2011年10月15日土曜日

映画 けいおん! CM


局:TBS
放送日:2011/10/14
評価:HVFULL

やり直すまでもないと思ったけれど劣化の目立つBS-TBSだけというのもなんなので、他局でも流れているけれどTBSで再チェック。

BS-TBSで見たところの同じ。

この2局ではあまり差のない分布になることが多いけれどTBSの方が少し横の伸びがよく、絵で見ても細部の特徴がつぶれず良く残っている。それほど動きのないカットだけど、精細映像だけにBS-TBSの悪さが分布にも現れたようだ。圧縮劣化もそれなり出ているけれど、線の乱れも少なく地上波の方が安定しているところや、色の差はいつもの通り。

BSより安定していることもあって線やその周辺のノイズにも縦1080のジャギが残っていて、フルHD相当の映像で間違いなさそう。映画でも黒帯なしの16:9の1920x1080で作っているように見える特徴だけど、仮にオリジナルがそれ以上であったとすれば周囲を切ってリサイズなしで1920x1080にした状態だろう。

大半の劇場版がテレビアニメ同様1280x720で作られているけれど、フルHD相当の作品もちらほら出てきているので映画でも上を目指す流れは続いているようだ。

ラストエグザイル-銀翼のファム- 1話


局:TBS
放送日:2011/10/14
評価:HV1280


特番から特に変わった感じもなく大きな分布。線も少し太めでしっかり黒く、くっきり感十分の鮮明画質になっている。線もそれなりに滑らかに見え気になるような荒さはないけれど、少し鮮明さを欲張った感じで細かい描写などではジャギ感が強い線になっているところが多い。

グラデーションも控えめのベタ塗り感の強いすっきり映像はちょっと懐かしい感じがするけれど、効果多用作品が多い中ではむしろ個性的な画質に見えなくもない。明るい絵なので、環境によってはモスキートノイズも少し気になることはあるかもしれないけれど、動きの割には圧縮劣化もそれほど目立たず安定した映像になっている。

人物が小さいカットなどで絵を縮小して使っているところがあり、線が細くなりすぎて黒浮きが激しくはっきりしない絵になっていて少し違和感がある。良くある話で似た特徴のある作品の方が多いくらいだれど、他のカットが非常に鮮明に見えるために急にはっきりしない絵になるギャップがちょっと気になった。

細かい描写にはわかりやすい縦720のジャギが綺麗に残っていてこれもHV1280。横1280の特徴も比較的わかりやすく残っていた。



遅れBSを除き秋新番も揃ったけれど、30分枠では1ボンズ、1HV1280+以外すべてHV1280で横並びになるところで、たまゆらがすでに淘汰されていた低画質化SD放送という汚点を残した事件が目立ったくらい。夜アニメという括りに意味があるかどうか微妙だけど、HV1280+作品が1つはあっても2つになったことがない状況が続いている。分業が激しいだけに1~2クール作品ではなかなか1280x720超で全話そろえるのは難しく、現状では業界全体で1作品が限界だったりするのか、なんて考えたくなるくらい。

1280x720の限界に近い鮮明HVが当たり前になって画質の不満は解像度ではなくなっているし、そこにコストを欠ける価値があるのかは微妙な感じもするけれど、1280x720では解像度不足と思えるくらい細い線で描かれる作品も増えているので変化が止まっている感じがするわけでもなく、朝夕の長期アニメではゆっくりと高解像度化は進んでいるのでこれからも変化は続いていきそうだ。

たまゆら ~hitotose~ 2話 & CM


局:TOKYO MX
放送日:2011/10/14
評価:SD-ip/486(A)

CMと比較、というよりCMでオリジナルHVの状態を確認しておこう。

一応本編中の同じフレームも見ておく。通常-ipでアプコン縞の出ているフレームはチェック対象から外すので、こんな分布にはならないけれど、動きのあるフレームなので、絵の大部分はフィールド毎拡大された状態に近く、SD-iのような上下隅に影のある分布になっている。

縞の出ていないところは、相変わらず輪郭強調の酷い低画質アプコンで分布も1話と大差ない状態。




評価:HV1280

BD&DVDのCMの同じフレーム。

最近は大きな分布の方が普通というくらい鮮明HVが多いので、若干小さい感じの円分布に見えるけれど、適度な太さの十分暗い線で鮮明さは十分。少しソフトな分線も滑らかで見た目の印象もまずまずのすっきりHV画質。

リサイズでの乱れもなく、縦720のジャギも綺麗に残っていてこれもHV1280。何度も繰り返してみるくらい気に入ったとしても、初見でこのクオリティで視聴できないのはがっかりとかいう表現では足りない気分。




輪郭強調軽減の試み(駄作関数なので)

ギラツキ感と細部の色飛びを軽減します。出力は1280x720。

YUY2(またはRGB32)にしないとエラーになります。インタレ解除、縞解消などの後に
tamayura5()
します

tamayura5(true)と書くと処理前処理後フレームを交互に表示


function tamayura5(clip cp, bool "debug") {
debug = default(debug, false)
c=cp.Spline36Resize(1280, 720)
base=c.blur(-0.3)
dk=c.blur(1.58, 1.3).blur(1.4, 0)
lt=c.levels(10, 1, 255, 0, 241)
s1=Layer(base, dk, "darken").blur(0.3)
s2=Layer(s1, lt, "lighten")
return (debug) ? Interleave(c, s2) : s2
}

明るくなっているところを暗くする補正なので

・全体に少し暗くなる
・輪郭強調が軽減されるのでくっきり感も減少
・細部のディテールが潰れる

などの副作用も強く、比較するとかなりソフトに見えるので何もしない方がよいと感じる環境も多いはず。比較しなければ普通のアプコン程度の絵にはなると思うけれど、物足りないときは処理の後に好みの質感に調整して下さい。

5という数字は試行錯誤で何の意味もありません。

Fate/Zero 1話


局:キッズステーションHD@e2
放送日:2011/10/14
評価:HV1280+


MX, tvk, BS11と同じところ。

MX, BS11との分布差もあまりないけれど、キッズは圧縮劣化による線の崩れが顕著に目立ち、安定感では劣っているけれど、背景の微妙なディテールなどはBS11以上に良く残っていて緻密な絵になっている。

オリジナル映像の特徴を良く残しているという点ではキッズ>BS11>MXだけど、その無理が線の崩れを招いている感じ。線の荒れの少なさは逆順になるけれど、BS11はMXと大差ない安定感もありバランスが良さそう?

キッズの線の荒れが普通に見ていてもわかることもあるだろうけど、そこまで酷い絵でもないのでキッズの緻密な映像を楽しむのもありかも?画質より放送順の方が圧倒的な影響力を持つので1~2週遅い時点でキッズで見ようと思う人もほとんどいないだろうけど。

灼眼のシャナIII FINAL 1話


局:BS11
放送日:2011/10/14
評価:HV1280

MX, tvkと同じところ。

僅かにノイズの差はあるものの、MXとほとんど変わらない少し小さめの綺麗な円分布になるところが多い。

MXの方が僅かにすっきりした絵になっているけれど、BSの方が若干ディテールが残っている。同一フレームで比較すると細部の特徴に差があるけれど、1フレーム内でも場所によってMXの方が良かったり、BS11の方が良かったりするくらいなので特定の場所で見て優劣を判断するのは無駄と思えるくらいの差。普通に見ていてはっきりわかるような違いになることもほとんどないので、同等と考えてしまっていいかな?