2012年10月6日土曜日

バクマン。3 1話


局:NHK Eテレ
放送日:2012/10/06
制作:J.C.STAFF
評価:HV1280


JCらしい小さめのHV分布で2期1話から特に変わったところも特に見当たらない。

比較的高コントラストな映像なので、JCフィルタ相当のボケ画質でも線が適度な暗さを維持してメリハリのある絵になっているところもあるけれど、細い線では黒浮きが目立ち、どこかはっきりしない絵に見えてしまうカットも相変わらず多い。それでも乱れの少ないぼかし効果なので、テレビの鮮明化処理で気にならないくらい鮮明に見える環境も多いかも。


少しソフトでも細かい描写が潰れてしまうようなこともなく、リサイズ時の乱れもほとんどなく縦720のジャギも綺麗に残っていて引き続きHV1280。

探検ドリランド 1話


局:BSJAPAN
放送日:2012/10/06
制作:東映アニメーション
評価:HV1280+/819

テレ東にはなかったおまけコーナー"ドリナビ"付きの放送。

テレ東1話と同じフレーム。

似たような大きさの分布になっているけれど、明るい部分にテレ東の分布とは少し異なる模様が見えている。何が違うのか絵の特徴を見てみると、BSでは背景の細かい微妙なディテールが潰れずにしっかり残っているのに対し、テレ東では潰れてすっきりした絵になっていた。その特徴差が分布に現れた珍しい例のようだ。左右に見える縦長の斑点上の模様はBAJAPANのロゴ成分。

安定性では地上波が勝り、地味な動きでも圧縮ノイズが出ているところが多いけれど、普通に見ていて気になるほど荒れたところもほとんどなく、場所によっては圧倒的というほど情報量の多い緻密な絵になっているのでBSの方が良く見える環境が多そうだ。  
テレ東では微妙な誤認をしてしまったので丁寧に確認してみると、 縦は810ではなく819になっているところが多く見つかる。1456x819で整数で16:9になる組み合わせの一つだけど、60iで動くところがあったり、テレ東2話ではフルHD相当のカットが混ざっているなど珍種すぎる映像なので、見えているジャギが撮影に由来する特徴かどうかは不明。追加コーナーの映像も縦819になっているので、1456x819撮影映像は実在するのかも?

BSJAPANも横1920維持ソースの放送は未発見で、 これも横1440経由。

ぴっちぴち♪ しずくちゃん


局:tvk
放送日:2012/10/06
制作: 旭プロダクション, Yoonif E&C
評価:HV1280

キッズ劇場ピース内の短編で復活のしずくちゃん。

見た目にはそれほどデジタル臭の強い絵になっていないけれど、同心円状の分布になるところが多く、PC作画のようだ。あはっの頃はアプコンで最後にチェックした回はSD-iだったけれど、制作も変わってまる投げの3文字作画ながらHD化。

アップのカットでは線もど太くメリハリのあるくっきり画質になっているけれど、キャラが小さくなるところは大きく描いた絵を単純に縮小しているのか線が細くなると同時に黒浮きも酷く、カット間の印象差がちょっと気になる。

tvkでは圧縮劣化で若干線に乱れが出て判りにくいところが多いけれど、縦720の特徴もしっかり残っているところもありこれもHV1280で間違いないだろう。

えびてん -公立海老栖川高校天悶部- 1話


局:BS11
放送日:2012/10/05
制作:AIC Classic
評価:HV1280

MX1話と同じところ。

大差ない分布だけど、このフレームに限らずBS11は明るい部分の伸びが若干悪くなっている。この作品もいつも通り横1440経由のソース。

絵で見ると鮮明さはほとんど変わらないように見えるけれど、BS11ではブロックノイズになりかかったような周期的な線の乱れが出ているところが多く、MXより僅かに荒れた絵になっている。細かい描写もMXの方が潰れず良く残っていて線の輪郭もはっきりしている。

動きの少ないところではMXの方が安定しているけれど、比較的大きく動くカットになるとBS11の方が劣化が少なくなっているところもある。局間比較ではよくあるパターンだけどMXも圧勝というほど欠点のない状態ではなく、注目点次第でBS11の方が良く見える環境もありそうだ。

絶園のテンペスト 1話


局:TBS
放送日:2012/10/05
制作:ボンズ
評価:HV1280



大きな分布が続いたこともあるけれど、大きめでも若干伸び悩み気味な感じのする分布で、線の輪郭もソフトなHV画質。

演出でコントラストを少し抑えたシーンも多い1話だけど、基本はbonesらしい少し太めでしっかり黒い線で描かれたメリハリのあるすっきりくっきり画質になっている。適度なぼかしで線も滑らかに見え、しっかり補間の効いたリサイズで元絵の特徴も良く残っている。バランス志向のHV画質と考えると上質な映像になっている印象。

グレイン風ノイズ効果のちらつきもはっきり出ているけれど、TBSもノイズ効果耐性が高い方なので線の乱れや圧縮ノイズも少なく十分安定して見える。それでも動画圧縮の天敵のノイズ効果だけに、動きが大きくなるにつれて線の乱れも増えているところもあり、ノイズの見えやすい環境で意識してみれば少し荒れた感じに見えるところもわかるだろう。

細部の不自然な潰れもなく細い線には縦720の特徴も綺麗に残っていて、この作品も作画解像度も十分の文句なしのHV1280の映像。bonesも完全に1280x720に移行したと考えてよさそうだ。獣王星の存在を考えると復帰したという表現の方が合ってるかな。

K 1話


局:TBS
放送日:2012/10/05
制作:GoHands
評価:HV1280

動きの少ない鮮明なカットでは大きな円分布になる鮮明HV。最初から色付きの線だけでなく、黒浮きでの線の暗さの違いで映像の一部が浮いて見えるなど、若干バランスの悪い絵に見えるところもあるけれど、暗めでもコントラストも高めのくっきり画質になっているところが多い。

書くまでもないけれど、青-緑辺りの色付きグラデーションで青い映像という印象が強い絵になっている。輝度だけ変化させるグラデーション効果はよく使われるけれど、ここまで色の濃い映像は珍しい。場所によっては黄、赤系の色を使っているところもあるけれど、青系の色の面積が圧倒的に広い。

ノイズ効果のちらつきも見えないすっきり画質で、情報量の多そうな映像の割には圧縮劣化も目立たない。 派手に動くところでは相応に劣化も出ているけれど、動きのあるところでも比較的安定した状態を維持している。

リサイズも十分上質で線の乱れもほとんどなく、特に細い線には縦720のジャギも綺麗に残っていてこれもHV1280。

ToLOVEる -とらぶる- ダークネス 1話


局:TOKYO MX
放送日:2012/10/05
制作:XEBEC
評価:HV1280
 
大きな分布でも少し四角っぽい分布になるところが多い。

もっとも十分大きな分布だったけれど、さらに一回り大きな分布で、絵で見ても線も細く引き締まって鮮明になった。その分、少しジャギ感の強い線になっているけれど、絵として見ると線は十分滑らかでうまく両立している印象。


さらに少し淡い色彩だったもっとに比べて線も黒に近くなり、映像全体が高コントラスト化して彩度もくっきり感の強い絵に変わった。ただ、ちょっと欲張りすぎた感じにも見え、コントラストが高すぎてバランスが少し悪くなってしまっている感じのカットもある。

軽微なノイズ効果あっても気になるような圧縮劣化も少なく十分安定して見える。BS11を見る前に予想なんてしない方がよさそうだけど、MXは高コントラスト映像に強く、ノイズ効果耐性も高いので、このアニメはMXと相性の良さそうだ。

全体に線が細めで縦720のジャギも綺麗に残っているところも多く、これもわかりやすいHV1280。

ジョジョの奇妙な冒険 1話


局:TOKYO MX
放送日:2012/10/05
制作:david production
評価:HV1280









大き目の円分布。変化の大きいグラデーション塗りで独特な印象になっている感じの明るい高コントラストくっきり画質。

視聴上目立つので比較的太い線で描いている感じがするけれど、むしろ細い線で描かれているところの方が多く、作画は十分精細。線の太さのばらつきが極端で、線の黒さの差も大きく黒浮きが気になるカットもあるけれど、このアニメの演出だと不自然な動画など作画上の特徴含め意図してやっているところが多いだろうし、つっこんだら負けかな?

ノイズ効果があったちらつきが見えるけど、MXでは適度に潰れて見た目にはすっきりした絵になっていて圧縮劣化も少なく安定感も高め。

特に細い線には乱れの少ない縦720のジャギが綺麗に残っていて、これもわかりやすいHV1280。