2015年10月3日土曜日

K RETURN OF KINGS 1話


局:TBS
放送日:2015/10/02
制作:production GoHands
評価:HVFULL


効果多用の影響でカットによって分布差が激しく全体で見ると小さい分布になるところも少なくないけれど、比較的鮮明なところはこの程度の大きくても若干歪な分布になるところが多い。

そんな特徴でも拡大してみると、特に細い線には縦1080の特徴がはっきり残っているフルHD制作アニメだった。かなりソフトなフルHD映像なので精細さでは他フルHD映像より劣ってみるところも多いけれど、1ピクセル幅しかないような描写もあり、情報量の多い緻密な映像に仕上げている。

なにより線の輪郭が恐ろしく滑らかで、1920x1080より上のサイズで作っていると考えたくなるような特徴も多い。CG的な作りの背景もジャギ感がまったくなく、バランス志向のフルHD映像としては良く出来た映像と言えそう。滑らかな線=輪郭が少しボケた線なのでくっきり感は強くないけれど、ジャギ感のない絵はリサイズ耐性が強く4K環境でも粗さを感じない映像に見えそうだ。


粗探しするとアップのフレームや小物などで絵を拡大して使っているところもあるものの、元絵解像度はフルHD以上も可能なくらい余裕がある高精細さで、動きまくる動画含めこんなに面倒そうな映像作って大丈夫なのか心配になるくらい。まあ全体にレベルが高いので露骨な手抜きが気になってしまうカットもちらほら出てくるし、無理し過ぎない範囲で作っているのだろう。

ノラガミ ARAGOTO 1話


局:TOKYO MX
放送日:2015/10/02
制作:ボンズ
評価:HV1280

1期より一回り大きく若干角ばった分布に変わる。上下の×状の影もはっきりして、高コントラストのくっきり画質の多いボンズの中でも鮮明さを強調したような作りになった。線も1期より黒に近く僅かな太く見え、低解像度でもくっきり感はトップクラス。

普通に見ていて気になるほどではないものの、ジャギ感の強い線になっているので粗さが目につく環境も出てきそう。


元から太めの線なので精彩さの維持効果はあまり効いていないけれど、拡大時に線が太くならない鮮明さ優先のリサイズを使っているので線に注目すると1280x720より上に見えるところが多い。といっても×状の分布が見える分布に多い1.5倍に拡大した3ピクセル周期の揺らぎがはっきり残っていて、引き続きHV1280。

ヘヴィーオブジェクト 1話


局:TOKYO MX
放送日:2015/10/02
制作:J.C.STAFF
評価:HV1280+/900

巨大と言ってもいいくらいの分布だけど枠を超えるほどではなく少し四角感もある。

高解像度でも若干太めの黒に近い線で描かれたくっきり感を優先したような作りはJCでは珍しい特徴。高精細なので十分滑らかな線に見えるけれど、拡大して見るとジャギ感の残る線になっていて、その点でも解像度判定が困難になるくらいジャギ感のない線のアニメが多いJCの中では異質な印象。

リサイズでの乱れはほとんどなく、どこを見ても縦900のジャギが確認できる元は1600x900のHV1280+。