2012年4月6日金曜日

紅の豚


局:日本テレビ
放送日:2012/04/06
評価:HV1280+-i


前回はまったく気付かず放送されたことも後から知ったので、今回と同等だったのかはわかりません。上下に黒帯がない放送だったとしたら同じかも?


上下が切れたような横長分布。中心から1時7時方向に長く伸びたような線があるけれど、部分的には伸びが良い部分があり少し複雑な特徴の映像になっている。

今回の放送はジブリに多い上下に黒帯の付いたビスタサイズでなく、16:9での放送になっているけれど、最初からその状態だったわけではなく、テレビ的に少し拡大することで16:9化している。その拡大処理が60iのフィールド毎のリサイズで行われているために、縦方向に絵が少し崩れたことがこの分布になった原因のようだ。

フィールドで見ると縦は518程度になっているので、1036→1080をフィールド毎に拡大したHV1280+-iという珍種映像。過去にジブリアニメのHV放送の上下の黒帯幅は21ピクセル程度なので、絵の範囲で1038。黒帯と絵の境界は微妙に劣化していることもあるので、ほぼ黒帯分を削るように拡大しているようだ。104%程度の僅かな拡大なのでフィールド毎の拡大でも縞状の劣化にはなっていないけれど、線の上または下に影が付いているように見えるフィールド毎のリサイズ特有の劣化は確認できる。


普通に見て気になるほどの劣化でもないし故意でもなさそうだけど、不適切な処理による劣化画質での放送と言っていいだろう。

以前となりのトトロでも今回と似たような横長分布だったことがある。その時は上下に黒帯もついていたので別の理由で劣化していたとも考えられるけど、今回に近い処理だった可能性もありそう。

金曜ロードSHOW!でも読みは一緒なので、ここでのラベルはしばらく金曜ロードショーのままにします。

これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド 1話


局:BS11
放送日:2012/04/05
評価:HV1280


MXと同じところ。

周囲のノイズに多少差はあるものの、非常に良く似た分布で、絵で見てもほとんど判別できないくらいの違いしかない。動画ではロゴを隠すと判別も難しいけど、色のにじみが出やすいMXでは線で区切られない色の境界が崩れ気味で、BS11の方が少し引き締まった絵になっている。

探せばBSの方が劣化が目立つフレームはいくらでも見つかるけれど、大きく動くところでもBSの方が劣化が目立たないところが多く、BS11と相性の良い映像かも。

これも横1440経由。

鷹の爪NEO


局:NHK-Eテレ
放送日:2012/04/06
評価:HV1280+



縦の伸びが非常に良い縦長楕円分布。同心円状の分布も見えるけれどDLEなのでFLASHだろう。

いつも通りのDLE画質で、縦横ともDLE標準の1440x810のジャギも綺麗に残っている。

さんかれあ 1話


局:TBS
放送日:2012/04/05
評価:HV1280+


番宣同様、巨大分布の鮮明精細HV。鮮明な絵にするためなら出来ることは何でもやってしまえ、と言った感じで、多少欠点があるとしても鮮明さ優先で作ったような極端な映像。

高コントラスト映像で線もしっかり黒く、輪郭強調された線でくっきり感も非常に強い。ぼかしも弱くジャギ感の強い絵だけど、解像度を上げてその粗さも気にならないように結構頑張ってこの鮮明さを作り上げている印象。

大画面で見ると若干汚さが気になってしまうこともありそうだけど、強引でも十分インパクトのあるHV画質になっているように見えるしこういう選択もありかな?
 
番宣でわかりやすいジャギが見えていたところは中途半端な数字になっていたけど、本放送で見ると場所によって少し異なってみえる。縦は900に近そうな特徴が多いので、1600x900撮影だけど絵の解像度が少し足りず拡大しているところが多い、辺りかな?少し時間をかければ1ピクセルで確認できそうなので再確認して追記する予定。
追記
安定したフレームで確認してみると結局番宣の数字が正解で縦は869だった。横は放送自体1440しかなく1920-1440間も数往復したで劣化で1ピクセルの精度では確信がもてないけれど、1544に見えるところが多い。整数で16:9にならないけれど一回り大きく撮影した後周囲を切ったことで中途半端に数字になったのかな?もちろん最初から1544x869辺りで作っている可能性もあり。
 少ないとはいえ夜アニメでもそれなりにあるし、おお振り2期は番宣だけフルHDなんてのもあったので特に凄い話でもないけれど、TBS木曜枠でのHV1280+作品は初。

あっちこっち 1話


局:TBS
放送日:2012/04/05
評価:HV1280



大きな円分布になるけれど、特に鮮明なところは少し横長の楕円っぽい分布になるところが多い。

特に背景は淡い色を使っているところが多いけれど、人物の塗りも彩度は低め。線など人物の輪郭になるところはしっかり暗い線になっているので鮮明さも十分。ジャギ感もほとんどなく線もなめらかで落ち着いた質感の見やすいバランス志向のHV画質。

これも軽微なノイズ効果を使っていて動きの少ないところでも僅かなちらつきがありべた塗り感が軽減されている。その影響で軽微でも圧縮劣化は少し多い感じに見えるけれど、普通に見ていて気になるような荒れた感じはまったくなく、TBSの放送では適切な強度の効果に見える。

上手く補間されて見た目にはそれほど線は細く見えないけれど、 線は細めでジャギもはっきり残っていて、どのフレームを見ても縦横とも1280x720の特徴がわかりやすいHV1280。細すぎるくらいの線でジャギがわかりやすいのは近年のAIC作品に多い特徴だけど、他の作品より粗が目立たない絵になっているので何か工夫しているのかもしれない。

戦国コレクション 1話


局:テレビ東京
放送日:2012/04/05
評価:HV1280



少し四角感のある大きな分布。全体に似たような分布になるところが多い。線も極端に細すぎずしっかり黒いくっきり感十分の鮮明HV。アップのカットも人物が小さいカットも似たような太さの線で描いているのでどこを見ても同じくらいの鮮明さに見え安定して見える。一部シーンで演出的に効果で質感を変えているところはあるけれど、最近は過多と感じるくらい効果多用のアニメも多いので、単調な映像と感じてしまう?

見た目にはべた塗りに近いすっきり画質に見えるけれど、軽微なノイズ効果も使っていて気になるほどではないけれど圧縮劣化もそれなりに出ている。

しっかり補間も効いて元絵の特徴も残ってわかりにくいけれど、鮮明さを優先したリサイズで1.5倍に拡大(ようするに720→1080)した特徴が全体に残っていてこれもHV1280。

魔法少女まどか☆マギカ 1話


局:TOKYO MX
放送日:2012/04/05
評価:HV1280


TBS, BSアニマックスと同じところ。

TBSと良く似た分布で絵で見てもよく似ている。

この作品でもBSアニマックは顕著にノイズが多いけれど線の乱れは比較的少なく、3局で見比べても、どこが違うのかよくわからないくらい似た絵になっている。

MXはすっきりした絵になっているところが多いけれど、その分背景のディテールは少しつぶれていて、逆にBSアニマックスはノイズは多くても細かい特徴がしっかり残っている。TBSはその中間だけどかなりMX寄りといった感じなので、何を重視するかで評価も変わりそう。