2018年10月22日月曜日

ツルネ -風舞高校弓道部- 1話

局:NHK-G
放送日:2018/10/21
制作:京都アニメーション
評価:HVFULL

細くてもしっかり暗い線の映像で見ても高解像度の映像とわかるくらいの精細HD。極細線ではないので適度なくっきり感も維持している。

線の輪郭も鋭利で今回もこれなら文句ないだろうと言いたいのとかと思うくらいわかりやすい縦1080の特徴がはっきり残るフルHD制作映像。TVアニメで一貫してフルHD制作を続けるアニメーション制作は存在していなかったけれど、3作品連続なのでこのまま定着するかもしれない。
 
フルHD移行後の京アニ作品では「せっかくフルHDで作るのだから」という発想があるのか、人物が異様に小さく描かれるカットを混ぜたがる傾向が強くなった。モバイルでもフルHD視聴できる環境が珍しくなくなって久しいけれど、フルHD未満の環境や小さい画面だとよくわからなかったり迫力に欠けることもありそう。

INGRESS THE ANIMATION 1話

局:フジテレビ
放送日:2018/10/17
制作:CRAFTAR
評価:HV1280

制作の表記がロゴ付きになっているので"C CRAFTAR"なのかな?と思ったらCRAFTARだけでいいようだ。

輪郭線のある3DCG主体の映像。それなりに黒に近い線もあるものの、線の黒さのバラツキが大きくどこかはっきりしない絵に見えてしまうカットも少なくない。

ある程度太さのある線の輪郭は滑らかに見えるところが多いけれど、後掛けの線の輪郭だけ滑らかに補正するアンチエイリアス的効果でしかなく、線が細いところや線間隔の狭いところはジャギがはっきり見える映像になっている。

効果が強すぎて断定はできないけれど1280x720の絵をフルHDサイズに拡大した後、フィルタ処理で線で高解像っぽい特徴を加えた上げ底画質の一種だけど、ここまで強力な輪郭補正を使う1280x720映像は珍しい。この手法の是非はともかく、元の画像の悪さが完成映像に欠点として残ってしまい、中途半端にバランスの悪い変な映像になってしまった印象。

線の輪郭はフルHDレベルの滑らかな特徴になっているところが多いけれど、細い線や細かい描写には縦720の粗いジャギが露骨に残っているのでHV1280評価が妥当だろう。

ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。 1話

局:TOKYO MX
放送日:2018/10/13
制作:ライデンフィルム
評価:HV1280+/871

少し色味を感じる線でくっきり画質というほどのメリハリはないけれど鮮明さは十分。若干簡素な絵で細かい描写は少ないけれど細めの線で精細感もまずまず。

適度なぼかしでとても滑らかな輪郭に見えるけれど、拡大してみると若干ジャギ感のある線でリサイズでの乱れも少なく、安定したフレームでは縦871の特徴がきれいに残っている。

中途半端な数字なのに871も複数の制作で出現する謎の数字で、これより大きな整数で16:9になるサイズはディーン旧標準の1552x873に近い。元はこのサイズで欠けたパターンの可能性が高そう。