品も容易に判別できるほどの差ではないけれど、MXの方がよく見える環境が多そうだ。

翠星のガルガンティア 1話


局:BS11
放送日:2013/04/09
制作:Production I.G
評価:HV1280+/864

MX1話と同じところ。

この作品も横1440経由で、分布もMXとほとんど変わらない。

荒れて見えるほどではないけれど、背景の細かい描写にはブロックノイズっぽい崩れも多く、モスキートノイズもMXより増えて、僅かながら崩れた絵になっているカットも少なくない。崩れ気味でもBS11の方が線が細く引き締まって鮮明に見えるところが多かった。


局の傾向では、MXの方が派手に動くところで劣化が目立ちやすいけれど、この作品ではBS11も同じくらい崩れが目立ち、むしろMXの方がブロックノイズは少ないくらいに見える。 容易に判別できるほどの差でもなく、NRの性能でも印象が変わりそうだけど、MXの方が粗が目立たずよく見える環境の方が多くなりそう。

RDG レッドデータガール 1話


局:キッズステーションHD@旧e2
放送日:2013/04/09
制作:P.A.WORKS
評価:HV1280


MX, BS11, tvkと同じところ。

MX, BS11とほとんど同じ分布だけど、わずかに伸びが悪くノイズが少し増えている。

BS11より少しざらついた感じに見えるけれど、背景の描写の潰れはBS11より少なく、注目する場所によってはキッズの方が良く見えるかも。

1話で比較する限りMXがもっともバランスが良く見える。

あいうら 1話


局:テレビ東京
放送日:2013/04/09
制作:LIDENFILMS
評価:HV1280


これも縞縞番宣だったけれど、放送はちゃんとフレームで拡大された状態に改善。

大きく円に近い分布の鮮明HV。これも彩度抑えめでも線も適度に暗い高コントラストの鮮明映像。軽微なノイズ効果があるけれど、ほとんど潰れて圧縮劣化もそれほどなく十分安定したすっきり画質に見える。

AIC作品ほど極端ではないものの、細すぎるくらい細い線で描かれ解像度限界で少しジャギ感の強い線になっているところがある。常識的な距離離れてみればまったく気にならないけれど、大画面を近くで見るような視聴スタイルだと、線のガタガタさが見えてしまいこともありそう。

その特徴のおかげで、どこを見ても乱れの少ない縦720のジャギが非常にわかりやすく残っていて、これもHV1280。

大丈夫だろうけど、縞縞番宣に使われていたカットは1話になく、2話以降で縞HV復活の可能性もまだ否定できない。

ゆゆ式 1話



局:TOKYO MX
放送日:2013/04/09
制作:キネマシトラス
評価:HV1280

大きな分布でも6角形っぽい形になる。映像で見てもどのカットも似たような絵に見えるけど、分布も非常に安定していて、ほとんどのカットがこんな感じの分布になる、ある意味単調な映像。彩度抑え目でも線は適度に暗く、明るい高コントラストのくっきり画質。

MXでは特に乱れもないすっきり画質に見えるけれど、今期の中では少し強めのグレイン風ノイズがあり、軽微でも圧縮劣化がはっきりわかるところが多い。それでもノイズ効果の粒はほとんど潰れているので、ノイズが視認しやすい環境でもないかぎり、安定した映像映像に見えるだろう。

きれいな円分布になる映像に比べると気持ちジャギ感の残る線で、しっかり補間されていても縦720のジャギもはっきりわかるHV1280。



評価:HVFULL

EDは巨大分布になる鮮明さで、縦1080の特徴もはっきり残るフルHD相当の映像になっているけれど、普通のアニメではなく1枚絵を動かすだけのPVと同じような作り。

この手の映像ではフルHDで作っていない方が珍しいくらいなので、特にすごいわけでもないけれど、絵の枚数も多く動画っぽい動きもある映像で十分丁寧に作っている印象。ただ、動きのあるところは人物が極端に小さく特に高精細な画像を用意しなくても作れる映像。通常のアニメで作るよりは相当楽だろうし、EDのクレジットには二人の名前しかない。


局:tvk
放送日:2013/04/09
評価:HV1280


上のMXと同じフレーム。

元が鮮明な映像なので、tvkでも大きな分布を維持しているところが多い。

分布では悪い感じはしなけれど、ノイズ効果の影響で圧縮劣化が増えて荒れ気味の絵で、線の崩れや背景が潰れが目立つノイジーな映像になっている。シーンチェンジではブロックノイズも多く出ているしtvkとの相性は悪いタイプの映像かも。

2013年4月9日火曜日

アラタカンガタリ~革神語~ 1話


局:テレビ東京
放送日:2013/03/25
制作:サテライト・JM ANIMATION
評価:HV1280

HVとしては小さい分布のボケ画質。元からあまり黒くない線で描いている上に、ぼかしの副作用で黒浮きが目立つカットも多く、環境によってはアプコン?と思うくらいはっきりしない絵に見えてしまうこともありそう。

大きく動くところでは普通に見ていても崩れが分かるくらいブロックノイズが大量発生している不安定な映像だけど,線の輪郭を見ると動きのないカットでもノイズ効果も影響でブロックノイズっぽい崩れが出ているところが多い。

そんな状態でも線間隔の狭いところには乱れのない縦720のジャギが残っているところがあり、これもHV1280。

ハヤテのごとく!Cuties 1話


局:テレビ東京
放送日:2013/04/08
制作:マングローブ
評価:HV1280


大きめのでも中央の少し明るい部分と暗く広がる部分が重なったような分布になるところが多い。

絵で見るとシャープ系フィルタで輪郭強調したような線になっていて、少しぼかし過ぎた絵を後から補正したような特長。コントラストを抑えた映像は2期のJC画質に近く見えるけれど、2期っぽい質感にしてみたものの、JC並みのボケ映像に絶えられず強引に鮮明にしたのかも・・・は憶測というより妄想だけど、そんな感じに見える。

グレイン風ノイズのちらつきも見え、今期の作品の中ではノイズっぽい粒も少し残っているけれど、派手な動きがほとんどなく、劣化が気になるところはほとんどない。少しざらついた絵に見えるけれど、ノイズ効果に加え、鮮明化の副作用のノイズやリサイズでの乱れの影響で線が少し荒れていることも影響しているようだ。

番宣通りの特徴で、縦720周期のジャギははっきり見えないけれど、鮮明さ優先したようなリサイズの影響で3ピクセル周期の揺らぎが強く出ているHV1280。

百花繚乱 サムライブライド 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/04/08
制作:アームス
評価:HV1280+/844


特に横の伸びが良いけれど大きな分布になる。線が細く若干黒浮き気味なので、鮮明さではトップクラスの映像には見えないけれど,精細な描写も多く、情報量の多い緻密な絵になっている。墨含めてほぼ1期通りの質感で、1期のカットを混ぜてもまったくわからないだろう。追記 寝ぼけていたのか2期1話の映像同士で見比べてずれたことを書いてました。ごめんなさい。1期と大差ない質感のところも多いけれど、1期の方がやや暗い絵で彩度が高くメリハリのある絵になっていた。逆に1期では細い線で描かれたところでの黒浮きがひどく輪郭ははっきりしているのにどこかボケたように見えるカットも多かったけれど、2期では細い線の黒浮きが1期より軽減されていてカット間の印象差が小さくなっている。見やすい映像になっているけれど、1期の癖の強い映像と比べると個性を失った感じがしないでもない?

グレイン効果があったちらつきもはっきり残っているけれど、ほとんど潰れていてMXでは圧縮劣化も目立たず十分安定した画質になっている。

2期も本編に重ねられた文字の一部や予告などには綺麗に縦1080のジャギが残っていて、部分的にフルHDの要素も混ざっているけれど、大半の普通のカットのジャギを数えるとどこも縦844で、EDも同じだった。

また整数で16:9にならない数字が出てきたけれど、横1500の16:9は縦は843.75と非常に近く、正確に16:9でなくても1500x844でほぼ16:9になることから、最初から1500x844で撮影という可能性もありそう。それをフルHDに拡大した後にさらに加工を加え最終的な映像に仕上げた映像、という辺りが正解かな?


1期2話でも数字は書いたけれど、2010年頃より高精度で判断できるので改めて1期の特徴を調べてみると縦は846で間違いなそうで、1504x846は整数で16:9になるのでこちらの方が実際の撮影サイズとしては納得できる数字。どの推測も憶測になってしまうけれど、1期の時点で1500という数字は特に意味があるものではなかったので、2期の横1500ぴったりに見えるような特長もただの偶然だったようだ。

RDG レッドデータガール 1話


局:tvk
放送日:2013/04/07
制作:P.A.WORKS
評価:HV1280


MX, BS11と同じところ。

tvkでも十分大きな分布で鮮明な映像に見えるけれど、他と比べるといつも通りの一回り小さい分布になっている。

鮮明さは十分な感じでも、異常に細かい描写のある背景が多い作品なのでディテールの潰れが酷く、他局より格段にのっぺりした絵になってしまっている。比較しなければ特に悪い画質には見えないけれど、MXの緻密な映像を見た後だと物足りなさを感じるかもしれない。