2014年4月17日木曜日

シドニアの騎士 1話



局:TBS
放送日:2014/04/11
制作:ポリゴン・ピクチャアズ
評価:HV1280


もっと大きな分布になるカットもあるけれど、平均的な鮮明カットはこの程度の大きな分布になる。輪郭線のある3DCGでも、線は全体にあまり黒くなく、特に人物が小さいところでは線が黒浮きが酷く バランスの悪い絵に見えてしまうカットもちらほら。

ぼかしで滑らかに見える線も多いけれど、髪など線間隔が狭い描写にはガタガタのジャギがはっきり見えてしまう雑な作りのCGになっている。普通のアニメでは大半の視聴者がまったく気にしないようなところでも画質を良くするための努力を惜しまず、高解像度映2像にも積極的に挑戦するなど向上心の強さが映像から伝わってくるけれど、CG主体の作品は5年以上前の映像と較べても大差なかったり、逆の欠点が増えていたりするくらい地味な進歩しか見えてこない。CGでの表現は向上していると思うけれど、画質に関しては不思議なくらい無頓着なCG業界。

線もガタガタで縦720のジャギもつまらないくらいわかりやすく残っていて、これもHV1280。



局:BS-TBS
放送日:2014/04/12
評価:HV1280

TBSより横の伸びが良く、少し大きな分布になるBS-TBS。絵で見ても横方向に少し鮮明で、線の輪郭も鋭利になっている。

ただ、圧縮劣化はやはりBS-TBSの方が多く、緻密さも見る場所次第で変わるので、特にBSの方が上質の絵に見えるというほどの差はない。むしろ欠点のすくないTBSの方が良く見える環境が多いかも。

デート・ア・ライブⅡ 1話



局:TOKYO MX
放送日:2014/04/11
制作:プロダクションアイムズ
評価:HV1280

MX, tvk, BS11の同じフレームで比較。

鮮明なカットで見てもかなり小さい円分布になるボケHV。これでもぼかし効果の弱いフレームで、アプコンと大差ない小ささになるところも結構多い。

コントラストも抑えめで線もあまり黒くなく、ぼかしの副作用で線の黒浮きも酷いので、ピントの合っていないような映像に見えてしまう環境も多いかも。

ジャギ感の強い絵をぼかしたような絵なので、この分布でも縦720の特徴は綺麗に残っていて、これでもちゃんとHV1280。撮影までの処理でのりサイズ品質が若干悪いように見えるものの、ここまで強くぼかす必要があるほど荒れているわけでもなく、単純にこのボケ画質で作りたかったということなんだろう。




局:tvk
放送日:2014/04/13
評価:HV1280

元からボケた絵でもしっかりtvkボケの影響が出て、他局よりさらに小さい分布になる。

実際のSD制作映像と劇ボケHDはまったく特徴が異なり、HDらしい特徴も少しは残っているけれど、特にぼかし効果が強いカットは平均的なアプコン以下の極端なボケ画質になってしまっている。



局:BS11
放送日:2014/04/13
評価:HV1280

MXと大差ない分布でも、動きの少ない安定したフレームで比較するとBS11の方が圧縮劣化での線も乱れが多く細かい描写も潰れ気味になっている。動きが大きくなるとあっさり逆転するけれど、MXがビットレート不足にならない部分では少し悪い絵に見えるところがほとんど。

ボケが強い映像の割にはどの局でもそれなりに圧縮劣化が出ていて、特に安定感は高くない。それでもボケの影響で軽微なノイズは視認しずらいので、NRの性能次第で安定した映像に見えそうだ。

犬神さんと猫山さん 1話


局:tvk
放送日:2014/04/11
制作:セブン
評価:HV1280


tvkボケも影響しているだろうけど小さい円分布になるソフトHV。tvkで見ると特に細い線の黒浮きが気になるところもあるけれど、適度に暗い線になっているのでそれなりに鮮明な映像に見える。


劣化が少ないところで見ると縦720の特徴も残っているフレームもあるけれど、全体にブロックノイズになりかかったような8ピクセル周期の線の崩れが出ている微劣化画質になっている。

縦720→1080と拡大した映像では、計算上縦8ピクセルに元映像の5.3ピクセル分の情報が存在していることになるけれど、これが8ピクセル毎の崩れによってちょうど8/5倍に拡大したような崩れ方になり、元が1280x720でも縦675に見えるような映像になってしまう。BDで見ても確実に1200x675と断定できる作品もあるけれど、大半は放送劣化が原因の誤認だろう。

史上最強の弟子ケンイチ 闇の襲撃 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/04/08
制作:ブレインズ・ベース
評価:HV1280


睡眠時間も取れない忙しさで、思いっきり滞ってしまったけれど少しずつ消化していくとしよう。


四角感はあるけれどかなり大きな分布。太めでしっかり暗い線が基本のすっきりくっきり画質の鮮明画質になっている。

ただ、人物が小さく描かれるところでは通常より絵を縮小して使っていてために、線が細く黒浮きした上にガタガタになっているところが多く少し気になる。OVAなのに全体に作画も簡素で、予算のなさそうな安い作りの映像っぽい特徴が多いような・・・

すっきり画質でMXでも圧縮劣化はそれほど多くないけれど、特に圧縮劣化が少ないわけでもなくBS11と比較すると荒れたフレームが目立ち、やはり不安定。

鮮明さを優先したような絵なので縦ジャギの特徴もわかりやすく残っていて、これもHV1280。



局:BS11
放送日:2014/04/08
評価:HV1280

1280x720でもかなり鮮明な映像なので、BS11の方が横の伸びが少し良くなっている。ただ、絵で見比べるとほとんど差はなく、鮮明さは同レベルに見える環境がほとんどだろう。

フレーム毎に比較するとMXより荒れたところも見つかるけれど、動きが大きなところになるとBS11の方が格段に安定しているカットが多い。すっきり鮮明なので劣化が目につきやすいことともあり、BSの方が落ち着いた映像に見える。