2014年1月7日火曜日

ウィッチクラフトワークス 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/01/05
制作:J.C.STAFF
評価:HV1280+/957.5, HVFULL HVFULL?

評価変更の理由はこちら


極一部、縦1080の特徴がはっきり残るフルHD相当のカットもあったけれど、大半は少し絵を拡大した状態だった。といってもトップクラスというより冬の深夜アニメではおそらくトップの高精細映像で、分布で見ても縦は枠に届きそうなくらい伸びが良い分布になる。


明るく線もしっかり暗い高コントラストの高精細HVだけど、線の輪郭が非常に滑らかになるように仕上げられていてジャギ感も皆無に近い。線の輪郭のわずかな特徴から解像度を推定しているのでこの作品は難解でかなり苦労したけれど、比較的動きの少ないカットで調べて見ると縦957.5辺りの中途半端な特徴が多くのカットに残っていた。計算では1702x957.5程度になり、京アニ標準の1699x955.5を超えることを意識したと思えてくるくらい近い数字になっている。

最初に書いた通り本編中にフルHD撮影したカットがあり、実際は全編フルHD撮影しているものの大半のカットは元絵の解像度が足りていない状態という可能性もあるかもしれない。ただ、OP,ED含め957.5程度に見えるカットがかなりの量あるので、単に場所によって作りが異なるカットが混ざった状態、という解釈の方が無理がないかも。まあ、その数字が元絵、撮影どちらで特徴であっても、京アニ標準を超える高精細映像というところは変わらない。



京アニはOPEDだけフルHDのパターン続けているのに対し、JCではリトバスRefrainでも本編中にフルHDのカットが混ざった回があったり、重要なカットをフルHDで作るような形でやっていくつもりのようにも思える。2年近く同一フォーマットをきっちり維持してきた京アニ、作品毎どころかカットでも変わるような型に縛られないJC、高精細アニメでリードする制作でも大きくスタイルが違うのが興味深い。

ディーふらぐ! 1話


局:テレビ東京
放送日:2014/01/06
制作:ブレインズ・ベース
評価:HV1280


少し横長になっているけれど鮮明なカットでは大きな円に近い分布になる。緩やかなグラデーション塗りが基本だけど線もしっかり暗い高コントラストのすっきりくっきり画質に見える。軽微なノイズ効果を使ったようなわずかなちらつきは見えるものの、ほとんど潰れて圧縮劣化も少ない。


しっかり補間の効いたリサイズを使っているものの、ジャギが出やすい細い線での描写が多く、滑らかというほど綺麗な線ではない。その分線の輪郭ははっきりしてメリハリのある絵に見えるし、鮮明さを優先したような作りといえそう。線が輪郭強調されたような過剰なギラギラ感もなくバランスも悪くない印象。

元絵の特徴もしっかり残っているけれど縦720のジャギも全体にはっきり出ていて、これもHV1280。

そにアニ 1話


局:BS11
放送日:2013/10/06
制作:WHITE FOX
評価:HV1280


MXと同じところ。

これもMXとほとんど差のない分布だけど、全体にBS11の方が少しノイズが多く周囲が明るくなっている。

映像でもノイズでざらついた感じがするわけでもなく、BS11でもすっきりくっきり画質に見える。MXより細く引き締まった線に見えるところが多く、圧縮劣化での線の崩れもほとんどない。

シーンチェンジ近辺では少し荒れたフレームもあるけれど、BS11の中では安定感の高い映像に見える作品と言えそう。

ノブナガン 1話


局:BS11
放送日:2014/01/06
制作:Bridge
評価:HV1280


MXと同じところ。

このフレームに限らずMXと非常によく似た分布になり、動画では判別不可能なくらい似た画質に見える。

静止画で見ると違いもあり、 BS11の方がわずかに線が鮮明で背景の描写もMXよりは緻密に見えるところが多いのに対し、MXの方が圧縮劣化の影響での線の崩れが少なく安定した映像になっているところが多い。その辺りの違いもフレームによって逆転することもあり、この作品ではほぼ同等の画質と考えてもよさそう。

そにアニ 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/01/06
制作:WHITE FOX
評価:HV1280


鮮明に見えるカットでも場所によって差があるけれど、全体に角ばった形になるところが多く、特に鮮明なところは6角形っぽ形になる。適度に暗い線が大半の高コントラスト映像。髪など部分的にグラデーション塗りを使っていてもグラデーションなしのベタ塗りが基本という感じで、すっきりくっきり画質に見えるカットがほとんど。

わずかにちらちきも見えるものの、ノイズ効果の粒はほとんど潰れてすっきりした絵になり、シーンチェンジ近辺での乱れは多少あるものの、全体に圧縮劣化が少ない安定した放送画質になっている。
 
ジャギ感もなく滑らかな線に見えるけれど、細い線には乱れのない縦720のジャギが綺麗に残っていてこれもHV1280。CGのEDは本編のアニメ絵よりジャギ感の強い線になっているけれど解像度は本編と同じ1280x720。

ソウルイーター ベストセレクション 1話


局:BS11
放送日:2014/01/06
制作:ボンズ
評価:HV960


2010年のテレ東の再放送ではOPなどが差し替わっていたけれど、今回は初期OPEDのままでの放送。

2008春頃はフレーム選択条件が適当な上1,2フレームしか確認していなったので、局間比較としては不適切な状態かもしれないけれど、テレ東,BSJAPANと同じところ。

圧縮劣化の差はあっても960x540の粗い絵なので、明るい部分の伸びはほとんど変わらず、見た目の鮮明さは同レベル。

ディテールの残り具合は結構差があり、BSJAPANが背景の潰れも少なく緻密な絵になっているのに対し、BS11では圧縮劣化も多く細かい描写がつぶれて少しのっぺりした絵になってしまっている。テレ東はその中間くらいなので僅差でもBS11が一番悪い画質に見えそう。

とある飛空士への恋歌 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/01/06
制作:トムス・エンタテインメント, 3xCUBE
評価:HV1280


ここは比較的円に近い分布になっているけれど、角が生えた感じで8角形っぽい形になるところが多い。これも冬アニメに多い線もしっかり暗い高コントラストのくっきり画質。

軽微なノイズ効果は使っているかもしれないけれど、放送ではほとんどちらつきのないすっきりベタ塗り絵に見える。秋以降MXも弱くなったシーンチェンジ前後には少し荒れたフレームもあるけれど、大きく動くところでも劣化が目立たず安定感はかなり高い。

しっかり補間の効いたリサイズで線に注目すると高解像度っぽく見えるけれど、線の輪郭に沿ったノイズには縦720の特徴が残っていてこれもHV1280。

となりの関くん 1話


局:テレビ東京
放送日:2014/01/05
制作:シンエイ動画
評価:HV1280?

少し横長の楕円分布。

シンエイ動画映像は細かい描写でも撮影解像度のジャギがほとんど見えず、天敵といってもいいくらいわかりづらい作品ばかりだけど、これも難解で全体に共通する特徴が見えてこない。

断片的には縦720に近い特徴があるものの、比較的特徴が残っているCGには、横1440を越えるくらいに見えるジャギがあり、さらに場所によって異なって見えるのでよくわからない。CG自体は完成映像より高解像で出力して、それを少し縮小して合成したような状態なんだろうけど、断言できるような特徴は見つからなかった。OPのタイトル文字には横1280に十分近い特徴が残っているのでこれもHV1280だろうけど、放送映像では断定できそうになくお手上げの意味で?付き評価。

シンエイ動画の線は単純にぼかしてジャギ感を軽減したような安易なものではなく、十分高精細な絵で作って丁寧にリサイズした面倒そうな作りになっているので悪い画質というわけではない。ただ、テレビアニメでほぼすべてで強めのノイズ効果をかけている影響で、線が少し荒れてざらついた絵になっている。それがシンエイ動画らしい質感に繋がっていると思うけれど、放送には負担の重い映像と言えそう。シンエイ動画のテレビアニメはBDにならないものばかりなので、BDであれば放送とは印象の異なる絵になるかも?