2013年4月13日土曜日

惡の華 1話


局:tvk
放送日:2013/04/07
制作:ZEXCS
評価:HV1280

うっかり書き忘れたtvk1話。

BSアニマックス, MXと同じところ。

一回り小さい分布でも太くしっかり暗い線が多いので、見た目の鮮明さはほとんど変わらない。背景の壁の汚れなどの微妙な描写は他局より潰れが目立ち、すっきりした絵になっている。それでもMXより圧縮劣化が少し多く安定性でも負けてしまうtvk。

絵というより模様という表現の方が合いそうなOPは、本編より縦横ともジャギの特徴がはっきり見えるけれど、同じHV1280。一方、絵の部分含め60iで流れるEDは最後の固定文字以外は縦540の60pに相当する映像だけど、横方向の特徴を見ると1920から縮小したようなジャギが残っているので、元はフルHDの60fps映像だったようだ。

へんねこBBS まとめ

まとめらしいまとめでなく、へんねこBBSが放送回によって少し明るさが異なっていたという、いつも以上にどうでもいい微妙な話。つまらないのでここに書くのはやめようかとも思ったけれど、3ヶ月追っかけてしまった時間がもったいない気分になったのでまとめてみた。

冒頭のタイトルの背景の色をMXとBS11で全部並べてみたのがこの画像。上段がMX, 下段がBS11で左から第1弾→13弾。





MXの第6弾で旧に暗くなったのでMXで見ていた人は気付いた人もいるだろうけど、6弾で1段階暗く、7弾で更に暗くなった。その後はその6, 7の明るさが2回ごとに変わって、全体では3つのタイプに分類できる結果になった。BS11では初回から暗い状態に補正されている。

色の違いがわかりづらい環境もあるかもしれないけれど、

A: MXの1~5回は明るい絵
B: 7, 10, 11回はMX, BS11とも少し暗い

C: 他はAとCの中間で、MX, BS11とも同じ

という感じで、意図があったとは思えないくらいのバラバラさ。回数の多いCが標準かというと映像の色を見る限りそうではなく、AのMXの初期5回の方がオリジナルの色合いに見え、大半の暗い回は処理が不適切で色が蛍光色っぽく見える不自然な色に見える映像になっている。

A-1での輝度ミスの多発とか春の番宣で縞HVが多かったことを含め、意図的にしてもミスにしても、雑な仕事をしていると思いたくなるような映像は相変わらず多く、むしろ増えているくらい。縞解消版BDを出すような商魂たくましいところもあるけれど、不適切な処理で劣化画質にしたところで誰も得しないし、もう少し気配りが欲しいところ。

変態王子と笑わない猫。 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/04/13
制作:J.C.STAFF
評価:HVFULL


縦の伸びが枠を超えてしまうくらいの巨大分布になる鮮明精細画質。縦1080の特徴もはっきり残るフルHD相当の映像。

ぼかしのほとんどない絵で、細かい描写では線がガタガタになっているところが多く、少し粗い絵に見えてしまう。ニャル子同様、フルHDでも上質な映像というほどの出来でもなく、ちょっと無理してフルHD化した感じに見えてしまう。

明るすぎると感じるところもあるくらい高コントラストの明るい映像だけど、撮影が異なるパートが混ざっているのか、絵の明るさや線の黒さ、さらに線の滑らかさも違うカットが混在している。特に線の黒さの差は見た目の鮮明さを変化させてしまうので、作品全体で見ると少しちぐはぐな作りに見える。フルHDでの絵作りに慣れていない感じもするので2話以降はもう少し安定した映像になるかも?

EDはなかったけれどOPも本編同様縦1080のジャギがはっきり残るフルHD映像だった。

放送が遅かったのでニャル子に先を越されてしまったけれど、去年春辺りから続く脱HV1280の流れはさらに加速して現行テレビでの上限の1920x1080にあっさり到達の2013春。過去に見たフルHD作品に比べると荒削りな感じは強いものの、1280x720制作アニメが出始めた頃も似た傾向があったし、欠点のほとんどないフルHD映像になるまでそれほど時間はかからないだろう。

革命機ヴァルヴレイヴ 1話


局:TBS
放送日:2013/04/12
制作:サンライズ
評価:HV1280


youtubeの公式フルHDPV含め、最近の番宣は一環して縞HVだったけれど、1話はちゃんとフレームで拡大された状態に改善。

大きな分布でも四角っぽい分布になるところが多い。

線もしっかり黒い上にシャープフィルタで輪郭強調したような特徴で、環境によらず極端なくっきり画質に見えそう。コントラストも高く、鮮明は抜群の映像だけど、かなりジャギ感の強い絵で線に粒状感も残っている。常識的な距離離れてみればあまり気にならないけれど,ガタガタさが目に付いて少し粗い映像に見えてしまう環境もありそうなくらい、強引に鮮明さを優先させたような特徴になっている。

派手に動くところでは圧縮劣化もしっかり出ているけれど、この作品もノイズ効果のないすっきり画質で、比較的安定した放送画質になっている。

縦横とも1280x720のジャギがはっきり残っているとてもわかりやすいHV1280。

とある科学の超電磁砲S 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/04/12
制作:J.C.STAFF
評価:HV1280+/900


1期の典型的なJCフィルタ分布から劇的に鮮明で精細な映像に変わる。もう少し楕円に近い分布になるところが多いけれど、特に鮮明なカットはこんな感じの巨大な四角っぽい分布になる。

これなら文句ないだろう、と言いたかったのかと思うくらい鮮明な映像で、シャープフィルタで軽く輪郭強調したようにも見えるカットもあり、全体に線もしっかり暗いくっきり画質に仕上げている。他作品と比べると彩度も抑えめな映像だけど、1期と比較するとコントラストが高い分彩度も上がり、鮮やかな映像になった。

放送で見る限りノイズ効果のほとんどないすっきり画質で、情報量の多い精細な映像でも圧縮劣化は多くなく安定している方だろう。

リサイズでの乱れはほとんどなく,どこを見ても縦900のジャギがきれいに残っていて、番宣通り元は1600x900のHV1280+。

波打際のむろみさん 1話


局:BS11
放送日:2013/04/12
制作:タツノコプロ
評価:HV1280

これもMX, tvkと同じところ。


MXと大差ない分布でも若干ノイズが多く、その影響でBS11の方が少し大きな分布に見える。

MXの方が少しすっきりした絵になっているけれど、背景の微妙な描写はBS11の方が潰れが少なく緻密な映像に見える。ただ、BS11も圧縮劣化が少ない映像ではないし、圧倒するほど情報量の多い絵に見えないので、劣化が目立たない分、MXの方が良く見える環境が多いかも。

よんでますよ、アザゼルさん。Z 1話


局:BS11
放送日:2013/04/12
制作:Production I.G
評価:HV1280

MX, tvkと同じところ。


MXとほとんど変わらないきれいな円分布。

珍しく動きの少ないカットで比べるとMXの方が圧縮劣化が増えている感じで、BS11の方少しすっきりした絵になっているところが多い。MXの方が良いフレームもあるけれど、BS11の方が線の乱れも少なく安定した映像になっている。

逆に、大きく動くところではどちらの局でも劣化が気になるけれど、BS11の方がブロックノイズが派手に目立つところもあり、作品全体としてはMXの方が劣化が目に付きにくい分、好印象になる環境が多いかも?

アニメミライ アルヴ・レズル


局:BSアニマックス
放送日:2013/04/12
制作:ZEXCS
評価:HV1280


アプコン並みに小さい分布になるところもあるけれど、比較的鮮明なところは横長の楕円分布になるところがほとんど。

強いノイズ効果にBSアニマックスの劣化も加わって荒れた絵になっているだけでなく、明るいシーンは暗部を持ち上げた感じの淡い絵で線も極端に明るくソフトというよりボケて見えるところが多い。放送に厳しい映像なので,映画やBDなどの低劣化な条件であれば印象も大きく変わりそう。

動画としての動きより、シネスコっぽいカットの多様、ズームやパンや回転などのカメラワーク的な動き、さらにノイズ含めいろんな効果を使った絵作りが目立つ。どれも既視感の強い手法ばかりなのでアニメミライ作品としてみると、若手の個性ある映像というより模倣のオンパレード映像と言いたくなるような作品になってしまっている印象、というのは個人的感想。

ノイズや劣化で線の輪郭の特徴はほとんど失われているけれど、動きのないカットのフレームを大量にブレンド(平均化)してノイズを相殺すると,比較的鮮明さを維持している横方向のノイズに1280のジャギがはっきり見えているところも見つかった。これもHV1280で間違いないだろう。