2011年12月6日火曜日

Aチャンネル 1話



局:BSアニマックス
放送日:2011/12/06
評価:HV1280

TBS1話では、少し特徴の異なるカットが混ざって2箇所見ていたので、それぞれ同じところを見ておこう。

どちらも一見TBSより少し大きく見えるけれど、圧縮劣化でのノイズの分布が重なっている影響が強い感じなのはアニマックスと他局の比較ではよくあるパターン。

ブロックノイズだらけになるような破綻でもなく、比較しなければ気にならないレベルだけれど、TBSは落ち着いたすっきり画質だっただけに見比べると荒れた感じに見える。それでもTBSでは緊急地震速報回もあったりと落ち着いて視聴できない回が多かったので、無料ではないBS局だけど関東の録画組の補間としては許容範囲の画質かな?ノイズより巨大ロゴの方が気になるけれど。

横長分布になるような縦ボケがあっても、比較的太めのはっきりした線で描かれた作品なので映像として見た時にはまったく気にならないけれど、大きな円分布が普通と言えるくらい全体のレベルが高くなっただけに2011年作品としては惜しい出来。




処理の異なるカットが混ざっている作品も珍しくなく、気付かないことの方が多いだろうけど、撮影自体別のところでやっているのかTBSで少し傾向が異なっていたところはアニマックでも似たように異なった分布になる。

ロボッツ


局:日本テレビ
放送日:2011/12/05
評価:HV1280+


2005年公開の3DCG作品。

このフレームは大き目の綺麗な円分布になっているけれど、輪郭線のない3DCGなので普通のアニメとは分布傾向が異なるところも多い。細かい特徴の多いCGらしい映像だけどノイズ効果も弱いすっきり画質で、動きの大きな部分はぼかしていることもあって放送画質としては十分安定しているように見える。

見た目にはジャギ感はそれほど強くないけれど、アンチエイリアスも弱めで細い線などはCGらしいジャギの特徴も良く残っている。標準的な解像度としては1440x810にかなり近いけれど、テクスチャの特徴が見えているのか、リサイズの影響で絵が僅かに歪んでいるのか1ピクセルの精度で確認できるフレームがなかなか見つけられず、時間切れで正確な数字は不明。

放送は映画でも黒帯なしの16:9の映像で、横1920のシネスコを仮定すると縦が817と近い数字になることから、元は横長の映画らしい解像度でテレビ用に切った結果にも思えるけれど、冒頭のタイトル辺りにあるクレジットの文字(英字)は何故か縦1080になっていて、絵と解像度が異なっるテレビアニメっぽいスタイルだった。国内のアニメ映画では珍しくない特徴なので、この映像だけ見ると最初から1440x810の16:9で作ったのかも?と考えたくなる。

いつも通り放送映像だけでは推測できない領域なので、実際のオリジナルの状態や放送映像までの処理過程は憶測の範囲になってしまうけれど、ここはテレビ上での映像が対象なので仮に元が4Kクラスのものすごい高解像度映像だったとしても1440x810近辺のHV1280+映像という評価は変わらない。

ゼロの使い魔~三美姫の輪舞~ 4話 @よりぬきゼロの使い魔


局:TOKYO MX
放送日:2011/12/05
評価:SD-p/486

3期も1話放送がなく同じフレームでの比較できず。

アプコンとしては悪くない分布だった当時の放送の四角分布とは異なり、小さいながらもHVっぽい円に近い分布の鮮明アプコンでの放送は、2期回と大差なし。初回放送時は線の極端な黒浮きが目立つJCらしい低コントラスト映像だったのに対し、今回の放送はかなり線も暗くなっているので、分布差以上に鮮明に見える。

2期回同様、輪郭強調が目立つカットもあるけれど、ノイズの強くないところも多くまずまずのアプコン画質。ただ鮮明化フィルタの副作用なんだろうけど、全体にのっぺりした絵になっているので安っぽい映像という感じがしないでもない。

Angel Beats! 1話


局:BSアニマックス
放送日:2011/12/04
評価:HV1280

TBS, BS11, MXと同じところ。

TBS, MXとも周囲は十分暗くすっきりした分布になっているのに対し、ノイズ分布も強めに出ているアニマックス。明るい部分の境界もはっきりせずTBS, MXより若干小さく見える?

絵で見ても圧縮劣化での線の崩れが目立つので、BSアニマックスと相性が悪い映像なのかも。アニマックスではかなり暗い部分でも潰れが少なく情報も良く残っているけれど、見た目に大きく影響する線の輪郭が荒れてしまう代償は小さくなく、地上波の安定感やメリハリのある絵の方が良い画質と感じる人が多いだろう。

現在のBS11で放送されるとすればアニマックスのノイズの多さが気になることになりそうだけど、貧相な分布で比較にならないボケ画質だった当時のBS11と比べれば圧倒的に鮮明。

ピューと吹く!ジャガー ~いま、吹きにゆきます~


局:BSアニマックス
放送日:2011/12/03
評価:HV1280+


計算された線の輪郭の影響で同心円状っぽい特徴になるところも多い巨大縦長分布のいつもの蛙男商会/DLE画質。ノイズ効果のないつるつる画質からか線周囲のモスキートノイズも目立たず、BSアニマックスにしてはすっきり画質になっている。

縦横とも1440x810のジャギの特徴が綺麗に残っていて、スタッフロールの文字も映像と同じ解像度になっているところを含め、これもDLEの標準フォーマット映像。