2012年8月28日火曜日

探偵オペラ ミルキィホームズ Alternative ONE


局:TOKYO MX
放送日:2012/08/25
評価:HV1280

上からMX, tvk, BS日テレの同じフレームで比較。

若干横長感のある分布になるところが多いけれど、大きな円に近い分布の鮮明HV。相変わらず高コントラストで線もしっかり暗いくっきり画質だけど、ミルキィ2期に近く比較的強いグレイン風ノイズ効果がある。MXでも比較的ノイズ効果が潰れずに残っているためにやや圧縮での乱れも目立ち、ノイズの見えやすい環境では少し荒れた絵に見えてしまうこともありそう。


2期までに比べるとややジャギ感の強い線になっていて、カットによっては線が細すぎてガタガタになっているところが少し気になる。元絵の段階から少しジャギ感の強い線になっていたようで、横1500近くの元絵の特徴も良く残っていた。しっかり補間の効いたリサイズでも縦720の特徴もきれいに残っていて、これも引き続きHV1280。



局:tvk
放送日:2012/08/25
評価:HV1280

MXより僅かに小さな分布になっているけれど、差は大きくない。元からくっきり画質なので、他局と同等の鮮明映像に見える環境がほとんどだろう。

MXよりノイズ効果が潰れてすっきりした絵になっているけれど、その分安定した映像になっているわけでもなく、線の乱れもMXより目立つtvkらしい画質になっている。



局:BS日テレ
放送日:2012/08/26
評価:HV1280


MXよりも少し大きな分布になるBS日テレ。フレームによってはノイズの多い分布になるところもあるけれど、元映像のグレイン風ノイズがMXとは比較にならないくらい良く残っていて、オリジナルの質感に近い絵になっている。
 
ノイズ効果がしっかり残ったことで圧縮劣化による線の乱れも少し出ているけれど、背景の微妙なディテールもMXより残っていて緻密な絵になっているところが多い。BSの方が良く見える環境の方が多いだろうけど、少しざらついて見えるので好みによってはMXの方が見やすい映像と感じることもありそう。

K 番宣


局:TBS
放送日:2012/08/24
評価:HV1280

大きめのきれいな円分布。鮮明なカットは似たような大きさで安定している。

映像全体のコントラストは高いものの、効果などで線の黒さが一定せず場所によって少し印象が異なっている。主役?の髪の線が黒くないこともあって、頭が光って見えるような若干バランスが悪く見えるところもあるけれど、違和感があるというほどでもなく狙い通りの独特な画風になっている印象。

適度なぼかしで線も十分滑らかに見えるけれど、ジャギ感の強い絵をぼかして整えたような線になっていて特に上質な映像という感じでもない。その特徴のおかげで縦720のジャギも非常にわかりやすく残っていて、これもHV1280。

2012年8月21日火曜日

僕は友達が少ない第2期 プロモーション映像


サイト:youtube
配信日:2012/08/18?
評価:HV1280

1080p配信。

PV用のためだけに作ったような映像なので2期本編とは無関係かもしれないけれど、1期とは印象の異なる画質になっている。

大き目の円に近い分布にはなっているけれど、1期の大きな分布に比べると少し伸び悩み気味。ただ分布に差があって少しソフトな絵になっていることより、線の黒さの違いによって見た目の鮮明さが大きく変わっている。

1期はしっかり黒い線で描かれたやりすぎなくらいのくっきり画質だったのに、このPVは同じAIC Buildで放送中の恋チョコに近い特徴で、線が細すぎて黒浮きも目立ち、1フレーム内で線の黒さがバラバラでバランスが悪い絵に見えてしまうところも少なくない。来月発売のOVAのCMやPVを見ると基本は1期同様のくっきり絵なので、2期本編は戻りそうな感じもするけれど、このPVのままだとすると劣化したと感じることになってしまうかも?


全体に線が細すぎるくらい細いのでどこを見ても解像度限界で縦横とも1280x720のジャギが非常にわかりやすく残っているAICらしい特徴でこれもHV1280。

番外 MX 新L字 その2

SD放送時の新L字しか確認していなかったけれど、TARI TARI8話のHD放送で確認しても色とデザインが変わっただけでL字の挙動は変化はなく、相変わらず絵も欠けてしまうMX。

2012年8月19日日曜日

プラネテス 1話


局:BSアニマックス
放送日:2012/08/18
評価:HV1280

3年前SD放送もあったけれど、6年前2006年夏のBShiでの再放送(下)と同じところ。

似たような分布で鮮明さはほとんど変わらないけれど、BShiの方が少し線が細く引き締まって見える。

BShiも圧縮劣化が出やすく、1話の5:03辺りからの連続フェードインが続くところでは画面で全体がモザイク状に見えるくらいブロックノイズが大量発生して破綻いていたところもあったけれど、通常のカットではBSアニマックスよりノイズも少なくすっきりした絵だった。BSアニマックスではフェードインの破綻はBShiより抑えられているものの、動きの少ないところでもモスキートノイズが目立ついつも通りの不安定画質なので、6年前のBShiの方が上と言ってよさそうだ。

特に1話は、リサイズの影響でジャギ感の強い線で輝度ムラが出ていたり、人物が小さく絵が描かれるところでは線が細くなりすぎて黒浮きが酷くカット間で見た目の鮮明さが変わるなど初期のHVにありがちなこの辺りの欠点があるけれど、2話では気にならないレベルまで改善していて2012年視点で見ても欠点の少ない上質なHV映像になっている。

2003年にこの映像を作っていたことは凄いけれど、10年経ってもリサイズの向上とか映像効果で表現の幅が増したくらいしか変化がないのはちょっと寂しいかも?

2012年8月18日土曜日

宇宙兄弟 1話


局:BSアニマックス
放送日:2012/08/18
評価:HV1280


日テレ1話と同じところ。

似たような分布でもノイズの影響で周囲が少し明るいBSアニマックスらしい分布。それでもノイズが目立たない方で、普通に見ていて気になるような劣化も少なく、BSアニマックスと相性の良い作品かも。日テレは時計表示もあるし、巨大ロゴでもアニマックスの方が見やすい映像と言えるかもしれない。

ただ映像部分の画質視点で見ると、日テレも元からあるノイズ効果がつぶれている、という点で単純に優れているとは言えないものの、圧縮劣化は圧倒的に少なく安定した画質になっているので、日テレ方が良く見える環境がほとんどだろう。

絶園のテンペスト 番宣


局:TBS
放送日:2012/08/17
評価:HV1280?


アニメ映像を使っているものの、それも素材の一つとして使ったようなPV的な作りなので、実際の本編映像と同等とは言えなそうだけど、特徴を見ておこう。


動きのあるカットばかりで圧縮劣化も目立つ条件の悪い映像だけど、比較的乱れの少ないところでも小ぢんまりした分布になるソフトなHV。それでも効果のないところはbonesらしい太目でしっかり黒い線で描かれているので、しっかり鮮明に見えるカットも多い。ノイズ効果も多用しているけれど番宣映像だけのものだろうし、本放送はいつものすっきりくっきりbones画質になりそう。
 
安定したフレームがなく元のアニメ映像を拡大して使っているところも多いので断定はできないけれど、断片的に縦720に近い特徴が残っているところが多く、素材としてのアニメ映像はHV1280相当の映像だろう。

時と永遠 CM



局:BS11
放送日:2012/08/17
評価:LB-p/360


他でも流れていたしゲーム関連の映像はほとんどスルーしているけれど、HDアニメーションRPGという謳い文句に釣られてチェックしてみよう。

上は、普通のアニメ映像っぽいところの分布。

大きな円分布で見た目にもかなり鮮明に見えるけれど、ジャギ感の強い線になっていて元は640x360しかない映像を拡大した状態。この映像がPS3のアプコン機能を利用しているかどうかはわからないけれど、工夫されたアプコン処理を使っていて単純なリサイズでは実現できない良く出来た映像になっている。縦横3.0倍という整数倍の拡大で絵がゆがむような劣化もなく、レタボズーム以下の解像度の映像とは思えない映像になっているし、この部分もHD制作のアニメ映像と思ってしまう人も出てきそう。

プレイ画面ではないにしてもHDアニメRPGというのは相応しくない映像だけど、HD画質のアニメ映像にしてしまうとデータサイズも大きくなるだろうし、これはこれでありかも?

レタボ状態があったわけでえもないのでレタボズームではないけれどLB-p相当の映像なのでその分類。



評価:HV1280

プレイ画面部分の分布。

この部分は粗いジャギもなく、確かにアニメっぽい質感の線になっている。ゲームにしては線がガタガタに見えるようなジャギ感もないけれど、縦横とも1280x720の特徴がはっきり残っているHV1280相当の映像。


上のアニメ映像は縦横半分のサイズしかないけれど、高コントラストで線も黒に近いこともあって、ゲーム画面より鮮明に見える。

2012年8月17日金曜日

乃木坂春香の秘密ふぃな~れ♪ 1話


局:TOKYO MX
放送日:2012/08/16
評価:HV1280

3年前のぴゅあれっつぁ♪もかなり鮮明に見えるHV画質だったけれど、その時よりは円に近い分布になるリサイズ品質も少し向上しているようだ。

軽微なノイズ効果も使っているけれどMXでは線の乱れも少なく、ノイズ以外の効果がほとんどないこともあって、べた塗り感があるくらいのすっきりくっきり画質になっている。画質的には特に欠点はないけれど、その効果のないすっきり絵という特徴に加え、顔のどアップカットがやたら多いことやキャラデザの影響もあるのか、作画的にはどこか簡素な感じを受けるところも多かった。背景と人物に違和感があるところもあるし簡素というよりちょっと雑な作り?

ぴゅあれっつぁはジャギ感のほとんどない非常に滑らかな線でわかりにくいカットが多かったけれど、今回も見た目には線も十分滑らかに見えても、乱れのない縦720のジャギの特徴もはっきり残っているところが多く、これもHV1280。

境界線上のホライゾンII 1話


局:BSアニマックス
放送日:2012/08/13
評価:HV1280


MX,tvk, BS11と同じところ。

BSアニマックスの方が大きな分布に見えるけれど、ノイズが多く周囲が明るくなっている影響が強く、絵で見ても特に鮮明な映像になっているわけではなさそう。

BSアニマックスの中ではノイズの目立たない映像で気になるほどの悪さは感じないけれど、他局と比べると動きの少ないところでもモスキートノイズが多く出ているし、シーンチェンジ近辺での劣化も多く、他局より少し見劣りするところが多い。

2012年8月16日木曜日

コードギアス反逆のルルーシュR2 1話



局:ファミリー劇場HD@e2
放送日:2012/08/12
評価:HV1280

初期のチェックなので16:9の分布だけど、TBSで見たところと同じところ。

似たような分布でも若干周囲のノイズが目立つファミ劇。動きの少ないところはそれほど気にならないけれど、動きが大きくなると圧縮劣化による荒れが目立つ。分布通り少しソフトなHVなので環境によっては気にならないかもしれないけれど、他局より汚い絵に見えてしまうだろう。



局:キッズステーションHD@e2
放送日:2011/01/06
評価:HV1280

去年のデータなので横1920時代のキッズだけど、触れてなかったので一緒に見ておこう。

上のファミ劇と比べると周囲が暗く、ノイズが目立たないすっきりした絵になっている。動きのある部分ではキッズでもそれなりに圧縮ノイズが出ているけれど、ファミ劇に比べると圧倒的といっていいほど安定して見える。

ただ、TBSと比べると圧縮劣化で線に周期的な乱れが見えるところもあり、全体にTBSの方が線の輪郭もはっきりしているなど、1920時代のキッズでも他を圧倒するような高画質ではなかった。

蒼天航路 1話

局:ファミリー劇場HD@e2
放送日:2012/08/12
評価:HV1280

先月も放送していたっぽいけれど、ファミ劇の番組は注意してみていなかったので再放送でチェック。日テレ1話で見たところと同じ。

日テレでもアプコンを疑いたくなるくらいの小さな分布だったけれど、ファミ劇ではノイズが多く周囲が明るくなっている一方、線の乱れも多く明るい部分の伸びも悪くなっている。

ただ、ファミ劇が悪いという単純な特徴でもないようだ。ノイズも圧縮劣化の影響というより、日テレではほとんどつぶれてしまっていたグレイン風ノイズ効果が比較的良く残っているためで、むしろオリジナルの質感に近いとも言える。

とはいっても、圧縮には厳しいノイズを残してしまったことで線など視聴上重要な部分での乱れが増えているし、結果的にはやはり良い画質とは言えない映像になってしまっているのは否定できない。 まあBDと比べると日テレも圧縮劣化は酷いレベルだったし、どの局であっても放送には厳しい映像というのも間違いないだろう。

DEATH NOTE 完全決着版~リライト・幻視する神~(前編)


局:日本テレビ
放送日:2012/08/13
評価:SD-ip/486(A)

別ソースだけど、キッズ1話で見たカットも残っていたので同じフレームで比較。

若干ノイズの差はあってもどちらも似たような小さな分布のボケの強いアプコンで、動きの少ないところは絵で見比べてもほとんど差は感じない。

動きのある部分の安定感には大きな差があり、全体にキッズの方が圧縮劣化による線の崩れがノイズが多くなっている。日テレの方が僅かながら線も引き締まっているし、背景などの微妙な描写も良く残っているところが多かった。同一ソースではないので局の比較には向かない映像で、キッズ1920時代の放送だったとしても地上波並の安定性はなかっただろうけど、日テレと比較するとキッズの不安定さも気になってしまう。

こえでおしごと! Special Blu-ray BOX CM


局:TOKYO MX
放送日:2012/08/12
評価:HV1280/675  HV1280+/810に訂正

このフレームは横長の楕円分布になっているけれど、横の伸びが縦と同じくらい悪く小さい円分布になるところも多かった。

比較的ソフトなHVで線の輪郭も甘いけれど、コントラストも高めで線も極端に細くないこともあって黒浮きもそれほど酷くなく、アプコンの咲1期よりも鮮明さでは負けていても、かろうじてHVらしい鮮明さは感じられる印象。CM内のカットは演出効果でソフトな質感にしているところも多いけれど、圧縮劣化もそれなりに出ているので、元映像はもう少しメリハリのある絵かもしれない。
 
5組はGONZO末期の2009年でもがSDだったので5組のHV映像としては初期の作品。Aチャンネル以降は普通に1280x720になっているけれど、この作品は縦720ではなく675に見える。圧縮劣化の影響で675周期の特徴に見えることもあるので、この映像だけでは若干不安が残るけれど、過渡期のこの時期1200x675で作っていた可能性が高そう。

追記
圧縮劣化の影響で1200x675に見える減少が起こることから不安視していたものの、BDで確認したところ1440x810のHV1280+だったことが判明。5組もこの作品ではHV1280+に挑んでいたものの、それ以降1280x720に落ち着いたという経過でした。濁した表記でも誤情報でごめんなさい。他の作品含め1200x675化現象について改めてまとめる予定。

2012年8月10日金曜日

ロボティクス・ノーツ 放送前イベント告知CM


局:フジテレビ
放送日:2012/08/09
評価:HV1280


PV映像を使ったCMだけど普通のアニメ映像

I.G.ではよくある小ぢんまりした分布。コントラストは高めでも線は全体に黒浮き気味のソフトHV。グラデーション等効果多用の映像も悪いとは思わないけれど、全体に強く使っている映像は作画より効果で絵作りしている感じがして少し物足りない気分になる。

ギルティクラウンも似たような分布だったけれど、それよりも少し暗めで彩度も低く地味な絵になっている印象。PVの中でも暗めのカットを多く選んでいるので、くっきり画質というほどではないにしても本編はもう少しメリハリのある絵に見えるかも?

ノイズ効果もあって動きの少ないところでも線が荒れ気味でわかりにくいけれど、断片的に縦720に近い特徴も多く残っているのでこれもHV1280だろう。

2012年8月9日木曜日

えびてん④公立海老栖川高校天悶部 CM


局:TOKYO MX
放送日:2012/08/08
評価:HV1280

オリジナルBD付き4巻のCM映像。といっても
※画面はイメージです
の注意書き付きでなので通常回の映像の使いまわしっぽいけれど、配信未視聴で真相不明のため間違っていたらごめんなさい。

カットによって分布もまちまちだけど鮮明なところは大きめでも若干横長の楕円分布になる。

少し暗部を持ち上げた感じの映像でも映像全体としてはコントラストも十分高めだけど、線の黒さが一定せず黒浮き気味になっているところも多く分布の割にはソフトなHV画質に見える。不自然さを感じるほどではないけれど、少しバランスが悪い絵に見えてしまう環境も出てきそう。

線が非常に細く、解像度限界でジャギ感の強い線になった絵をぼかして整えたようなAICらしい特徴で、縦720のジャギもとてもわかりやすいHV1280。

2012年8月8日水曜日

じょしらく 1話

局:BSアニマックス
放送日:2012/08/07
評価:HV1280

TBS, BS-TBSと同じところ。

どの局も似たような大きさでもBSアニマックスだけ少し伸びが良く見える。ただノイズが多く周囲も明るくなっていて鮮明というよりはノイズ成分の影響が大きく、見た目の鮮明さはほとんど変わらない。

ノイズは多いといってもBS-TBSのようなブロックノイズまみれの荒れた絵でもなく、むしろノイズ効果がつぶれずに良く残っている点で他局よりオリジナル映像の質感に近いと言えるかも?普通に見ていて気になるような劣化も十分抑えられていてBSアニマックスとの相性も悪くない。

BSアニマックスの中では健闘している感じでも、ノイズ効果が潰れず残っているのに背景の細かい描写は他局より潰れが目立つなどの欠点もあり、バランスの良いTBSの方が好印象になる環境がほとんどだろう。

2012年8月7日火曜日

DEATH NOTE デスノート 1話

局:キッズステーションHD@e2
放送日:2012/08/06
評価:SD-ip/486(A)


日テレでは額縁だったデスノート。

アプコンの中でも小さい分布でかなりソフトな映像になっている。若干残像が残りやすい感じはするものの標準アプコンの-ip/486(A)。

線の黒浮きが目立つカットも多いけれど、線も細すぎず映像全体はコントラストも高めなので、酷いボケ画質というほどの悪さでもないかも?


ちらつきがはっきりわかるくらい強めのノイズ効果のあるマッドハウスらしい質感だけど、圧縮劣化での線の乱れは少なく比較的安定して見える。直接比較できないので憶測でしかないけれど、横1920時代のキッズはアプコンでもブロックノイズが出やすかったし、この作品は今の横1440での放送の方が安定した画質になっている感じがする。

2012年8月6日月曜日

今日のあすかショー 1話

サイト:youtube
配信日:2012/08/03
評価:HV1280


大き目の分布でも明るい部分とその外側に少し暗い分布が重なって見えるところが多い。映像は720pだけど、元は普通にフルHDのソースを縮小している。そのリサイズ処理の影響で線の周囲にノイズが出てやや輪郭強調気味になったことが2重分布に見える主因だろう。


線も黒いというほど暗くなくてもコントラストも高めで適度な鮮明画質になっている。派手な動きも少ないので圧縮劣化も目立たず安定感も十分。特にノイズ効果の跡も見えないけれど、軽微なノイズは圧縮で潰れてしまうので、この映像での判断は無茶かな。

1280x720を超える元絵の特徴も残っているけれど、720p配信なのでおにあい同様上限でHV1280評価。どちらもSILVER LINK.だけど、こっちは縦720の特徴が強く出ているので、撮影も1280x720だったようにも見える。

ジュノー ~広島で救護したスイス人医師

局:NHK Eテレ
放送日:2012/08/06
評価:HV1280


2010年のスタジオ雲雀制作短編映画。全部ではないけれど、ほぼ常時左上にタイトル表示での放送だった。

アプコンを疑うような分布ではないけれど、小さめのHV分布。縦長になっているのは、NHK地上波ボケの影響だろう。ぼかし効果に加えコントラストも低めで線も黒浮き気味なので、環境によってはアプコン?と思うような絵になってしまうこともありそう。

直接画質に関係しないけれど、かなり低予算だったのか動画なしカメラワークのみの動きという紙芝居状態のカットが異常に多い。作画もやや簡素なので映像的には魅力の乏しい作品という感じは否めない。

NHK地上波ボケの影響を考えて線の乱れが大きく、十分な精度で確認できるフレームが見つからなかったけれど、断片的には縦720に十分近い特徴が広範囲に残っているので、これもおそらくHV1280だろう。

クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁


局:テレ朝チャンネルHD@e2
放送日:2012/08/04
評価:HV1280/675



去年のテレ朝放送時チェックしているので、その時と比較してみよう。

尺の関係でテレ朝ではカットされていたOPなどもちゃんとあり、ノーカットっぽく見えるけれど未確認。ソースが違うので局の比較には向かない映像だけど、似たような分布でも横の伸びが少し良く見えるところが多いテレ朝チャンネル。

テレ朝では細かい描写やノイズ効果などの潰れの目立ったけれど、微妙なグラデーションなどの特徴も良く残っていて、潰れも目立たず緻密な絵になっている。逆に圧縮劣化での線の乱れはやや多くなっている、というBSと地上波の比較でよく出てくるような傾向が出ているけれど、テレ朝もそれほど安定しているわけでもないし、多少荒れが目立つとしても情報量の多さは圧倒的というほどの差があるので、テレ朝チャンネルの方が高画質と言い切ってしまってもいいかも。

今回の映像で見ても縦は675に見えるところが非常に多く、黒帯無しなので最初から1200x675の16:9制作かな?普通のアニメ映像ではなくクレイアニメのOPには縦1080に近い特徴が残っているので、フルHDで作っている可能性が高そう。

劇場版NARUTO -ナルト- ブラッド・プリズン


局:テレビ東京
放送日:2012/08/03
評価:HV1280+/870


去年の前作放送と比べても差のない分布だけどやや伸びが悪くなった感じ。いつも通り上下21ピクセル幅の黒帯付きでの放送。

暗いシーンは線も黒に近いのでそれほど気にならないけれど、高精細映像なのにやや強いぼかし効果があるために明るいシーンの細かい描写の線は黒浮きが目立ち、分布以上にソフトな絵に見えるところも少なくない。全体の質感調整としてのぼかしに加え遠近の表現のためのぼかし効果も多用しているので、全体にメリハリのない映像になってしまっている感じがする。

映画、テレビシリーズともボケ画質からくっきり画質まで、極端に差のある映像が出現する作品だけど、意図的にくっきり画質を避ける傾向なのでNARUTOらしい画質といえるかも?

細かい描写にはジャギの特徴も比較的きれいに残っていて、前作同様黒帯込みで870。黒帯の境界も僅かにボケているので多少誤差はある数字だけど、絵のある部分では1546x836辺りになる。

よく見るパターンだけど、テレビ用編集らしく上下の黒帯部分も無視して60iで流れる。

X-MEN 1話


局:BSアニマックス
放送日:2012/08/02
評価:HV1280



これも初回放送がBS移行前でアニマックス-マッドハウスの未チェックだった作品。

縦の伸びが少し悪く横長の楕円分布になるところが多い。

暗かったり明るかったりする極端な明るさ表現も多く彩度低めのマッドハウスらしい質感だけど、何が映っているのかわからないようなバランスの悪さはなく十分見やすい絵になっている。ノイズ効果は弱めで比較的すっきりした画質だからかBSアニマックスでも圧縮ノイズは少なく気になるような粗さも感じない。


縦に少し乱れもあるけれど、縦720の特徴もわかりやすく残っていてこれもHV1280。


夏色キセキ 1話


局:キッズステーションHD@e2
放送日:2012/08/02
評価:HV1280

TBS, BS-TBS, BS11, MXと同じところ。

キッズでも大差ない分布だけど、地上波に寄りの分布。ただMX, TBSに比べると動きの少ないところでもモスキートノイズが多めの不安定画質で、特に優れている要素も見当たらない。

BS-TBSのような目に付く荒れもないけれど、唯一の有料局ということを考えると微妙な画質に見えてしまうかも。

2012年8月3日金曜日

獣王星 1話


局:フジテレビNEXT
放送日:2012/08/02
評価:HV1280


2006春アニメとは思えないくらい大きな分布の鮮明HV。ノイタミナ看板付きなのでフジテレビ放送時も同じ可能性が高そうだけど、フジテレビ1話も見ていてこの画質なら印象に残りそうなのに画質に関してはまったく記憶になく、同等だったのかは不明。

bonesなのに960x540の特徴はまったくなく、乱れのない縦720のジャギも全体にきれいに残っている文句なしのHV1280。1280x720状態で線間隔が1ピクセルしかないような精細な描写も多く、リサイズの質も悪くない。


軽微なノイズ効果があったようなちらつきもあるけれどノイズは多めでも荒れた感じ絵という感じはほとんどない。線もしっかり黒いbonesらしいくっきりすっきり画質でエウレカAOと比較してもまったく見劣りしない。

2005年の鋼映画1作目も1280x720だったけれど、この作品後のテレビアニメはなぜか960x540で作り続けたbones。この映像を作るのが大変だったというだけかもしれないけれど少し無理してでもこの画質を維持して欲しかった。

バトルスピリッツ 覇王 1話


局:BSアニマックス
放送日:2012/08/02
評価:HV1280

テレ朝1話と同じところ。

似たような分布でもBSアニマックスの方がノイズが多く周囲が少し明るくなっているのでもやっとした分布になっている。

それでもBSアニマックスの中ではノイズの目立たないすっきりした絵で安定感もまずまず。フレームによってはテレ朝より線も細く引き締まって少し鮮明に見えるところもあった。

2012年8月2日木曜日

十二国記 1話


★4:3アニメです
 
局:BSプレミアム
放送日:2012/08/01
評価:HV4:3/840

2年前1920時代のキッズ1話で見たところと同じ。装飾サイドパネル付き。

似たような大きな円分布だけどBSプレミアムの方が少し横の伸びが良くさらに鮮明な映像になっている。ただBSプレミアムでも横1440経由のソースで横方向のリサイズ跡も残っている。

ノイズはBSプレミアムの方が僅かに多いものの、線だけでなく線のない色の境界での乱れが少なく上質な絵になっている。ただキッズも十分安定していたので印象差はほとんど感じないかも。

画質というには少しずれた要素だけど4:3アニメでは4:3の範囲に重なる位置までロゴを移動させるキッズに対し、BSは固定なのでロゴが絵にかかっていないという利点はある。逆にBSプレミアムは1920換算で左右5~6ピクセル程度装飾パネルが絵を隠してしまっているのでキッズでは見えていた部分が欠けているという問題があるなど一長一短。装飾パネルも目障りだしキッズの方が落ち着いて視聴できそう?

キッズで確認数字と変わらず十分な精度で縦は840に見える。ただ1ピクセル程度の僅かな黒帯(というより線)が上下にあり、絵の部分では840より数ピクセル小さい。その辺りの数字としてはもやしもんなどのテレコムアニメーションフィルム標準の837があるし840でないとすれば837か?映像の特徴から推測すると元は1120x840か1116x837のいずれかだろう。

ソードアート・オンライン 1話


局:キッズステーションHD@e2
放送日:2012/08/01
評価:HV1280


MX, tvk,BS11と同じところ。

動きの少ないところでもモスキートノイズが目立ち、シーンチェンジ近辺ではブロックノイズも出やすい不安定な画質。それでも圧縮劣化が非常に目立ったBS11と比べるとまだマシな方でノイズの影響で周囲が明るくなっていてもMXに近い分布になるところが多い。

比較的どの局でも圧縮劣化が目立つ放送には厳しい映像だけど、並べてみるとMXのバランスの良さが際立つ。