2008年5月7日水曜日

BLEACH


局:テレビ東京
放送日:2008/05/07

通常、明記していないものは必ず本編でチェックしていますが、同じ場所でBSと比較したかったので(BSをもう一回やるのが面倒だっただけだけど)OP部分でBSと同じ場所。
多少背景ノイズ成分がみられるものの、この程度のアプコンであればBSと実質差はない。
本数多いだけに遅れていたテレ東のワイド化も進んできて新作の4:3アニメ消滅も時間の問題かな。

敗北宣言 ・・・はそろそろ取り下げ

画質の好みもあるけれど、Destripeでより鮮明な縞解消が可能になったということで、環境的に可能であればDestripeの使用を推奨します。


ここでいやらしく最後に無意味かも、と書いた通り、その時点で他のインタレ保持リサイズの存在も知っていて、その後追試したのですが、これがすばらしく優秀で勝負にならず、せめて生成される画質だけでもなんとかならないかと工夫してみたものの、ほぼ同等の絵にするのが限界。設定の面倒さやそもそもちゃんとプラグイン化されてる時点で速度面で太刀打ちできず、対抗するにも真似て作り直しになるだけで完敗であります。
ということで、"インタレース維持リサイズ(縦だけ)"を推奨というか絶賛中。

ぐぐっていろいろ見て回っても、縞のあるアプコン(HVを含めて)におけるインタレ保持リサイズの効果が余り知られていないように見える不思議。
インタレ保持リサイズで画質が向上することを認識している人はそれなりに見かけるものの、普通に考えると激しく劣化するだけだろうという思い込みがあるのか、触れる人が少ない。
実は知っている人も多々いるんだろうけど、検索能力がないからみつからないだけかな?

インタレース維持リサイズの設定が難しいと思われているのかもしれませんが、
D3ソースであれば
・720の場合 サイズ 720 入力始 0 終 0 出力始 0 終 0
・SDの場合 サイズ 486 入力始 0 or 1 終 0 出力始 0 終 0
の決め打ちでよいものも多々あるので、試してみる価値はあるかと。

リサイズするならその前にインタレ解除すべき、は絵に縞がない時にしか成り立たない

というわけで、もっとこのプラグインを有効に使いましょう。
副作用もあるので念のため。

チーズスイートホーム


★4:3アニメです

局:テレビ東京
放送日:2007/05/07
評価:4:3-ip/486(評価追記)

どれでもよかったのですが、アプコンで動き検出アプコン(動く部分ではフィールド単位の拡大で縦方向の劣化が発生しているが、動かない状態が続くとフレーム単位の拡大になり、適切な画質になるパターン)を使ったものでインタレ保持リサイズの効果と弊害を見てみよう。まずは静止状態で適切な拡大の分布の生データ。絵の差はありますが、分布の傾向は1話と同じ。

綺麗に拡大されているので、無駄な操作で何らかの劣化があるのは確実ですが、この部分に

ResizeInter(243, 8, 3,1)

した結果。僅かに縦方向の劣化があるものの、見てわからない程度の違いしかありません。アプコンの場合、この操作による画質低下は危惧するほどではないように見えます。

次に、動きのありフィールド単位の拡大になって縞が出ているフレームを故意に選んでみます。縦の伸びが激しく悪化しているよくある分布になるのは想像通り。

その部分も同様に

ResizeInter(243, 8, 3, 1)

で縦の情報を適切に回復させると、若干好ましくない形状ではあるものの、縞は解消されボケた線もほぼ正常になり、縦の分布がその分よくなります。

この結果から、動き検出アプコンのアニメの場合、全体をインタレ保持リサイズで元絵サイズに戻す操作を行うと、動きのない部分の劣化が僅かにあるものお、動きのある部分での劣化が解消されることになり、全体としてほぼ一定した画質になるということになります。すなわちそれはアプコン処理前のソース映像に十分近い状態となる可能性が高いと推定できます。多くのアプコンアニメでこの動き検出アプコンで1080i化されている状況において、正しいサイズへのインタレ保持リサイズは十分な画質向上効果があると言える?

ドルアーガの塔~the Aegis of URUK~ 5話

この記事は古くあまりよくない情報を含んでいます。縞解消については、こちらのHVまとめを参照して下さい。


局:TOKYO MX
放送日:2008/05/06
評価:HV1280

1話と比べるとフレームの差もあるとはいえよく伸びている。tvk5話とは別の場所だけど差が大きいので、もう少しフレーム選択のルールは吟味した方がいいかな。フィールドズーム縞の影響の劣化や高周波成分の一部が上下に見えていて解像度は高いものの、縦劣化がみえる分布。

ResizeIntr(360, 10, 6, 5)

での修正結果。縦の伸びが素直になって、HV制作らしい細かい描写部分も、HVアニメらしい精細さを回復できる。

ResizeIntr(360, 4, 3, 2)

でも縞の解消としては十分かも。2つめの設定値は小さい方が処理は速い。ちゃんと特化したルーチンにすれば速度差なくなるんだけど・・・

ちょっと手間かけて1080i化すれば最初から下の分布で放送できるわけで、コスト、技術面の問題の可能性は否定できないけれど、やはり意図的な劣化と考えたくなる状態。元はHVとしても優秀な画質だけにもったいない話。

フタコイ オルタナティブ 5話

この記事は古くあまりよくない情報を含んでいます。縞解消については、こちらのSDまとめを参照して下さい。このアニメは486(A)に該当。

★4:3アニメです

局:TOKYO MX
放送日:2008/05/06
評価:4:3-i/486(評価追記)

3話と若干形状が違いますが、相変わらずの縦の伸びが極端に悪い状態。

同じ場所を
ResizeIntr(243, 6, 2, 1)
で縞解消した結果。残念ながらアプコン処理後のボケがあるため、設定を詰めても少し解像度不足な絵ですが、1話と比べても伸びとしては遜色なく、四角に近い感じや一部影のように欠けた分布分の劣化があるという感じの絵。

SDの場合の縦が243x2=486というのは、ぐぐれば何の規格の数字なのか簡単にわかりますが、昔見たものの数字まで記憶してなかったので、実際のデータから調べた結果。一致したことで、そのサイズをそのまま1080に拡大しているということを確認できたのでまあいいか。説明にも書きましたが、ResizeIntrでは正しい数字を誤差無く指定しないとうまくいきません。

縞取り改訂版

このResizeIntrは古く、Destripeを推奨。


放送画質の情報が知りたいという人には邪魔な情報だと思いますが、新作閑散期に入ってるので、もう少し続けます。

やってることはここと同じですが、位置が下にずれる問題を軽減しました。さらに1関数化して設定値を引数指定にしました。

function ResizeIntr(clip clip, int "hh", int "rt", int "sft1", int "sft2") {
hh = default(hh, 360)
rt = default(rt, 6)
sft1 = default(sft1, 2)
sft2 = default(sft2, 3)
w = clip.width()

c = clip.Separatefields().BicubicResize(w, hh * rt)
ve = c.SelectEven().AddBorders(0, sft1, 0, rt - sft1)
vo = c.SelectOdd().AddBorders(0, sft2, 0, rt - sft2)
return Interleave(ve, vo).PointResize(w, hh + 1).Crop(0, 1, w, hh).Weave()
}

いくつかの縞アニメについて、これを使った評価を設定を含めて示していきます。といっても環境、ソースの差で設定値そのままで同じ結果にならない可能性も高いのですが、条件が近ければ似た結果になるはず。

RD潜脳調査室 5話


局:日本テレビ
放送日:2008/05/06
評価:HV1280+

よりボケ感が減少して分布としても伸びがよくなった。