2013年4月4日木曜日

黒魔女さんが通る!! 33話



局:NHK-Eテレ
放送日:2013/04/03
制作:シンエイ動画
評価:HV1280


新年度ということで再チェック。

縞HVだった17話以降見ていなかったので以前から変わっていたかもしれないけれど、1年前の第1話や縞解消後の17話と比べても一回り以上大きな分布になる鮮明なHV画質に変わっている。線も細く黒浮きも激減して精細感も増して見える。横の伸びが微妙に悪く見えるのはNHK地上波ボケの影響だろう。


シンエイ動画作品はジャギの特徴が出ないように仕上げているアニメばかりであに瓶的には天敵な存在だけど,今回の映像はシンエイ動画の中では比較的わかりやすい縦720の特徴が残っている1280x720のHV1280だった。最初から1280x720だった可能性も高そうだけど、1話の映像では判断不可能ということで1話の評価は?付きのまま。

戦勇。 1話 @一挙放送スペシャル


局:BSJAPAN
放送日:2013/04/01
制作:Ordet×LIDEN FILMS
評価:HV1280

テレ東1話で見たところと同じ。

明るい部分の伸びは非常に良く似ている。

どちらの局も圧縮劣化が少なく安定しているし、背景のディテールの残り具合も見る場所次第で変わるくらいの差しかない。

BSの方が僅かに発色が良いけれどすべての要素でBSの方が良いわけでもなく,動画では判別不可能なくらい良く似た画質に見える。

カールじいさんの空飛ぶ家


局:TBS
放送日:2013/04/03
評価:HVFULL


 画質が変わっているのであまり意味はないけれど、2010年のWOWOWの放送と比較。画質以前に、TBSの左上のタイトル常時表示が邪魔。


どちらも本編中の映像の文字まで日本語に差し替えられている日本語版で上下21ピクセル幅の黒帯付きのフォーマットはそのまま。わずかに色味の差はあるものの元は同一のテレビ用マスターだろう。

WOWOWも横1440経由のソースで横が切れた分布だったけれど、フルHD相当の高精細映像なので余分なリサイズが入らない1920局の強みが出たようでTBSより横の伸びがよい。縦の伸びはTBSの方が良く見えるけれど、圧縮劣化でのノイズが重なっているだけで、絵としての鮮明さはWOWOWの方が上。ただ、輪郭線のないCGなので、わずかにボケた程度でははっきりわかるほどの差はなく、TBSでも鮮明さで見劣りしているようには見えない。

背景のディテールはWOWOWの圧勝でTBSでは細かい描写の潰れが目立つものの、TBSものっぺりするほど情報が欠落しているわけでもなく意外と健闘している印象。

トレインヒーロー 1話



局:BSJAPAN
放送日:2013/04/04
評価:HVFULL

テレ東と同じフレーム。比較のため下にテレ東を再掲。

1920局も映像は横1440経由は相変わらずでBSでも横が切れた分布になってしまっているけれど、元がフルHDということもあって1440-1920間のリサイズ回数も影響してBSの方が横の伸びがよい。

線の輪郭のノイズを見るとBSは1920-1440-1920と1往復リサイズしたような跡になっているのに対し、テレ東では放送時に1440にしている分が加わり最低でも2往復4回以上の横方向のリサイズがあった特徴になっている。最後の拡大は視聴時テレビなどが16:9に引き伸ばす分けだけど,すでにテレ東の1440x1080の段階で細部が崩れたり潰れているので、再生側で頑張ってもBSより少し劣化した要素のある絵になってしまう。

テレ東で潰れが目立つテクスチャの微妙な模様や、細かい描写の色もしっかり残ってる。BS局が苦手とするノイズ効果のないすっきり画質で圧縮劣化もしっかり抑えられているし、どの要素で見てもBSの圧勝。



局:テレビ東京
放送日:2013/04/02
評価:HVFULL

比較しなければそれほど悪い画質には見えないけれど、この作品ではディテールの潰れや、色の劣化が目立つ。

見た目の鮮明さ大差ないけれど、BSの方が情報量の多い緻密な映像なので、画質を意識して見ればほとんどの人がBSの方が良いと感じられるくらいの違いはありそう。

RDG レッドデータガール 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/04/03
制作:P.A.WORKS


大きな分布の鮮明HV。極端なくっきり画質ではないけれど、線も適度に暗く若干輪郭強調気味になっているのでしっかり鮮明に見える。ただ少し鮮明さを優先したような特徴でジャギ感の残る線も多く、環境によっては少し粗い絵と感じてしまうこともありそう。


ノイズ効果のないすっきり画質で圧縮劣化も少なく、かなり安定した放送画質になっている。

個人的な好みの問題かも知れないけれど、TARITARI辺りから背景の3D感が妙に強くなり、その3Dで作った空間に2Dのルールで描いた人物をやや強引に配置しているために、大小関係、前後関係が不自然に見えるカットが多くなった印象。単純に合わせが下手なのか、背景の情報量が多すぎて3Dの空間を強く意識してしまうために2D作画が浮くのか、理由はともかく結構気になる。人物でも3D利用が増えているし,特に背景や家具などでは3Dを利用しているアニメも多いけれど、ここまで違和感の強い絵はあまり見かけない。true tearsのモブのロボット歩きとか2D空間での3Dの異質さが気になる例はあるけれど、PAでもTARITARIより前は指摘したくなるほどの違和感のある映像は少なかったような・・・

この作品も最近急増中の拡大時に線があまり太くならないリサイズを使っていて、縦720とジャギよりも1.5倍に拡大した3ピクセル周期の揺らぎがはっきり見えるHV1280。夜アニメではSILVERLINK作品以外ではあまり出てこなかった特徴なのに、今年に入ってマングローブ、ブレインズ・ベース、さらにPAにまで拡大。同時期に変わったということは撮影関連のソフトウェアの更新でリサイズの処理が変更されているとか、何か共通の要因がありそうだ。鮮明になる処理だけど線の滑らかさが失われるなどの副作用もあり、個人的には720→1080の中でも低品質な処理だと思う。

断裁分離のクライムエッジ 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/04/03
制作:Studio五組
評価:HV1280

かなり大きな分布で映像としては鮮明だけど、使っている効果の種類や強度の方が見た目の鮮明さに強く影響していて、このフレームも黒浮きした線が多いソフトなHV画質になっている。一回り以上小さな分布になるところでも、効果の影響を免れて線の十分黒に近いところの方が鮮明で、むしろそんな特徴のカットの方が多かった。



撮影効果の実験をしているのか、と言いたくなるくらいさまざまな効果やカメラワークを多用しているカオス映像。この手の映像を作るのに慣れていないからか画質視点でも統一感がなく、カットによって特徴が異なるちぐはぐな映像に見える。狙った質感というより、監督の意図を理解できないとか、うまく再現できなかった感じがしないでもないし、2話以降もう少し落ち着いた映像に変わっていくかも。


演出的に強いノイズ効果を使っているところもあるけれど、基本ノイズ効果のないすっきり画質で圧縮劣化も少なく安定している。

比較的ジャギ感の強い線で縦720の特徴もわかりやすく、これもHV1280。画面が縮小されるような演出のところも1280x720で加工しているけれど,突然の「・・・かみさま。・・・神さま。・・・髪さま。」の文字演出の文字だけは縦1080で入っていた。その背景のフィルムの傷っぽノイズは映像と同じ1280x720。