2014年4月6日日曜日

それでも世界は美しい 1話


局:日本テレビ
放送日:2014/04/05
制作:studioぴえろ
評価:HV1280


太めでしっかり暗い線の高コントラスト映像でくっきり感の強い絵に見えるけれど、四角感のある小さい分布になるソフトなHV。アプコンでもHD制作以上に鮮明に見えるアニメが多々あるけれど、見た目の鮮明さにはコントラストの高さが強く影響することがわかりやすい映像の一つだろう。

上下に×状の影が見えるけれど、これも鮮明さ優先のリサイズを使っていて3ピクセル周期の揺らぎが出ている。線の輪郭も少し粗いけれど、太めでボケ気味なのでほとんどの線は滑らかに見え、粗さが気になる環境は少ないだろう。

縦720というより半分の360の特徴が強く出ているけれど、特に細い線には縦720の特徴も残っていてこれもHV1280。

金色のコルダ Blue♪Sky 1話


局:日本テレビ
放送日:2014/04/05
制作:TYOアニメーションズ
評価:HV1280


綺麗な円ではないけれど大き目の円に近い分布になる。線も太めでしっかり暗く、少し輪郭強調気味になっているので、メリハリのあるくっきり画質に見える。ただ背景と人物で明るさのバランスが異なるので、人物が浮いて見えてしまうカットが多いかも。普通なら動きそうなところも完全に止まっているなど、画質より1話なのに少し雑な感じの作画が気になった。

ちらつきがはっきり見えるくらいのグレイン風ノイズもあって、軽微な圧縮劣化は少なくないけれど、線が崩れるようなところもなく、安定感はまずまず。

ジャギ感の残る絵を少しぼかして整えたような特徴で、どこを見ても縦720のジャギがはっきり残っているカットばかりのわかりやすいHV1280。

1作目の放送はここを始める前の2006秋なのでチェックもないけれど、テレ東もまだコンポジが目立った時代で、このアニメもコンポジソースでクロスカラーなどコンポジ由来のノイズが出ている映像だったはず。2009年のMXでの再放送はコンポネに変わり、アプコンとしては悪くない画質で放送されている。

神々の悪戯 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/04/06
制作:ブレインズ・ベース
評価:HV1280


カットによって差があるけれど、平均ではこの程度の円分布になるところが多い。番宣は独特の明るさバランスの変な映像だったけれど、本放送は癖のない無難な明るさになったので、番宣は間違った処理でおかしな色になっていただけだった。

全体に線が細く黒浮き気味になっているところも多いけれど、十分鮮明に見えるくらいのコントラストはあり、精細感高めの欠点の少ない映像に仕上がっている。

グレイン風ノイズのちらつきも見え、背景の細かい描写がブロックノイズ化で消えてしまっているところも結構あるものの、線の乱れは抑えらて全体で見れば劣化もそれほど目立たない。ただ、シーンチェンジ近辺や大きく動くところは破綻しやすく、画質を気にせず視聴に集中しようとしてもボロボロの絵が出てくると気になってしまいそう。

補間の効いたリサイズでジャギ特長ははっきりしないけれど、リサイズでの乱れもないので細い線には縦720の特徴がきれいに残っていて、これもHV1280。

魔法科高校の劣等生 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/04/05
制作:マッドハウス
評価:HV1280


横の伸びは良いけれど、縦に潰れた横長分布。マッドハウスらしい分布ではあるけれど、水平に近い線になるほど輪郭がボケて黒浮きしているので、バランスの悪い絵に見えてしまうカットもちらほら。

強烈なノイズ効果を使っているところはかなり酷い状況だけど、通常のカットはマッドハウスにしては軽微なノイズ効果で、圧縮劣化もそれほど目立たない。それでも影響がないわけでもなく、動きのほとんどないカットでもブロックノイズになりかけた8ピクセル周期の線の崩れが出ていたり、モスキートノイズも多めで少し荒れた絵になっている。ちなみに去年夏のマッドハウスの神ないは旧MXでも酷く荒れた絵で、このアニメより劣化が目立った。ただそれも平均点での話で、状態の悪いフレームで見ると今のMXは0点をつけたくなるところも少なくなく、落差が激しすぎる。

縦ボケや多少の劣化はあっても比較的綺麗に縦720のジャギが残っているところが多く、番宣通りHV1280。

メカクシティアクターズ 番宣



局:TOKYO MX
放送日:2014/04/05
制作:シャフト
評価:HV1280-i(GONZO)

一枚絵のキャラ紹介番宣は長く大量に流れていたけれど、ようやくアニメ映像の番宣が登場。

上下に影のある特徴的な分布だけど、これもフィールド毎に拡大した縞HV。今期の番宣は縞問題含め、変な特徴の映像が妙に多い。文字なども含め映像全体が縦720→1080とフィールド単位で拡大されているので一括して縞解消するだけで劣化を解消できる。

気になるのが分布の小ささで、横の伸びは平均的なアプコンにも届かないくらい極端なボケ画質になっている。縞の影響もあって映像でもアプコンっぽく見えるカットが多く、細部も潰れ気味で精細感も弱い。縞解消後の絵で見てもリサイズで絵が乱れような特徴が残っているので、本放送はもう少しメリハリのある絵に変わるかも。




局:BS11
放送日:2014/04/05
評価:HV1280-i(GONZO)


MXより一回り大きく劣化が少ない分周囲も暗くなっている。

情報量の多いカットもあってMXではブロックノイズだらけの破綻フレームが大量に発生しているので、この番宣は圧倒的と言っていいくらいBS11の方が安定して見える。

ただ動きの少ないところでは差も縮まり、MXの方が良いフレームもあるので、同時放送で積極的にBS11で視聴すべきと言えるような差ではないかも?

パックワールド 1話



局:TOKYO MX
放送日:2014/04/05
制作:OLM Digital, Inc. / Sprite Animation Studios
評価:HV1280

MXとBS11の同じフレームで比較。

輪郭線のない3DCGで境界のはっきりしない分布になっているけれど、分布通り比較的ソフトな映像に見える。

ここは地味な動きのフレームだけど、絵で見比べるとBS11とMXの差はほとんど無く、判別も難しい。一方カメラがパンするような動きのあるカットになると、MXの方がブロックノイズがちらちらし始め、BS11の方が安定して見える。ただ、BS11も元々変化に弱い局なので圧倒的に安定しているというわけでもない。

シーンチェンジも似た傾向でMXの方が少し悪いものの、BS11も相応にブロックノイズが出ているし、MXの方が状態の良いフレームもいくらでも見つかる。

この映像で気になったのがブロックノイズが長く残る挙動で、特にシーンチェンジ後のカットが情報量が多いところでは、発生したブロックノイズが何フレームも残り続けるところが結構見つかる。不安定時代のBS-TBSでもブロックノイズだらけのフレームが出ても次のフレーム、悪くても2フレーム程度でブロックノイズのほとんどない絵まで復帰できていたけれど、CGでブロックノイズがわかりやすいこともあって、特に悪いところはシーンチェンジ後の劣化を8フレームくらい引きずっているところもあった。ネット配信のような超低レート動画では良くある現象だけど、放送映像では珍しくMXの低ビットレートぶりが現れた劣化の一つだろう。




局:BS11
放送日:2014/04/05
評価:HV1280


ゆっくりとした動きでもブロックノイズが目立つMXと比べて劣化も少なく、安定したフレームが多い。ただ、シーンチェンジに弱さは相変わらずで、MXと同等、あるいはMX以上に崩れたフレームも少なくない。平均では確実にMXより上の画質になった(MXが悪くなっただけだけど)ものの、条件が悪くなったMXに対しても圧勝と言えるほどの差にはなっていない。

番宣のカットではジャギがはっきり見えるところが多かったけれど、本放送で見るとジャギ感が消えるくらいソフトな絵に仕上げているので、粗さはまったく感じない。

それでも比較的鮮明なところにはCGらしい乱れの少ない縦720のジャギがはっきり残っていてこれもHV1280。

金田一少年の事件簿R 1話



局:日本テレビ
放送日:2014/04/05
制作:東映アニメーション
評価:HV1280+/900


全体で見ると縦の伸びが少し悪く横長傾向が強いけれど、鮮明なカットは縦ボケもほとんどなく、四角感のある大きな分布になる。

細くてもしっかり暗い線で描いているところが多く、極端なくっきり画質ではないものの、精細かつ鮮明なHD画質に見える。

はっきりちらつきがわかるくらい強めのグレイン風ノイズがあり、背景などの描写は潰れているように見えるところもちらほらあるものの、普通に見ていて気になるような劣化は少なく、圧縮に負担になりそうな映像の割には安定している方だろう。

縦の伸びが微妙に悪い割にはリサイズでの乱れもほとんどなく縦900のジャギも綺麗に残っていて、元は1600x900のHV1280+。

FAIRY TAIL 176話


局:テレビ東京
放送日:2014/04/05
制作:A-1 Pictures, ブリッジ
評価:HV1280


話数は継続で数えるようだ。


カットによって少し差はあるものの、鮮明なカットは少し四角感はあっても大きな分布になる鮮明HDに変わって再開。

この分布でも線は黒というほど暗くなく、特に細い線は黒浮き気味になっているのでくっきり画質というほどのメリハリはない。それでもコントラスト高めの癖のないすっきり鮮明画質で、環境を選ばず見やすい映像になっている。

特にちらつきは見えないけれど、動きのある場所では圧縮劣化もそれなりに出ていて特に安定した映像という感じでもない。潰れているだけで、元映像には軽微なグレイン風ノイズがあったのかも。

線も滑らかでジャギ感も弱いけれど、リサイズでも乱れもほとんどなく、特に細い線を中心に縦720の特徴も綺麗に残っていて。これもHV1280。

デュエル・マスターズVS 1話



局:テレビ東京
放送日:2014/04/05
制作:小学館ミュージック&デジタルエンタテイメント
評価:HV1280+/864


前シリーズ1話しかチェックしていので最後まで同じ状態だったのかわからないけれど、以前の極端な横長分布から劇的に鮮明な映像に変わり、縦の伸びもしっかり良い巨大分布になった。

彩度もかなり高いけれど、極端にコントラストを高めたようなくっきり画質。白が限界まで明るく眩しいくらいだし、無茶しすぎな感じがしないでもない。

線が太いので精細感は弱いものの、分布通り鋭利な輪郭の線なので絵で見てもHV1280クラスの映像でないと一目でわかるメリハリがある。

リサイズでの乱れも少なく、縦864の特徴がはっきり残っていて、元は1536x864もえたんBASARAのHV1280+。縦横とも16の倍数になるデジタル的に切りのいい1536x864を採用する制作もかなり増えてきた。東映作品が多いことも影響して朝夕のアニメの高解像度化が急速に進んでいる感じの2014春。夜アニメは1280x720逆戻りの傾向が強いものの、アニメ全体で見ると脱HV1280の流れが続いているのかもしれない。




局:BSJAPAN
放送日:2014/04/06
評価:HV1280+/864

上と同じフレーム。

これも高解像映像なので、BSの方が僅かながら伸びが良くさらに大きな分布になる。

BSも十分安定した放送画質になっているけれど、テレ東よりは少しノイズが多く、木目のような微妙な描写が地上波より潰れているところも多かった。色に関しては他作品同様BSの方が上で細かい描写でも色の滲みも少なく鮮やかな絵になっている。

マジンボーンでテレ東とBSで位置がずれていると書いたけれど、この作品もずれていた。いくつか確認してみると、気付いていないだけで過去にも同様のズレがあり、特定の作品だけの問題ではなかったようだ。すべてのアニメでずれているわけではないので何か条件があるのだろう。

レディ ジュエルペット 1話



局:テレビ東京
放送日:2014/04/05
制作:ZEXCS, スタジオコメット
評価:HV1280


制作の情報が安定しなかったけれど、OPではZEXCS, スタジオコメットの併記、EDはZEXCSのみと異なる表記になっていた。

それを反映してか画質もカットによって異なり、大半は上のような横長の大きな分布になっているけれど、特に演出的な効果がなくても下のように一回り小さく分布になるところが混ざっている。憶測でしかないけれど、大きな横長分布はZEXCS作品に多いので、上がZEXCSのカットで下がコメットかも?



どちらも高コントラストのくっきり画質で、絵で見てもほとんど差は感じないけれど、分布通り上のカットの方が線の輪郭も鋭利でくっきり感が少し強い。


分布差はあってもリサイズの特徴も似ていて、どちらも縦720のジャギがはっきり残HV1280。

制作の変更はともかく、最後まで残っていたSDアプコンアニメのジュエルペットもHD化。短編作品は未チェックどころか存在に気付いていないものもありそうなのでどこかに埋もれている可能性はあるものの、30分枠でのSD制作絶滅は確定的だろう。

テンカイナイト 1話


局:テレビ東京
放送日:2014/04/05
制作:ボンズ
評価:HV1280


大きな円に近い分布だけど、上下に×状の分布が出ていて、これも鮮明さを優先した少し癖のあるリサイズを使っているパターン。少し太めでしっかり暗い線のボンズらしいくっきりすっきり画質だけど、リサイズの影響もあって線に粗さが残るところが多い。

潰れているだけかもしれないけれど、ノイズ効果を使ったようなちらつきはほとんど見えず、圧縮劣化も少なくこれも安定感のある画質になっている。

縦720の特徴ははっきりしないけれど、1.5倍に拡大した3ピクセル周期の特徴がわかりやすく残っていて、これもHV1280。

悪魔のリドル 1話



局:TBS
放送日:2014/04/04
制作:ディオメディア
評価:HV1280

TBSとBS-TBSの同じフレームで比較。


綺麗な円という感じではないけれど、大き目の円に近い分布の鮮明HV。両局も似たような分布でもTBSの方がノイズが少なく、周囲が暗くなっている。鮮明な映像でも淡く、比較的明るい線が多い絵なので、分布の割にはソフトに見えるカットが多い。


ジャギ感の強い線をぼかして整えたような特徴で、特に細かい描写は潰れ気味に見えるところがあるけれど、線は全体に滑らかに見え効果多様の映像でも比較的見やすい画質に仕上げている。

リサイズでの乱れも少なく縦720のジャギも綺麗に残っていて、これもHV1280。OP、ED、予告も同じ。動画なしのCM風の情報コーナーはフルHDで作られている。



局:BS-TBS
放送日:2014/04/05
評価:HV1280


圧縮劣化はBSの方が出やすいものの、BSの方が細かい描写も潰れず情報量の多い緻密な絵になっているので、NR次第だけどBSの方が良く見える環境の方が多いかも。

通常の基準で見ても圧縮劣化の少ないアニメだけど、MXの劣化映像を大量に見た後だけにどちらの局も非常に安定した放送画質に見えてしまう。

BS-TBSもアニメでは横1920維持の映像はなく、これも横方向のリサイズ跡がはっきり残る1440経由のソース。