2012年5月12日土曜日

風の谷のナウシカ


局:日本テレビ
放送日:2012/05/11
評価:HVFULL


2年前とは比較にならない巨大分布の精細鮮明HVでの放送。

前回と同じフレームだけど、前回は微妙な幅の額縁状態だったのでアプコンとHVという違いだけではないけれど、ここまで劇的に変わっていると細かいことは気にすることもないかな。前回放送より全体に明るく、赤みの強い絵になっている。

上下21ピクセル幅の黒帯付きで、ジブリ系HV映像の標準パターン。このフレームでは上、左、下は今回の放送の方が絵が広いものの、右側は前回のアプコンでは見えていたところが切れてしまっている。映画、特にフィルム由来の映像ではよくあるけれど、アプコンでは見えていたところがHV化で見えなくなっている部分がある。

グレインも圧縮劣化で汚い潰れ方になっているようなところもほとんどなく、フィルム由来のソースでの放送画質としてはまずまず。デジタル化の時点でどの程度の解像度だったのかがわかるような特徴は見つからないものの、縦1080を超える絵を縮小したような特徴も残っているので、フルHD相当の映像と考えて良さそうだ。

AKB0048 1話


局:BS11
放送日:2012/05/09
評価:HV1280


tvk1話と同じところ。

tvkはボケの影響で縦長の分布になっていたけれど、BS11は横の伸びも良く小ぢんまりした分布でも綺麗な円分布になっている。ただ、比較的状態のよいフレームでもこの程度で、tvk同様アプコンを疑いたくなるくらいさらに小さな分布になるところはBS11でも多かった。

それでも分布差の通りBSの方が鮮明でtvkよりはHVらしい絵に見えるところが多く、細かい描写の多い背景のカットでは格段に緻密な絵になっているので、tvkとの比較であればロゴを隠しても容易に判別できる環境も多いだろう。

エウレカセブンAO 1話


局:BSアニマックス
放送日:2012/05/09
評価:HV1280


TBS, BS-TBSと同じところ。


BSアニマックスの方が大きな分布に見えるけれど、周囲が明るくなっている通りノイズの多い、いつものBSアニマックス画質。

bonesらしい線のしっかり黒いくっきり画質なので、普通に見比べてもそれほど印象差のない環境の方が多いだろうけど、ノイズの多さはアニマックス>TBS>BS-TBSでアニマックスがもっとも荒れて見える。BS-TBSはかなりすっきりした絵になっていて線の輪郭も乱れも少ない。元からあるグレイン風のノイズの効果がほぼ完全に潰れてしまっているだけなので良い画質という話でもないけれど。

黒子のバスケ 1話

局:BSアニマックス
放送日:2012/05/07
評価:HV1280


MX, BS11と同じところ。


大差ない分布だけど、BSアニマックスは周囲が明るくノイズの多い絵になっている。このフレームに限らず全体に似たような傾向で。普通に見ていて気になるほど荒れているわけでもなく、破綻という表現を使いたくなるほど酷い劣化は稀だけどノイズが多いだけでなく線も少し滲み気味。

MXとBS11は同等と言った方がよいくらいの差しかなく、ロゴなしでの判別も難しいけれど、BSアニマックスとの比較であれば見分けられる環境も多いかも?

いぬのえいが


局:TOKYO MX
放送日:2012/05/06
評価:HV1280+


BS移行前なので比較してもあまり意味はないけれど、CS時代の日本映画専門chで見たところと同じアニメパート内のフレームの分布。

似たような分布でもMXの方がノイズが少ない分周囲が暗く、横の伸びも僅かに良い。絵で見てもMXの方が線の滲みも少なく僅かながら鮮明になっているけれど、極太線のPC作画アニメ映像なので、見比べてもほとんど差は感じないだろう。若干色に差があり、MXの方が少し赤味を帯びている感じに見えるけれど、どちらがオリジナルに近いかは不明。

1作品の比較しかしていないので不適切な評価かもしれないけれど、BS移行で若干向上した感じはあってもそれほど大きな差はなかった日本映画専門chなので、BSでもMXと同等か若干劣るくらいという感じなのかも?

侵略!イカ娘 1話



局:キッズステーションHD@e2
放送日:2012/05/05
評価:HV1280


上はテレ東, BSJAPANと同じところ。

このフレームはシーンチェンジ近辺で劣化が目立つキッズではブロックノイズも多い酷い状態で他局より崩れた分布になってしまっている。他局でチェックしていたフレームが、運悪く劣化していたとも言えるけれど、酷く劣化したフレームは全体に存在するし、テレ東やBSJAPANで不安定なところでもここまで崩れることはないので、キッズの悪さを示してと言ってもいいだろう。




とはいえ、悪いところだけでは可哀相なので、他の場所も見ておこう。キッズでも劣化の出ていないところはテレ東などと大差ない分布になる。ただ、このフレームで比較してもキッズだけ他局より圧縮劣化が多い傾向は変わらず、細かい描写もテレ東より潰れ気味で良いところがない。


この作品も横1440経由。

さんかれあ 1話


局:BS-TBS
放送日:2012/05/05
評価:HV1280+


これもTBS1話と同じところ。

TBSより横の伸びが少しよく、さらに鮮明な映像になっているけれど、横がばっさり切れた分布の特徴は変わらず、これも横1440経由。

高精細映像の情報量に負けて豪快にブロックノイズが大量発生しているところも有るけれど、背景のディテールなどもBSの方が緻密になっているところも多く、もう少し安定してくれれば十分優秀な放送画質になりそうなだけにもったいない。安定したフレームで比較するとBSの方が良く見えるところも多いけれど、普通に見ていても破綻が気になるところもあるし、色の安定感も上のTBSの方が好印象になることの方が多そう。

あっちこっち 1話


局:BS-TBS
放送日:2012/05/05
評価:HV1280

時間が取れず1週遅れになってしまったけれど、TBS1話と同じところ。

似たような分布だけど、僅かながらBSの方が伸びが良く、絵で見ても線の輪郭が少し引き締まって見えるところが多い。ただ、背景などのコントラストの差の少ない描写はBSの方が潰れが目立ち、全体としてはTBSの方が緻密な絵になっている。ただどちらかというと元から簡素な作画なので、意識して見比べない限り差はほとんど感じないかも?

番宣同様ブロックノイズだらけの破綻フレームもあるけれど、全体に動きが地味なことも影響しているのか不安定というほど劣化が目立つこともなく、BS-TBSの中では安定している方だろう。

いつも通り横1440経由のソース。

ウォーリー


局:NHK-G
放送日:2012/05/05
評価:HVFULL




2008年の3DCG。

NHK地上波ボケの影響だけではないだろうけど、縦長の楕円分布になる鮮明なCG映像。巨大分布というわけではないけれど、縦1080っぽい特徴が強く出ていてフルHD相当の映像と言ってよさそう。ただ上128, 下149ピクセル幅の黒帯付きシネスコサイズなので、絵のある部分では縦は803程度。左右を切って16:9にする方が個人的には抵抗があるけれど、16:9のフルHD映像に比べると地味な数字に見えてしまう。

細かい描写を見るとCGらしいジャギ感の強い線になっているところもあったけれど、ぼかし効果含め見た目にはCGっぽい粗さもなく、オリジナル映像がどの程度の解像度だったのか断定できるようなわかりやすい特徴は見つからなかった。ただ、4Kクラスの映像から縮小したような特徴もなく、オリジナルもフルHD~2Kクラスの映像だった可能性が高そう。



16:9にするのに横を切るか、黒帯を加えるかの選択の結果というだけの話だけど、