2014年4月19日土曜日

魔法少女大戦 1話


局:BS11
放送日:2014/04/10
制作:GAINAX
評価:HV1280+/806

MX1話と同じフレーム。

MXより少しノイズが多い分布だけど、横の伸びはBS11の方がよい。

1話は派手に動くカットが多く、MXではボロボロのフレームだらけの酷い劣化映像だったので、BS11は非常に安定した画質に見える。もちろん動きの激しいところではBS11でも相応に荒れた絵になっているけれど、全体に線の乱れも少なく、BS11と相性の良い特徴のアニメの一つかも。

MXの1話では正確な数字を確認できなかったけれど、比較的安定したフレームが多かったMXの2話で見ると縦810から少しずれていて806と中途半端な数字になっていた。改めてBS11の1話で確認してみても806で間違いなさそうだ。最初から縦806で作っているとは思えないし、1440x810で作ったものの拡大時に少し絵が欠けてしまったパターンだろう。

出戻りも多いのでGAINAXの標準が1440x810に移行するかはわからないけれど、短編とはいえ久しぶりに1280x720超制作に挑んだ制作の登場は、深夜アニメのHV1280+作品が激減した春の中では明るい兆し。

ヒーローバンク 1話


局:BSJAPAN
放送日:2014/04/09
制作:トムス・エンタテインメント
評価:HV1280

テレ東1話と同じところ。


ノイズが多い分布になっているけれど、中央の明るい部分の伸びはBSの方が良い。

圧縮劣化の影響もあるけれど、どちらかというとノイズ効果が潰れず良く残っている映像で、僅かな差だけど線の輪郭が鋭利でBSの方が鮮明に見えるところが多い。ただ、情報量の多さに負けてシーンチェンジなどではテレ東よりブロックノイズが出やすく、安定感では地上波の方が上。

背景も細かい描写が多いわけでもないので特にBSの方が緻密な絵に見えるわけでもなく、判別できないくらい似た画質に見える環境が大半だろう。

ラブライブ! 2期 1話


局:BS11
放送日:2014/04/08
制作:サンライズ
評価:HV1280+/810

MX1話と同じフレーム。


MXと大差ない分布になるけれど、これもBS11は少しノイズが多く、明るい部分の伸びも微妙に悪い。絵で見ても動きの少ないカットではBS11の方が線が乱れ気味で、MXの方が安定してみるところがほとんど。


一方、OP映像のような動きの激しいシーンは、BS11でも圧縮劣化は少なくないけれど、MXでボロボロになっていたところも気にならない程度には安定している。BS11も特に崩れたフレームを選んで見ればむしろ悪い画質というべきくらい荒れているけれど、MXが放送事故レベルの酷さなので、比較にならないくらいまともな放送画質に見えてしまう。

フレーム毎に比較すればMXの方が状態のよいところが多いものの、見るに耐えない破綻したフレームがあまりにも多いので、同時放送であればMXでは絶対見たくないくらい相性の悪いアニメかも。

極黒のブリュンヒルデ 1話


局:BS11
放送日:2014/04/07
制作:アームス
評価:HV1280

MX1話と同じところ。

似たような分付でもBS11の方が少しノイズが多く、明るい部分の伸びもわずかに悪くなっている。

絵で較べてもBS11の方がモスキートノイズが目立ち、その影響で線の乱れもMXより多い。フレーム毎比較するとBS11の方が良いところも見つかるし、特に派手に動くところではMXの酷さが目立つところもあるけれど、大半のカットはBS11の方が背景の潰れも多く、MXの方が情報量の多い絵になっている。

軽微な劣化より破綻フレームの方が見ていて気になるので、そこを重視すればBS11の方が高画質になるけれど、大半のカットはMXの方が良く見えるので点数をつけるとすればMXの方が上になりそうだ。

selector infected WIXOSS 1話


局:BS11
放送日:2014/04/06
制作:J.C.STAFF
評価:HV1280+/900


放送から時間が経ち過ぎてしまったけれど、後回しにしたBSも少しずつ消化しておこう。


MX1話と同じところ。

似たような分布でも、高解像度の鮮明映像なのでBS11の方が横の伸びが良い。といっても言うまでもなく横1440経由。

番宣よりはまだマシだったので、MXで見た時はそこまで酷いとは思わなかったけれど、BS11と比較するとMXはかなり悪い画質になっていた。線の乱れは酷いというほどではなかったけれど、全体に情報量の多い背景が多く、BS11の方が圧倒的に緻密な絵になっている。シーンチェンジや動きの大きなシーンでのブロックノイズも少なくBS11の圧勝。

ただBS11でも情報量の多さやノイズ効果の影響で、動きのほとんどないカットでもブロックノイズが出るくらい圧縮劣化の多い映像になっているので、BS11が良いというよりMXが悪いと言った方がいいかも。

名探偵コナン 絶海の探偵


局:日本テレビ
放送日:2014/04/18
制作:TMS/V1 Studio
評価:HV1280+/864


縦の伸びが非常に良い巨大分布になる高精細HV。軽微なノイズ効果はあるけれど、ノイズの粒はほとんど潰れてすっきりした絵になっていてわずかにモスキートノイズが見えるところがあるくらいで、全体に圧縮劣化も少ない。

リサイズでの乱れもほとんどなく、縦864のジャギが綺麗に残っていて、これも元は1536x864のHV1280+。劇場版コナンも1536x864でここ数年変わっていない。

デジタル移行初期の劇場版コナンの中に1280x720で作られたものがあったのは間違いないのだけど、どの作品からデジタル化1536x864化されたかは未確認。ここで見た中では2008年公開の戦慄の楽譜で1536x864と評価しているけれど、正確な数字まで確認していなかった2007年の紺碧の棺も調べ直してみると既に1536x864になっていたので少なくとも2007年以降このサイズを維持している。

映画 クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!


局:テレビ朝日
放送日:2014/04/12
制作:シンエイ動画
評価:HV1280+/864

十分大きな分布だけど、巨大というほどでもなく、普通のくっきり鮮明HV画質に見える。

基本ベタ塗りっぽい簡素な絵でも、比較的強いノイズ効果の影響で圧縮劣化も多く、少し荒れた絵になっている。テレビシリーズも似た特徴なのでわざとやっているのだろうけど、撮影までのリサイズ処理の影響で線も少し崩れていて、すっきり画質になり過ぎないような作りになっている。

フルHDへの拡大処理では特に乱れもなく、縦864の特徴もはっきり残っていて、元は1536x864のHV1280+。ここ数年シンエイ動画の映画は1536x864で安定。シンエイ動画のテレビアニメは線の輪郭がはっきりせず、撮影解像度の特徴がほとんど残っていない作品ばかりだけど、映画は解像度だけでなく、ぼかし処理の使い方も異なっていてジャギもわかりやすい。